火付盗賊改方 桧山平蔵である
「あ~あ。全部燃えちゃった。」
「大丈夫よ~、芽衣ちゃん。大体のものは異次元収納にしまって来たから。ほら、芽衣ちゃんのコレクション~。」
「わーい。友里お姉ちゃん大好き。」
「芽衣の初めての思い出も、心の中に大事にしまってあるでしょ?」
「うん!(照)」
俺たちはホテルに部屋をとり、とりあえず、しばらくはそこで過ごすことにした。
「旦那様、ただいま戻りました。」
「おう、英里、ご苦労様。」
「はやり、あの闇金の連中でした。あの日、アタックケースの中のお金を見て、それを奪おうと思ってあとをつけてたみたいです。
そしてわたくしたちを監視して、お金が部屋にあると確信して火を付けたみたいです。
そしてわたくしたちを逃がした後、部屋を物色したけど当然アタックケースは見つからなくて、こっぴどく叱られてました。」
「あいつら、お仕置きは必要だな(怒)」
翌夜、俺たちは準備を整え、やつらが店に揃っていることを確認すると、俺と友里・英里の3人で店を訪れた。
「すみませ~ん。」
「悪いが、今日は店じまいだ。」
「いえ、アパート燃やされたんで、お仕置きに来ました~。」
「なんだとっ!お、おまえ!!あ、いや、か、火事のことなんて知らねぇなぁ~。」
「いやぁね、べつに金目の物とか持ってないので俺に大した損失はないんだけど、大家さんがかわいそうでしょ。俺も学校卒業してから長いことおせわになってる大家さんだったしさ、大家さんも大金持ちってほどでもないんだよ。だからね大家さんに弁償してほしいな~なんて。」
「うっせい!堅気が出すぎた真似するとどうなるか思い知らせてやる。野郎ども、やっちまえ!」
やつらが日本刀を取り出し、俺たちに襲い掛かる。おいおい、日本刀って銃刀法違反じゃん。
まぁ、銃をだされるよりはいいか。まぁ、銃をだされたら、お約束のセリフなんて聞かずにすぐ英里の電撃で倒すように打ち合わせ済みなんだけどね。
友里の異次元収納から事前に買っておいた金属バットを受け取り、友里は大鎌を構え応戦する。
「友里、魂まで刈り取っちゃだめだからね。」
「ご主人様、わかってます。」
英里は相手が死なない程度に電撃だ!
「英里、手加減してね。」
「はい。旦那様。」
金属バットで奴らの刀を交わし、死なない程度に腕や足の骨を粉砕する。痛いよねぇ~。君たちはその辺でのたうち回っててくれるかな。
あ、友里、日本刀かっこいいから貰っとこうよ。
「痛てぇよ~。兄貴、助けてくれよ~。」
下っ端のうめき声が聞こえる。どうするよ、兄貴とやら。
「ま、まいった。降参だ!」
「じゃぁ、大家さんに弁償してくれるかな?あと、もう俺たちに関わらないでもらえる?」
「わ、わかった。」
「約束だよ。約束破るとどうなるかわかってるよね。針千本飲むのって地味にキツイと思うよ~」
「あ、ああ。約束する。」
「あまり欲を出して、あくどい真似なさると身を滅ぼしますわよ。」
「そうよ、閻魔様のお仕置きはこんなもんじゃないんだから~。これくらいで済ませてもらったことに~感謝してよね~。」
「一応、ヒールはかけときますわね。エリアヒール!」
「英里のヒールで骨はくっついてると思うけどぉ、自然治癒したのと違って骨くっついた所、弱くなってるから気を付けてね~。もうドン!とかやっちゃダメだよ。」
「力使ったので、後で精力補給お願いしますね。旦那様。」
「あ~。わたしもぉ~!」
「友里は、大鎌振り回して、ストレス発散してただけじゃなくって。」
「英里ぃ~。そんなこといわないでよぉ。(笑)」