表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/207

龍と人とを繋ぐ者

次回更新をお休みさせていただきます。

次の更新は4月1日になります。

 何も変わらなかった時間。ただ引き摺られるままに移動を繰り返す日々。そんな生活に変化が訪れる。コミュニケーションの習得。今までは相手が何を言っているか理解することは出来なかったし、僕も表現方法がなかった。不意に与えられたそのツールは僕の中に染み込んでいくのにそんなに時間はかからなかった。


「せんせい、おはようございます。」

 朝目が覚めた事を相手に伝える言葉。僕はそれを上にあるカメラというものに言う。


「起きたたか、S4。」

 そうすると真っ白な壁から人がはいってくる。僕がせんせいと呼ぶ人達だ。


「それじゃ腕を出して。」

 言われるがままに腕を出す。そこにせんせいが何かをする。なんでも僕の中から血というものをとってるらしい。その理由は知らない。


「良し、それじゃあP5に行きなさい。」

 いつものように部屋をでる。そして向かうのはP5と書いてある部屋。


「S4が最後か。さぁお前達食べても良いぞ。」

 その部屋には僕と同じ服を着た子供?が沢山いた。せんせいから聞いたけど僕達は子供で子供はせんせい達の言うことを聞くのが正しいんだって。


「おはようS4。今日もよろしくね。」

 そして僕の前に座る子供。番号表にはS6と書いてある。僕と同じS。ここには子供が沢山いるけどSは3人しかいない。僕と目の前の子ともう1人。その子はせんせいの言う事を聞かないからみんなの前にはいない。


「メシを食い終わったらSから順にルームに向かえ。」

 ルームでは色々な事をする。本を読むことも出来るし体を動かすことも出来る。でも毎日3時間眠らないといけない。気がついたら眠っていて3時間経ってる。その間に何があったかわからないけど…この前爪にちょっとだけ血が付いてた。


「お前達は世界を変える存在になるんだ。」

 言っている意味がその時の僕にはわからなかった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「オウギ様!オウギ様!。大丈夫ですか?。」

 ユーリの声が響く。場所はある小さな町の宿の一室。マチリアとアルカディアの丁度中間くらいにある町にオウギ達はいた。先に目が覚めたユーリだったがオウギがうなされているのに気づき起こしたのだ。


「…う、うーん。あぁ、ユーリおはよう。」

 ユーリに起こされたオウギ。眩しさに顔をしかめながらも上体を起こす。


「オウギ様、うなされてましたよ?。」


「僕がかい?。うーん、ごめん覚えてないや。」

 ユーリの発言から何とか夢の内容を思い出そうとするが土台無理な話であった。


「………。そうですね。」

 それでも心配そうな視線を向けるユーリ。だが気持ちを切り替える。


「あれ?カノンは?。」

 そこで旅の同行龍が室内にいないことにオウギが気がつく。


「え?あれ?、うそ、さっきはいましたよ⁉︎。」

 それにはユーリも慌てる。ユーリが起きた時点ではカノンはオウギのお腹の上にいた。それから朝の身支度をして戻って来たのだがオウギがうなされていたのでカノンの存在を忘れていたのだ。


「きゃあぁぁぁぁあ!、龍がいるわ!。」

 部屋の外から叫び声が聞こえる。その原因はカノン以外に考えられない叫びの内容だった。


「やばっ、ユーリ!。」


「はい、オウギ様。」

 2人は慌てて部屋からでる。そして叫び声がした方向へ急ぐ。着いた先は宿の食堂だった。


「ねぇねぇ美味しい?。」

 カノンを太ももの上に乗せご飯を食べさせている女がいた。色白で鋭い目つき、クールな印象を受ける。そして白い肌に長く伸ばされた黒髪。身に纏う黒い衣装の影響もあってモノクロの存在。


「…あの、貴女は?。」


「私かい?。私の名前はクローム。龍と人とを繋ぐ者。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ