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[中止中]伯爵の次男に転生したけど旅に出ます。  作者: 椎茸 霞
「長いチュートリアルは面倒だと思う」
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死神の説明

「はーい!おめでとうござぃまあ〜す!!

厳選かつ超平等でマジ公平な抽選の結果!!


あなたは見事!

転生の権利を手に入れましたぁ!!!


はい拍手!!!」


いや、ここどこ?


なんかやたら真っ白な部屋の中で気が付いた。

目の前にて、1人でハイテンションな女性が高速で拍手をしている。


「えっとぉ…結月(ゆづき) 大和(ヤマト)さん!

え〜趣味のツーリング中に、道を譲った後続車が直後に事故。

それを避けようとして転倒。

そこに事故った車がちょうど後退してきて、頭がスイカ割り宜しくパッカーン。

死因はコレで間違いない?」


「た、たぶん…」


パッカーン・・・マジか。

ヘルメットしてたはずなんだけ・・・いや、転がってる時に外れてたな…。


白いゆったりとしたワンピース(のような服)に、サラサラの金髪ストレート。

碧眼で、可愛い成分の少し多い綺麗な顔。

洋風なら天使的白い羽とか生えてそうだが、羽の代わりに、羽衣…というのか?かなりうっすぅ〜い帯をふわふわと纏っている。


「あの…まず、ここって?

死因…って事は俺は死んだんですか?」


「そだよ」


軽いな。


「あなたは現世に未練もなく直ぐにコッチに来てねぇ。

そんでそんで、

ちょーどあなたの世界とは別の世界の魂を管轄してる死神から、魂を工面してくれって言われててねぇ」


「え、死神!?」


「そだよー。あたしも死神」


てっきり天使的な人かと思ってた。


「んまぁ魂のやり取りはコッチの話だから気にしないでぇ。


でさ!

その理由としては、その異世界がちょっと治安が良くなくてさ、

浄化しないと使えない魂ばっかで、人口が減っちゃう一方とかでねぇ〜?


ま、とりあえず

当面の間で良いから人口維持のためにも異世界に行ってもらう事になったのですよ!」


なぁんかなぁ…胡散臭くないか?


「なぁ…人口維持のため「にも」って…それ以外にあるって事か?」


「んはは〜そりゃねぇ」


やっぱり。


「治安が良くないって言ったんだけどね、

端的に言うと「邪神」が生まれそうなのだよ」


うぅわぁ〜。


何となくアニメ知識で察してたけど…。

魔王とかじゃ無いんだ…。

てか、邪神って治安の問題じゃねぇだろ。


「だからねぇ…出来ればその対処とかして欲しいなぁ〜ってね。


邪神誕生の影響で魔獣が増えててね。

そのせいで滅んじゃう村とかも増えて、盗賊とかに身を落として悪事を重ねちゃう人が増えて、結果汚れた魂が増えて、増えて増えて増えてふぇぇぇえええ!!って感じ!!」


この自称死神は何を言っているんだ…?


「つまり、異世界で生き返らせてあげるから、

増えた魔獣とかを倒して欲しい。あわよくばその元凶の邪神もどうにかしてみたて欲しい、と?」


「そだよ!

あなた話が早くていいね!


他の人はやたら驚いたり、やたら拒否してきたりしたのに」


ああ…多分アニメの予備知識と、まだ現実味が無いからだな。


「まぁ安心してぇ!


減ってる人口も要因の1つだから、簡単に死なないように特別な能力とか魂に付与して転生させるから」


出た…。

異世界物おきまりのチート能力ってやつか。


そーだなぁ…変身出来るベルトとか貰えたりするのかなぁ?


そう言うと目の前の自称死神は何処からともなく紙の束を取り出しペラペラとめくり始めた。


「あなたはゲームとか好きぃ〜?」


「まぁ…それなりにはやってましたけど?」


やっぱRPG風のファンタジーな世界なのだろうか。


「おっけぇ。

んじゃコレにしよう!


電子遊戯感覚(ゲーミングセンス)」!!」


おまえが決めるのかよ!?

しかもどんな能力なんだよ!?


「よし!んじゃあと1個は向こうで決めるから付いてきてぇ〜」


「あと1個?」


こーゆーのって1つがお決まりじゃないのか?


「うん。


あなたの世界をあたしが管轄してるんだけど、

その世界と仕様が異なる世界に転生させるわけだし、苦労かけます、ごめんなさい。って意味が今の能力。


んで、転生先の世界が管轄の死神から、

わざわざありがとうございます。って事でもう1個」


なるほど。

結構な親切転生だな。


「んじゃおいでえ〜」と緩く手招く死神さんに俺は付いて行った。

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