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夢怪談  作者: タク
1/1

遊園地

気づいたら僕は知らない場所に立っていた。


曇り空で今にも雨が降りそうなぐらい黒くなった雲のした。

聞いたら楽しそうなメロディーが流れており

メリーゴーランドや回るコーヒーカップが見える。


あぁここは遊園地だと気づくのに時間はそうかからなかった


そんな時

「兄ちゃん、何してるのさ、早く遊ぼう」

と手をひかれた。

そうか今日は家族で遊びに来てたんだと、


「お前は何乗りたい?」


「そこのメリーゴーランド乗りたい。」

と手を引かれる


「メリーゴーランドか…….。」


嫌ではないが思春期な年齢である僕は少し小恥ずかしかったが。すごく楽しそうにしてるのをみるとしょうがないか、

と思いつつ

乗ることにする。

そして

馬にまたがりしばらくすると音楽とともに馬が

動きだす。


「すごい。ねー見て」

見てみると楽しそうにしている。

喜んでるなら乗ってあげて良かったななんて思うと


先程まで小恥ずかしかったことや誰かに見られてるではないかと言った思春期特有の過剰な意識などどこかに吹き飛んで

自分も楽しくなっていた。


そして音楽が終わり馬もとまり

メリーゴーランドをおりる。すると妙な違和感を感じた。


自分と弟しかいないのである。

先程までいたはずのお客さんやスタッフすらいない。


あれっ?とまわりを見渡していると、いつのまにか少し視界から外しただけなのに

一緒にいた弟すらいなくなっていた。


「おーいどこだー。隠れてないででてこいよ。」

周りを見ながら叫ぶも

誰かがいる気配もない。


それどころか先程まで綺麗と感じていた乗り物も随分古びた感じがする。

まるで何年も使わずに放置されていたかのような感じである。


なんで、と思いつつもまず探さないとと弟をさがす。

だが探してみたが姿がない。

どこ行ったんだよ。と途方にくれると

目の前に白塗りで赤い付け鼻をした人が、ピエロだと瞬間的に思い

ここのスタッフさんかもと思い近づく


「あのすいませ……っ!」


近づいて気づくピエロではない。生気の感じられない程顔が白くなっており赤い鼻と思っていたのは

鼻がえぐれて出血している男だった。

こいつはマズイと瞬間的に逃げ出す僕


声をかけられかけたのもあってなのか。逃げた足音に気付いてなのかこちらを見る彼

そしてゆっくり歩いてこちらに向かってくる

これならまけるかな。と思ったが


ゆっくり歩いているように見えるが

走ってる僕に少しずつ近づいてくる。


えっ何でと思いながらも必死で逃げる僕

出口らしいところが見えて出口を出ようとした瞬間に彼に肩を掴まれその後首をしめられ







そこで僕は目を覚ます。

夢か、よかったと思い冷や汗をかいていたので寝巻きを脱ぐ

そこでふと夢で見つからなかった弟の存在が気になり

弟の部屋に向かおうと思った時に気づく






ぼくには弟はいない。


自分を兄ちゃんと慕っていたあの子は、追っかけてきたピエロのような彼は



いったい誰?


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