表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

四日目ー朝ー

「あっ目が覚めた」

村娘の私より少し高い声に目が覚める。

いや、一人称は僕の方がいいのだろうか。

学生は読解力がないから、

分かりやすい方がよろしいか?

いや、止しておこう、そんなことを言ったって

反感を買うだけだ。

とにかく、愚痴を言っても、

帰ってくるのは悪霊だけとか、

もしくは不幸しか帰ってこない、

愚痴がパワーとなって帰ってきたら、

いくらでも愚痴をこぼしている。

「もう少し寝かせてくれないか」

「あっお目覚めでしたかっ!」

慌てた様子で手をあたふたさせる村娘、

ランクはEぐらいかな、

でも、まぁ止しておこう。

勘違いさせたら、困ると思うので、

現実問題、雇用主が女性社員に淫らに

体をさわる行為はハラスメントだ、

ましてや、ゲームにおいては

それが許可されているとするなら、それはエロゲーだ、

生憎、このゲームは年齢設定がなされており、

隠されたバグとか、服が脱げるバグとかがない限り、

そんなラブコメじみたことは起きないようだ。

そして、後日には修正パッチが入ってアップデートとなる、

中には変態紳士が、あえてアップデートせず、

その世界で楽しもうものなら、文句はないが、

その勇者なるものは、進行不能バグに陥って、

挙げ句の果てにログアウト出来ずに、

死んでしまったとか、

発見された時には、

まぁ、電子レンジに入れた卵が

爆破してしまったような感じだそうだ。

だから、以前よりはバグに関しての扱いは

慎重にならなければなくなった。

ましてや、夢の中で死ぬ、ゲームで死ぬ、

というのはある意味趣味にして死ぬようなものだから、

私の感覚では少し、嫌な感じがする、

だから、アップデートは避けられないシステムに変更され、拒否する選択というものはなくなったようだ。

何だか、昔のゲームと比べて幾分か

窮屈になったように思えてならない。

利益追求型の企業体制の背景には、

全体的に不景気の嵐が押し寄せる証拠なのかもしれない、

でなければ、クソゲーというものは存在しないかもしれない、

いや、何、これはあくまでも根拠なき論理であって、

論理以前のクソな思考システムのようなものだ。

同じ言葉を使っている状態は中身のない人間という証だと、

思ってもらってよい。

あぁ、痛かったなぁ、精神的に、直接のダメージではなく、システムのダメージだから、痛みは命に関わるほどでもないが、あの、お化けモンスターのニヤケた、人をなめ腐った、腐った屍のような悪どい顔には耐えられないような何かを感じた。

その何かを説明できたら、

困ることなんてないのに、

「すいません、領主」

「ボロボロじゃないか、休みなさい」

完全には完治していないのか、

ぼろ布で作った、包帯と板で、怪我を治療している様が見てとれる。満身創意、僕らは死んだ、そして、二回目の復活、まだ、時間がかかりそうだ。だが、話は出来るため、私は村娘に言いつけて、隣に治療用ベッドを用意してもらった。

これでなら、話が聞けるなと、私は、

体を横にしてソードディアスの方へと向ける。

「どうした、ソードディアス」

「いや、自分はまだ……未熟ですっ……」

目には涙を堪えているのか、滝から出るような涙ではなく、

男の涙で、堪えようとせども溢れているようなものであった。

「自分は……戦士でありながら、ありながら!守れなかったっ!」

拳を治療用ベッドの手すりに何度も強く叩く、

ミシミシと言うベッドに、 僕の気持ちは揺らぐ、

そうか、僕からしたら、夢とか仮想でも、彼らからしたら、

現実なのか……。

いや、何を真剣になっているんだ自分は、

ゲームじゃないか、いや、何、

俺たちの戦いはこれからだ的な展開を作ろうとしてるの?

話をつまらなくさせている原因じゃないか、

コホン、まぁ、云い、それでも、

何だ、言おうとしていたことは……忘れたけど、

「これからだ」

………ソードディアスと私の瞳が合わさる

「まぁ、頑張れよ」

………

「はい!」

ソードディアスは、懸命に応える。

さっきまでの命を捕られる死刑宣告間近の顔は

嘘のように消えた。色で言うと黒から情熱の赤へと、

変貌するような感じで、

すると、彼はボロボロになったように見える、

治療用ベッドの手すりを再び強く叩く。

「自分、あの!精一杯、精進します!」

「エイエイオーだな」

「エイエイオー?」

「俺の国の戦士たちの掛け声だ」

瞳が明るくなる、

やる気に満ちた太陽、

短所としては真っ直ぐで、

猪突猛進的な所が少しある点か……

「エイエイ……」

ソードディアスと私が三回目を勇ましく述べたとき、

「うわわぁぁ」

治療用ベッドがグラグラ揺れて、

彼のベッドは壊れてしまい、

完治とまではいかずに、

「あっ後で、僕のベットを使いなさい」

「すっすいませんでした!」

あっゴメン、僕の方からも……

彼の渾身の土下座にはドラマ顔負けかもしれない。

はぁ、もうそろそろ、

ログアウト通告か、

眠りという通告だから、

僕はあくびをして、

彼らに別れを告げる。

「そんじゃ、おやすみ、」

怪我は完治して、

ソードディアスの姿は見えない、

代わりに村娘の……誰だったっけ、

「確か、名前は……まぁ、いいか、元気でね、あと、魔法とか作れたら教えてあげてね」

「魔法ですか?……あっ、うーん、はい!分かりました」

それでも、

彼女の頭の上にあるアイコンはクエスチョンマークだった。

あっあれはアカンやつだわっ的な予感が襲ってくる。

どうか、死なない程度のものでありますように……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ