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地球と分子に挟まれて  作者: 半ノ木ゆか
第1章 生命史
3/28

1-0. 地質年代表と系統樹

挿絵(By みてみん)


◆あらまし◆


 この章では、地球の生き物の歴史を見ていきます。



◆地質年代表◆


 その前に、まだ生き物がいなかった時代を振り返ってみましょう。


 この宇宙は、今から約138億年前にできたと考えられています。天の川銀河ができたのは約100億年前、太陽系や地球ができたのは約46億年前だとされています。


 下に載せた図は地球の歴史を表しています。これを地質年代表といいます。



挿絵(By みてみん)

▲図1-a: 地質年代表 (日本地質学会 [2023] に基づき作成)



 地球の歴史は4つの大まかな時代に分けられています。この大まかな時代を累代るいだい (eon) といいます。累代を小分けにした時代をだい (era) といいます。代を小分けにした時代を (period) といいます。紀を小分けにした時代をせい (epoch) といいます。世を小分けにした時代を (age) といいます。


 今は顕生累代けんせいるいだい新生代しんせいだい第四紀だいよんき完新世かんしんせいメガラヤです。



◆系統樹◆


 今、地球には数えきれないほどの種類の生き物が暮しています。一見すると姿形も暮しぶりも十人十色ですが、詳しく調べてみれば共通点のあることがわかります。


①細胞でできている

 地球の生き物は、小さな袋でできています。この袋を細胞さいぼうといいます。ヒトの体も細胞がたくさん集まってできています。(→第2章)


②DNAをもつ

 地球の生き物は、細胞のなかに細い紐をもっています。この紐は脱酸核糖核酸だつさんかくとうかくさん (DNA) と呼ばれています。DNAは生き物のおおまかな特徴を決めています。(→第2章)


③体のなかの状態を一定に保つ

 地球の生き物は、体のなかの状態を一定に保とうとします。この性質を恒常性こうじようせいといいます。(→第3章)


④物質をばらばらにしたり組み合せたりする

 地球の生き物は、物質をばらばらにしたり組み合せたりできます。このおこないを代謝たいしやといいます。(→第4章)


⑤子をつくる

 地球の生き物は、自分で自分の子をつくれます。親の特徴が子に伝わることを遺伝いでんといいます。(→第5章)


 このような共通点があるので、地球のすべての生き物は、はるか昔に生れた1種類の生き物の子孫だと考えられています。



挿絵(By みてみん)

▲図1-b: 系統樹



 生き物の血筋を系統けいとう (phylogeny) といいます。そして、系統を表した図のことを系統樹けいとうじゆ (phylogenetic tree) といいます。




 たった1種類だった生き物が、どのようにしてさまざまな系統に枝分れていったのでしょうか。また、それらの変化はいつ起ったのでしょうか。古い時代から順に見ていきましょう。

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