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希望の未来と絶望の未来
物語が起きる起因はどんな事でもある
その起因は小さな捨て子からでも始まる
その赤子の瞳には何が映っているのか…
幸せの未来か、はたまた破滅の未来か…
それは彼『ヘレス王子』の物語で語ろう。
彼は『アナスタシア王家』の門の前に捨てられていた
雨避けの傘に赤子が入ったダンボール
金髪の青年は赤子をダンボールから抱き上げた
誰が捨てたのだろうか?
何か理由があったのか?
しかしそんな事はどうでもいい
この子と私は出会う運命だったのかもしれない
なら、私はこの子を立派に育てよう…
そして…いつかはーー