お正月
俺と麻衣ちゃん、芽衣ちゃんは台所でおせち料理を作る。
「たかしお兄ちゃん、料理上手~。」
「そうでしょ。伊達に独身を貫いてたわけじゃないんだ(涙)」
「お母さん、メイ、こんな立派なおせち料理初めて~。」
「ごめんね。芽衣。今まで忙しくて作ってあげられなかったの。これからは毎年作ってあげるわね。」
「メイにも教えて、教えて。」
友里・英里コンビは大掃除だ。
まだ今年引っ越したばかりだから、そんなに汚れてないはずだけどね。
「きゃ~。英里ぃ、やったなぁ~。」
「友里、まった~ぁ。」
お風呂場から騒がしい声が聞こえる。
そしてテレビを見て、年越しそばを食べながら除夜の鐘を聞く。
「あけましておめでとう。」
「あけましておめでとうございます。」
「それでぇ、姫はじめは誰から始める~?」
「そこは奥方様では。」
「いいえ、私なんかより、順番に、たかちゃんの初めての相手でもある友里ちゃんどうぞ。」
「じゃぁ、来年はわたしくね。」
「その次の年はお母さんで、メイのその次?メイその頃にはものすごくセクシーになってるよ。」
結局、みんなで朝まで楽しみました。
「あ、いっけな~い。みんなで初詣いかなきゃぁ」
「え~、眠いし、もっとゆっくりしようよ。」
「みんな初詣に着物買ったのよ。せっかくだしみんなで行きましょうよ。」
え、俺のは?はお。そうですか。ありませんよね。いいです。いいです。今の時期、紋付袴なんて寒いですから。
「今年一年、みんな健やかに過ごせますよ~に」
パンパン
神様に直接会いに行ける2人までしっかり神様にお祈りして俺たちは帰路についた。
「あぁ~苦しかった。」と部屋に帰るなり帯とさらしを緩める友里。
「旦那様、こちらを持って引っ張ってくださる。」
「え?うん。」
「あ~れ~。お代官様、おやめください~。」
「あ、英里ぃ、それ楽しそ~。」
「友里さん、英里さん、せっかくの着物がしわになっちゃいますよ。遊ぶ前に脱いで畳んでくださいね。」