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第25話

さて。困りましたねえ?

部屋に閉じ込められてしまいました。


「しっかり鍵を閉められておりますわね?」


「そうですねぇ。ですが、すぐ助っ人が来ますから大丈夫ですよ?」


ん?アイラさん何ですか?いつの間にって?

実はあの後、ゴルドに伝言頼んでおきました!


サッサと終わらせて夕飯には帰らないといけませんからね?お?外が何やら騒がしいですね?

どうやら直ぐ来てくれたみたいです!


ガチャッ!バタン!


「よぉ! 久しぶりだな? ティファ、アイラ嬢!」


「え!! ギャド様? な、何故こんな所に? 街に隠れていたのでは?」


「え? いや、だってアレだろ? 次の俺の住まいここだろ? その下見にな?」


ん? アイラさん? あ、これは私もよくわかりませんが。どうもそうらしいですよ? ハイトさんが何やら部下の方に指示を出してましたので?


「な、なんで? 貴方は・・・公爵様? 何故、ここへ?」


「貴方の父親は持ち出し禁止されているこの国の重要植物を無断に持ち出した疑いがかけられている。後、アイラ嬢を監禁した君も罪に問われる」


「あ、貴方は?」


あ、ササラ様も一緒に来たんですね?

そんなに、ギャドさんの事、心配だったんです?


よくわかりませんが、ギャドさん絡みで珍しくエルハド様にも怒ったらしいですよー? 凄いですよね? エルハド様を叱るなんて、エルハド様アレでも元皇帝陛下なんですけど?


「ギャドさん。ナイスタイミングです! アイラさん傷一つありませんよ!」


「そりゃ良かったぜ! 俺も久し振りに外に出れたぜ!サンキューティファ!!」


ありゃ? ギャドさんも、とても大変だったんですね?

セラさんも宮廷を出てから、お仕事に顔を出さないとラットがボヤいてましたー。


「大丈夫だよティファ。ギャドはその間ずーーーとセラと一緒にいられて楽しい日々を送っていたからね?心配するだけ損だよ。これ、口で言ってるだけだから」


「なんですと!!」


「バッ!! お前なぁ! 変な事言うんじゃねぇよ! 誤解を生むだろうが! って、なんでお前ら二人して耳を傾けてんだ!!」


え? 是非、新婚さんの様子など知りたいです!

何事も勉強ですので!!


「さて、おふざけはそれくらいにして・・・外、大変な事になっているよ?」


「え?外が、どうかしたんですか?」


「・・・あの青い花・・・この土地の穢れを吸い出してたんだな・・・あの花が失くなっちまったから、土から穢れがまた広がってる。きっとあの山なんだ、穢れの元凶がよ」


精霊が一つ居なくなった所為もあるんですかね?

凄い勢いであの山周辺から植物が腐り落ちてますね。


「・・・・こんな・・・こんな、事・・・」


「これが、あんたの父親がしでかした事の末路だ。こりゃこのままだと止まんねぇなぁ。どうする?」


どうするも何も自然災害は私達には、どうにもならないです。それこそ、言っていたヨシュアさんの力が発動するか、この国の精霊の力を借りるしか・・・でも・・・。


「私達が原因で穢れが広まっているのに、精霊が力を貸してくれますでしょうか?私なら嫌ですわね」


「・・・・だ、よなぁ」


「でも、このまま放置すれば、イノリさん達の土地も全て枯れてしまいます。どうにかしなければ、ならないですね」


「きっと、あの山の穢れが全てなくなるのには、まだ長い年月が必要なんでしょう。だからあの山だけ未だに青いままだったのですね。さて、困りました」


こちらはお嬢さんを確保出来ましたし、キルトさんとヨシュアさんの加勢に行きたいのですが、下手に近づいてキルトさんが危険に晒されてはいけません。隠密しますか?


「ティファ?何故、鎧を脱いでますの?」


「私は今からタジス村の住人です。村人Aって呼んで下さい」


「じゃあ私は村人Bですの? Aは譲って頂きたいですわね?」


「おいおい。そんな呼び合い方してたら明らかにバレるからな? んで、アイラ嬢、さり気なく自分も一緒に行こうとしてるだろ? 駄目だぞ?」


そうですよぉ? 何処に敵がいるか分かりません。

アイラさん戦闘力ゼロなんですから、大人しく待ってて下さい。


「・・・・・わかっておりますわ。足手まといですものね・・ティファ。どうか、お気をつけて」


アイラさんそんな事言ってますけど、突っ込まれなかったら一緒に来るつもりでしたねー?私も止めませんでしたねー? いけないですねー? ウッカリです!


「ササラ。ティファと一緒に行ってくれ。ヨシュアの力の補助が出来るのはお前しかいねぇだろ?」


「・・・・・お前も気を付けろ? 勝手な行動するなよ?」


さて、鎧を脱いだので体がとても軽くなりました。


キルトさんが捕まったのはタジス村とあの山の中間あたりですね?


「ティファ。馬を使う?それとも・・・」


「ササラさん私も飛ばせられます?」


「勿論。でも、大丈夫?」


大丈夫です。

バランス感覚抜群に良いですよ?


「問題ないです。お願いします!」


「いいね。年甲斐なくワクワクしてしまったよ。いくよ?ティファ!」


さぁ、行きますよ!

キルトさんを取り返しに!


「アイラさん!ヨシュアさんと一緒に不埒な輩を処して来ます!安心して待ってて下さい!」


「ええ!ティファ!お願い致しますわ!!」


おお!!これは良いですね!

うひゃあああああああーーー!!!爽っっかーい!!


「・・・・うわぁ。凄え速度で空に飛んでったけど・・・あれ、着地大丈夫か?」


「ひ、人が・・・空を・・嘘・・・」


「ティファ・・・」


ん?細かい事は、その時になったら考えます!!

帰ったらハイトさんに怒られるとか知りません!でへ!

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