スキーリゾート
「旦那様、これ。」とパンフレットを見せる友里。
「何々、スキーか。」
「はい。温泉もあるんです。いかがでしょうか。」
「俺、スキーとかスノボーとかしたことないんだけど。」
「わたしもないけどぉ~。英里はあるの~?」
「わたくしもありませんわ。」
「メイ、学校のスキー教室でやったことあるよ!」
「でも、魔王が探しが…」
「魔王もぉ、リゾートに来てるかもしれないしぃ。」
というわけで、俺たちはスキー場に来た。
「次は、敬様とリフトに乗らせてください。一人じゃ高くて怖いです。」
「英里、高所恐怖症なの?それでどうやって飛んでるの?」
「自分で飛ぶのとはわけが違います。」
「英里ぃ、じゃぁ~わたしが一緒に乗ってあげるぅ~」
「友里。あなた、わざと揺らす気でしょ。」
「じゃぁ、いくぞ~」ほっほっほっ、ドスン!豪快に転んだ。
「きゃ~たのし~ぃ!」コテン!
「わ、わたくしも…」びくびく、コテン!
「麻衣、行きま~す。」
「お母さん、上手、上手!あこけた(笑)」
そして夜は宿で露天の家族風呂に一緒に入る。
「あ、猿だわ。」
「ほんとだ~。」
「私たちをのぞき見するなんてぇ、魔王かも~」
「な、なに!」と立ち上がる俺。
「冗談ですよ。旦那様」
「お兄ちゃん、凛々しくなってるよ。」
「ご主人様~、私の裸見てそうなったんですかぁ?」と握る友里。
「わたくしに決まってますわ。」と俺にもたれかかる英里。
「私よね♡」とお湯に浮かぶ麻衣ちゃんの胸。
「え~メイでしょ~。ねぇ~。」
芽衣ちゃん、立っちゃダメ、英里に追いつきそうな勢いの胸もその下も全部見えちゃってます。
あ、鼻血が…
そんなこんなで、楽しいスキーリゾートを満喫し、
俺たちは『昨夜はお楽しみでしたね。』というおかみの視線を感じながら宿を後にした。
俺たちは魔王探しの疲れを癒し、十二分にリフレッシュした。
あれ、そんなに疲れてたっけ?