2-5. 細胞
◆細胞◆
もっと細かく見てみましょう。
全ての生き物は細胞 (cell) からできています。生き物の種類によって、細胞の大きさやつくりは異なります。ですが、細胞膜 (cell membrane) で包まれ、細胞の内側に脱酸核糖核酸 (deoxyribonucleic acid; DNA) をもつという共通点があります。
細胞の内側を満たす液状の成分を細胞質基質といいます。真核類以外の生き物の細胞では、DNAが細胞質基質の中にあります。これを原核細胞 (prokaryotic cell) といいます。一方、真核類の細胞では、DNAが核 (nucleus) という袋の中にあります。これを真核細胞 (eukaryotic cell) といいます。
◆原核細胞◆
原核細胞は糸粒体、葉緑体、ゴルジ体などの小器官をもっていませんが、核糖体 (ribosome) はもっています。また、細胞膜の外側には細胞壁 (cell wall) があります。
◆真核細胞◆
真核細胞は核と細胞質からなります。細胞質のいちばん外側が細胞膜で、これが細胞の内と外を仕切っています。植物の細胞では、細胞膜の外側がさらに細胞壁で囲まれています。細胞質には、糸粒体 (mitochondrion) や葉緑体 (chloroplast) など、特定のはたらきをもつ小器官 (organelle) があります。
細胞のはたらきは、小器官の役割分担によって効率的に営まれています。小器官のあいだは、細胞質基質という液状の成分で満たされています。