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二日目―夜―

目が覚めたら、既に夜、半月が差し込んでいて、少し、眩しくも感じる。

「お目覚めになりましたか?王様」

聞き慣れたその声の方に視線を向けると、

「陽明さん……」

羊の陽明さんが僕の傍らでホッとしたように胸を撫で下ろす。

「一時はどうなることかと心配いたしました。」

「ごっごめん、ちょっと自分の今のレベルとは違うところに言ってしまって……」

どうやら、陽明さんの話を聞くに、倒れるとしばらくは生命の猶予時間というのがあるらしい、時間にして、3分だと、その瞬間カップラーメン食べたいと思ったのは、恐らく僕だけではないだろう。

まぁそのカップラーメンが出来上がる時間帯の間にHPがゼロになってしまっていた人を医療ベッドというところに運べば、HPが回復し、傷も癒えるのだという。

「あの、運んでくれた人にお礼を言いたいん……」

「王様ー!」

「どわぁっとくっ苦しい……」

突如僕のところに抱きついてくる人物それは……

「ちょっちょっと苦しいから……少し、離れ……てもら……えないかな」

「すっ!すいません!!王様!!」

「ゲホゲホゲホ……あっソードディアス」

道理で、鎧のせいで頭の痛みがプラスされた感じだった。

後、衛兵よりは、町人のファリアに抱きつかれたかった、もしくは農民のタニタにとふと、余計な雑念じみたことを考えてしまう。

「王様、彼が助けだしてくれたのですよ」

「えっそうなんですか!?」

僕は(ソードディアス)を見ると、ニコッとまるで太陽のようにピカッと目が眩むけれど、そこには温かさを感じられた。

僕はソードディアスに何か礼の物をあげなければと考えたが……

「あの、今は礼とか出来なくてごめん……」

こんな王様を怒るだろうか、今はまだ情けない王だと自分を責めたい気持ちに駆られる。

もう少し、きちんと慎重に遠征に向かってれば、何の問題もなかったのに

彼はこんなふがいない王様を許すのだろうか?

僕に一抹の不安が脳裏をよぎる。

「いいです、王様、俺は王様が無事でいれば、礼なんていらないです」

「えっ?いいの」

僕は予想してたことと違って、少し、あっけない声をあげる。

「えっ?本当に本当にいいの?なにも礼の品物とかなくても」

「はい!」

彼はそう答える、本当にいいようだ。

なんて、いい人なのだろうと、どうしても、お礼がしたく、陽明さんに目でどうかお願いしますとサインを送る。

陽明さんは了解しましたというような頷きをして、

「メェ、まぁ王様を救ったのですから、一つぐらいはお願いしてもいいと王様は考えてますよ」

「そうですか、それならば……」

僕は彼が願うものとは何か真剣に耳を傾ける。

しばしの沈黙、つかの間の静の時間帯、そして、しばらくしてうーん、うーんと彼が考えた末の答えは

「もし、これから、遠征に行くときは、一人では行かず、この俺、ソードディアスと言ってください」

彼の目は真剣だった。

無理もない、僕は一人で何の気なしに行って、命の危険さえも感じたのだから、僕が断る理由などない。

だから、僕の答えは

「そうだね、今は一緒に行ったほうがいいよね」

彼の太陽のような元気さが僕を勇気づけた。



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