編入生
久々の投稿です…
まぁその分少し長くなっているので勘弁を…
「今日はみんなにお知らせがある」
全ては竹中のその一言から始まった
「編入生だ」
ざわめく教室は一瞬で静かになった
「「(編入生?もう6月下旬って時に?)」」
「みんなの考えはわかる。この編入生は少し訳ありで編入の手続きに時間がかかったんだ。本当の所は6月に入るまでには来る筈だったんだがな」
「先生」
「なんだ藤崎。編入生は女子だぞ?」
「おっひょほ〜い!」
「「(…馬鹿だ)」」
まるで質問の内容を知っていたかのようにすぐさま返答した竹中の発言に対し、さりげなく馬鹿にされた事も気にせず歓喜した藤崎をクラスの大半が呆れたような目で見た
「彼女はまだ来てないが今のうちに説明だけはしておこう」
一呼吸をいれて竹中は編入生の説明を始めた
名前は藤矢亜理彩
ある会社の社長令嬢でびっくりするくらい大金持ち
良いとこの塾や良いとこの習い処で技能を磨き、沢山の資格を持つらしい
まあそんなこんなでエリートの集う波頼にもラクラク編入出来たいわゆる人生の勝利者というやつ…と竹中は簡単にまとめた
「(なんだかいよいよエリート高校って感じだな。唯斗じゃ身近過ぎて実感出来なかったけど大金持ちの秀才お嬢となれば実感を持てない方がおかしい)」
社長令嬢といったらラブコメにおける恋敵役になる確率が異常に高いというのに、微妙にポジティブな響は至って平然としていた
「(幼女だったらいいな)」
響のせいですっかりロリに目覚めた唯斗はもっと幼女が増える事を望んでいた
「(響ちゃんがアリスで新しい子がアリサか…。対照的な感じでムチムチとなるか鏡写しの双子の如く幼女なのか…。どちらにしても素晴らしいが、結局響ちゃんは妹側だな)」
常に先を行く藤崎は2人を勝手に姉妹とし、妄想を始めていた
ちなみに「藤」が被っているところに関しては素で気付いてないようだ
「質問がある奴は藤矢が来た時にいくらでも聞くといい。…さて、そろそろ来るかもしれないしちょっと見てくる。くれぐれも騒いだりしないようにな」
そう言って竹中は教室から出ていった
騒ぎはしないもののざわめきが起こるのは無理も無い話で、誰かが発した囁き声はみるみる内にクラス中に感染していった
ざわ…ざわ…ざ…ざわ…
「唯斗…」
「なんだ響」
結局席替えする事なくこの月までやってきた訳で…
唯斗は響の後ろの席を確保している訳で…
「クールモードのまま頭を撫でるのやめて…」
「いいじゃないか」
表情1つ変えずにただひたすら、そして優しく響の頭を撫で続ける唯斗はなかな不気味だった
「…その、怖いよ…」
「そうか、しかし学校での俺はクールを保っていなくてはならない。響も今年はクールにいくと言っていたろう?お前のクーデレモード、見せてくれよ」
「ううう…、去年散々クールブレイクしてたじゃないか…。それになんだよクーデレって…」
撫でられる事自体は構わないようだ
すっかり甘えん坊になった響は撫でられる時は向き合ってしてもらいたいのだが、今の唯斗の表情はなんか…なんというかなんかな状態で向き合えないようだ
「(ううう、気持ちいいのに気持ちわるい…。もう前向くか…)」
撫で撫で撫で撫で
撫で撫で撫で撫で
「…はぅぅ…」
前を向いてる状態で撫でられるのに馴れてきたのか、響はすっかり気持ちよさそうだ
「(…なんだ、唯斗の顔を見なくても大丈夫じゃないか…。…それになんだか凄く安心する…)」
「なぁ響」
「…んぅ?…なんだ〜?」
もう眠そうな声で返してくる響に反応したのか、唯斗はすかさず鼻を抑えた
「(ああ!暴れたい!暴れたい!今すぐ抱き締めたい!!)」
「(や、やばい…響ちゃん可愛過ぎる!)」
響の投下した眠気爆弾は近くにいた三島を始めとする周囲の女子にまで被害が起こっていた
「あ、新しく入ってくる子ってどんな子だと思う?」
唯斗がそう聞いた
「…新しい子?可愛い子だと良いね〜♪」
響は普通に答えた
唯斗が特特の別別なだけでまだまだ恋愛対象が女性の響だからそんな事を言えるのだが…
「「(敵が増えるってのになんで余裕なの!?)」」
周りからすればこう思われるのである
「(余裕な響ちゃんか…。いわゆる女王気質?それとも魔性響ちゃん?どちらにしても新感覚だ!!)」
「(単に天然なだけなんじゃないかな?流石響ちゃんね…。あざとくないのに可愛さは特級品だわ…)」
「(最近明治がどんどんボケーっとした存在になってるような…。ああ、唯斗がいるからか。流石だな)」
やはり本物の馬鹿は格が違った
藤崎はやはりどうしようもない程のオールマイティー野郎だった
そして三島はまあ普通の受けとめかたをした
高橋は響をより可愛くする唯斗を賞賛していた
そして、クラスの空気も柔らかくなってきた頃に竹中はやってきた
「おーいお前ら静かにしろー」
竹中はなんだか少しご機嫌な様子だった
一応優等生集団である彼らは先生が「静かにしろ」と言ったらパッと口を閉じるようで、今回も例外なく静かになった
「よしよし。藤矢〜入っていいぞ〜」
竹中から言葉が発せられてからすぐに教室へ入る女子が1人
編入生の藤矢亜理彩だ
女子高生の平均的な身長に近い背丈、茶色と金色を混ぜたような優しくも綺麗なセミロング
綺麗に整った小顔に可愛さを上げる青い垂れ目
制服の上からじゃ分かりにくいが、そこそこある胸
(※Cです)
何処からどう見ても美少女だった
「「(外国人…なのかな?しかしとにかく格が違った)」」
「(幼女…ではないが童顔だな。見る分には合格ラインを軽々と超えている)」
「(可愛いなぁ…。いやいやいや、俺には三島さんが…。いや唯斗が…)」
外国のレベルを目の当たりにし、思わず口を開けてしまう者も居るなか、竹中は話を始めた
「さぁ藤矢、自己紹介だ。最低限の日本語は話せるだろう?」
「は、はい。私は亜理彩。藤矢亜理彩…です」
男子「「(おおおお!)」」
少々特殊ななまりがあるものの、日本語と認識出来るレベルの言葉を発する亜理彩に男子一同は歓喜した
「…あー、よろしく?お願いします」
「聞いての通り日本語はまだマスターしていない。今から質問タイムを設けるが藤矢がちゃんと答えられるような質問にするんだぞ?」
そう言うと竹中は教卓の近くにある椅子に座った
「はいはい!俺質問!」
「いいぞ藤崎」
竹中の了承を得た藤崎はまるで子供のように目を輝かせていた
「前居た国は何処ですかっ?」
「大丈夫か?」
竹中はちゃんと話せるか聞いた
「はい。前はロシアに居ました」
「おおぉ…ありがとう!(響ちゃんと一緒だと?姉妹確定じゃないか!こいつぁ夢が広がるねぇ)」
「他に質問は?」
「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」
「んん?じゃ、じゃあ高橋から」
このクラスにしては珍しく質問をしてくる者が沢山いた
やはりエリート集団としては外の世界を知りたいという知的欲求が多いようだった
質問もようやく終わり、竹中は亜理彩を席に着かせる事にした
(視点を響さんに移します)
「その内席替えするし、しばらくはあそこで過ごしてくれ」
竹中先生はこっちの方を指差してそんな事を言った
「はい」
ってもしかして、俺の席って当たりじゃない!?
…と、そんな事を考えていたら藤矢さんは俺の隣を通り過ぎた
「………(可愛い)」
「………?」
なんとなく目が合った気がした。
気のせいだろうけど藤矢さんが笑った気がした。
えへへ…これはラッキー♪
「………(まさか俺の後ろの席?)」
そして俺の後ろ辺りで椅子を動かす音が聞こえた
後ろを向いたら唯斗の後ろに藤矢さんが居た
「………(響は本当は違うけど表向きには帰国子女。新しい子も名前からして帰国子女だと思われる。つまり、だ。俺は帰国子女に挟まれている!なんたるギャルゲ!ビバ窓側!!幼女じゃないのはいただけないが、十分自慢出来るぞ♪)」
うんうん、唯斗もなんだか嬉しそうだな
無表情が少し崩れるくらいなんだもん。相当嬉しいに違いない
「「(こんな状況でも顔色を変えないなんて森長君って凄いな。響ちゃんも慌てるどころか嬉しそうだし。…ああ、可愛い)」」
(※どうやら響さんは唯斗氏に対する観察眼だけ異常に発達していたようです)
それから休み時間になり、直ぐ様藤矢さんの周りには人が集まった
唯斗も藤矢さんの方へ体を向け、しばらくしたら戻して俺に話しかけてきた
「なんだ、響は行かないのか?」
「だ、だって…。俺…。………ううう」
ドカーン!
「…!?(よ、よくわからんがモジモジする響だと!?他のみんなが藤矢さんの所に行ってる間にこんなレア響を見れるとは…。俺はなんてツいてるんだ!)」
「…な、なんかな?俺、人見知りになっちゃったんだ…」
ドカーン!!
「うんうん(理由も可愛かっただと!?…本当に響か?面影が大分ないぞ?まぁ可愛いしいっか♪)」
な、なんか顔が怖いぞ?
そんなに変な事言ったかな
「行ってみなさい」
「え?」
「行ってみなさい(たまにはSモードもいいよね。なんだか響っていじめたくなっちゃうし仕方ないよね)」
ううう…
人見知りだって言ってるのにぃ…
…今日の唯斗はいつもより変な感じだぞ?
まぁ挨拶くらいなら…
…という訳で俺は藤矢さんの所まで行った
「………(可愛い)」
「…え、えっと…。よろしくね?」
「うん、こちらこそよろしくね」
藤矢さんが右手を差し出してきたので俺はそれに弱々しく応じた
「……(手、ちっちゃい)」
「え、えっと…その…。…またねっ」
俺は直ぐ様自分の席に向かった
「「(可愛い!!)」」
「どうだった?ニヤニヤ」
後ろの鬼畜大魔王唯斗がそんな事を聞いてきた
「…緊張した」
まだ喉に何かが突っかかっているみたいだ
「よしよし、いい子だ」
「〜♪」
唯斗に撫でられた途端、緊張の糸が切れたのか落ち着いてきた
「はふぅ…」
「(…これだ!この瞬間だ!うォォォアアアア!?)」
「唯斗…?」
唯斗の顔を伺ったら表情がかなり緩んでいた
「どうした♪」
「…あ、いや…。クールフェイスが崩れてるんだが…」
「…!…だ、誰にも見られてないよな?」
唯斗は辺りを見回した
今は藤矢さんの周りに人がいるが、遠くから人集りを見てる人はもう唯斗の緩くなった顔を見てしまっただろう
「(唯斗様もあんな表情をするんだ。これは良いものを見せてもらったわ♪)」
「誰も気付いてないよ」
俺ってば優しい
…のかな?
「そ、そうか。それはよかった」
唯斗もホッとしたようだしまぁいっか
・・・・・・・・・・・・
唯斗がEに来てからは昼御飯は屋上で済ませるようにしている
屋上は基本立ち入り禁止となっているのだが、たまに使用するらしく常に綺麗で、ベンチもあるから過ごしやすい
ちなみに屋上の鍵は唯斗が何故か複製した鍵を持っていたからいつでも入れる
…まぁ校則違反だ
でもここは学校での俺と唯斗専用の場所
違反なんてハナから頭に無いのだよ
「…うむ、60点」
「なに?60点だと?」
唯斗は俺の弁当をついばむやいなやそんな事を言いやがった
「文句があるなら俺の弁当を食べてみてくれ」
「…それじゃあ」
俺は唯斗が取り出した弁当のからあげを食べてみることにした
「あむ……。……!?」
こ、こりは…!?
「フン、どうだい?」
「う、うまい!」
タレントみたいに表現は出来ないが、なんかこう…最高にうまい!
「当たり前だ。俺は料理だけは手を抜かない。良い食材があるなら妥協せずに手に入れる。質の落ちた安い食材は買わない」
「…おおお」
俺んち、安物だわ…多分
「人間いつ死ぬかわからないからな。妥協してちゃ勿体無いぜ。だからこうして俺達は屋上にいるんだろ?」
「う、うん」
「死ぬまで響を楽しみたいからな(ああっ恥ずかしいなあもう♪)」
「う、うん///」
こ、このやろう…
「ん?これは?」
なんだか照れてしまった俺の不意をつき唯斗は俺の弁当の形の崩れた厚焼き玉子を食べた
「あ、それは…」
「形は不恰好だが味はなかなか…。程よい甘しょっぱさ…。やるなぁ響」
それ母さんの…
いや、言わないでおこう
「うん、頑張っただろ?形はともかくさ?」
合わせよう合わせよう
母さんごめんなさい!
どうか御許しを!
「そうだな、最初はこんなもんさ。きっと上手くなるさ」
うん、言わないでおこう
母さんホントすんません…
ガチャ
「(うわぁ、綺麗な所だなぁ。校則違反らしいけどここならゆっくり過ごせそう)」
誰かが屋上に来たみたいだ
「…ヤバイ、隠れよう」
「…うん」
ここは入り口からは見えない場所だ。
バレないように、スパイのように、そして盗賊のように素早く隠れよう…
俺達は荷物をまとめて立ち上がっ…
「うわぁっ!?」
ぼたっ
「…?」
「…響、大丈夫か?(く、クロrrr)」
あたたたた…
どうやら俺は唯斗の足でつまずいたようだ
「…ああ、大丈夫」
「(誰か居るのかな?)」
屋上の床…というか地面はコンクリ程は堅くないみたいだ
お陰で傷1つない
「…立てるか?(ま、まさか勝負用!?ヒャッホオオウウウウ!!)」
そういって唯斗は手を差し伸べてきた
俺は遠慮せず手を掴み引き上げてもらった
「〜♪(勝っちどき♪勝っちどき♪)」
「…?どうしたんだ?」
なんか唯斗が嬉しそうだったから聞いてみた
「いんや〜?何も〜?」
「あっ(明治ちゃんだ)」
「「ッ!!(ヤバイ!見つかった!?)」」
どうしようどうしよう…
と、取り合えず誰か確かめよう…
「って…藤矢さん?」
「はい、藤矢です(可愛いなぁ…。それともう1人の方は…誰だっけ?)」
なんと屋上にやって来たのは藤矢さんだった
「藤矢さんがなんでここに…?」
唯斗がそう聞いた
「それは此方の台詞です。ここに来るのは校則違反ですよ?」
「「うぐ…」」
何も言えねえ…
「ふふふ、実は私も校則違反でここに来たんです♪」
…え?
「まだクラスの人と馴染めてなくて…。それで静かな場所で食べたくて…。えへへ、私達…共犯者ですね♪」
きょ、共犯者って…
「…それで…ですね。い、一緒に食べてもいいでしょうか…?」
藤矢さんと一緒か…。
まぁ唯斗と2人きりで食べる為の屋上だったけどいいよね
取り合えず唯斗に目を向けたら頷いてくれた。
流石だね♪
「うん、いいよ。一緒に食べよう」
「りありぃ?ありがとう!」
こうして俺達は本格的に知り合いとなった
そして昼御飯を再開する事にしたのだが…
「…何故に重箱?」
唯斗が藤矢さんの弁当箱?について突っ込んだ
「…?これはランチボックスじゃないんですか?(言われてみれば明治ちゃんや唯斗君の弁当箱より大きいかも…)」
(※藤矢さんは唯斗氏の名前を記憶していません。よって今は響さんが唯斗氏に対して呼ぶ呼称(唯斗)を使っています)
「取り合えず中身をハリー」
唯斗の催促で藤矢さんは早速重箱を開けてみた
「「なん…だと…?」」
俺と唯斗は思わずそう呟いてしまった
だって中身が御節だったんだもん
「(こりゃ藤矢さんの親御さん…なかなかやるな。重箱に親御。これだけのインパクトをもってしてクラスでの孤立化を防ぐ寸法か…。国を越えてる時点でそうなのかもしれないが、こりゃ手の込んだ転校初日だな)」
「流石にこんなに食べられないですよぉ…(…絶対お父さんだ)」
「ふふふ、唯斗」
「ああ!(藤矢さんとやら。ここに来たのは正解だったようだな)」
「甘いもんは任せて!」
「煮物系なら俺にお任せ!」
「…?」
俺は今年の正月で御節の甘いやつにも目覚めたのだ!
まあそんなこんなで藤矢さんの弁当を手伝いつつ自分達の弁当も片付け、これがきっかけで藤矢さんと仲良くなった
・・・・・・・・・・・・
居住区(もはや省略です)
凄かったなぁ藤矢さん
帰りにゃ黒い車がお出迎えだよ?
これぞ波頼って感じだね
なかなか凄いあの門も満足してると思うよ
「ね?唯斗」
「ん?何が?」
「藤矢さんの事」
「ああ、帰りの?」
「そうそう、やっぱり超エリート校なんだから御曹子やら社長令嬢やらがわらわらいて当然じゃん」
「そりゃあれだろ?藤矢さん以外は三物四物と持ち合わせてなかっただけだろ?」
確かに藤矢さんはそのくらい持ち合わせているな…
波頼に来たんだから頭はずば抜けてるだろうし、社長令嬢だからお金持ち。更に美少女…
「おおお…天は汚いのぉ…」
「何言ってんだ。お前も波頼にいるんだから頭は良いって事になってんだろ?それに…」
「?」
「…か、可愛いし?(あああ!ひでえ茶番やってんじゃねえよ俺!!もっとグイグイ押さないと!)」
か、可愛いって…
お、俺に可愛いって言ったって何にもならないぞ!?
「俺が言うのもなんだが可愛いのは当然だし…?こ、この程度じゃ揺らがねぇよ?本当だからな?…///」
「(なにぃ!?効いてるだとぉ!?)」
そんなこんなで悶々としていた俺の目に何かが映った
「…?なんだあれ?」
遠くてよく見えないが、銀色のなんかが見える
「どうしたんだ?」
「…うーん、解んない」
「解んない?」
目を擦ってもう一度見てみた
そしたらそれは消えていた
「…いなくなった…のか?」
「ビニール袋かアルミホイルだろ?」
「ビニール袋はともかくアルミホイルは落ちてないと思うけど…。ま、いっか」
「なんだ?死亡フラグ的なのを建てたのか?」
「すぐフラグ言うな。現実で建てたフラグなんてアテにならないよ」
アテになったらそれはそれで怖いし
「藤矢さんもフラグだったりして(百合フラグか。素晴らしい!…いや、そこは紳士である俺も混ざっ(ry)」
「もう俺にルートフラグなんて要らないの」
「そ、そうだな…!」
えへへ、良いこと言っちゃったな
「俺は三島さんでも誰でもなく、唯斗と帰るルートを選んだんだからな…?」
「ああ、あたりまえだ。全部予知してた(これなんてギャルゲ?ううっ、響ちゃんがどんどん好みになってきて、僕、感涙の限りです!)」
ビニールだかアルミだかの正体は唯斗と話したらもうどうでも良くなった
そして家に帰る頃にはすっぱり忘れていたのだった
さて、いよいよ動き始めましたね
感づいた方はいると思いますが、藤矢亜理彩さんは最終分岐に大きく関わってくるかなり重要な人物です
(以前説明していたような気がするのですが、この物語はエンドがいくつか存在します)
名字の由来は言うまでもなく明治、森永(森長)と続いて不二家(藤矢)です
(あるゲームをした経験がある方は元ネタがわかる筈。いわゆるリスペクトです。…たぶん)




