表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/207

名匠の失踪

次回更新はお休みさせていただきます。次の更新は5月23日になります。

「オウギ様今日はどうされますか?。」


「うーん、そうだなぁ…ちょっとこの辺の魔物を狩りに行こうかな。ユーリとグーちゃんとのコンビネーションの確認とかしたいしね。」

 ユーリに尋ねられたオウギが言う。場所は食堂でカノンは既に腹を膨らませ横になっている。グーちゃんはユーリがとって来てくれた料理を食べているのだが皿ごと飲み込みその後吐き出すスタイルで皿はピカピカである。


「そうですね!グーちゃん、一緒に強くなりましょう!。オウギ様を守れるくらい強くなるんです!。」

 ユーリがそう言うとそれに合わせるようにグーちゃんも震える。こちらは既に息ぴったりといったところである。


「…ねぇ、カノン。君も少しだけでも積極性を出して欲しいな。」

 一方気ままなカノンに振り回されるオウギがカノンにお願いを試みるが…


『…ケプッ!』

 カノンは可愛らしいげっぷをするとぱたぱたと飛んでいってしまう。まだ息ぴったりには程遠いようである。


「…はぁあ…。」





「それじゃあ朝言ってた通り…森にでも…」

 宿を出たオウギ達は狩場である森に向かおうとしていた。そこに大声で言い合う声が聞こえる。しかも声を2人ではなくもっと多数であるようだ。


「おいおい!なんでそんな事になってるんだ⁉︎。」


「ですから…今週分の納品が無かったのです。クリーナは1週間分の作品をここに置いておく約束になっています。それがなかった。ギルドとしてはそれ以上にわかることがないのです!。それに…こちらとしましては商店の皆さんを疑わざるを得ませんぞ!。」


「何がだよ!。何で俺達を疑うんだよ!。」


「今までクリーナが納品の契約を違えたことはありませんでした。ですが今回はそうなった。…あなた方の誰かがクリーナの正体を暴こうとした結果だと当ギルドは考えています。」


「バカな事を言うな!。クリーナを詮索することはこの街一番の御法度だって事は誰でも知ってる。」


「ですが、もしクリーナの正体を突き止めることが出来たら?。それは誰もが考えたことがあるはずですぞ!。」


「それを言うならギルドも怪しいだろ。そもそもあんたらは何もせずに仲介料をせしめてる。前から気に食わなかったんだ!。」

 クリーナの作品の未納を発端としてギルド、各商店から不満が噴出する。


「…オウギ様…何か大変なことになってるみたいですね。」


「クリーナって人が商品を納品しなかったらしいね。この街で一番と評判の人だから…こんな事になってるんだろうね。」


「…私の着ている服を作ってくれた人ですよね。何かあったんでしょうか?。」


「分からない。たまたま遅れただけかもしれないし、本当に何かがあったのかもしれない。…ユーリ、少し行き先を変更してもいいかな?。」


「…あ、はい!。冒険者ギルドですね。」


「うん、何か分かるかもしれない。」







『緊急依頼。クリーナの捜索』

『急募。クリーナの身元を探索(正体を突き止めた場合別途支払可)。』

『街に残るクリーナ作品の買い占め。上限金額なし。』

 オウギ達が冒険者ギルドに入ると人が溢れていた。その原因はクエストボードに並ぶ緊急クエストにあった。どれもクリーナに関することばかり。今まで守られていた均整が崩れていた。どの依頼もクリーナを詮索することを目的としておりその裏には黒い影も見える。


「…オウギ様…これは…」


「うん、このままだと街が混乱に陥るだろうね。でも…何か分かることは…」


「おい!あんた、そう、そこの兄ちゃんだよ。」

 オウギ達に声をかける人物がいた。


「あなたは…」

 そこにはいたのはユーリの服を買った店の店主だった。


「おぉ、覚えててくれたんだな、ってそんな事はどうでも良い。兄ちゃん達ここにいるってことは冒険者なんだろ?。1つ頼みたいことがある。」


「…あの、僕たちはクリーナの正体を暴くようなことは…」


「クリーナを守ってやってくれ。」

 思いがけない依頼が飛び込んできた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ