小ネタ集1
小ネタ集という名の季節のキングクリムゾン(大幅省略)です
大好きな冬をこんな扱いにするのはちょっとアレですが季節ズレの修復の為には仕方無いのです…
スルーしてしまったリア充イベントはまたいつかの小ネタ集にて…
小ネタ&小ストーリー集
『大晦日』
響 「もうこんな季節なんだな〜」
美代「そうねぇ…。あと数分で今年も終わりな訳だけどみんな悔いはなかった?」
響 「(バイトしてりゃあ欲しいゲームが買えたのに)」
博樹「(もっと早くから兄さんと打ち解けたかったなぁ…)」
七海「(もっとお母さんに便乗してお姉ちゃんを弄びたかったなぁ)」
美代「(響にイタズラ!響にイタズラ!もっとしたかった!)」
響 「(あ、あれ?約二名からヤバいオーラが…。にっ、逃げないと!?)」
ガシッ
二名「ふふふ、ふふふふふ♪お風呂で年を越すのもまた一興♪」
響 「ま、待って!神聖なる大晦日を汚さないで!あ、助けて博樹!」
博樹「(あの時ああしてれば…。ああ、僕はなんてアホなんだ!)ブツブツ…」
響 「こんな糞晦日イヤだああああ!」
一方唯斗は
唯斗「(ぬふふ…クリスマスのあの日響とお風呂に入ってたら…でゅふふ)」
1人妄想に耽っていた
結論=今年は歪みねぇ年越しだった
『初詣』
「よー唯斗〜」
「おーいおいおいおいぃぃ。会いたかったよ響ぃぃぃぃ!……っ!?」
母さんが『年末は家族一緒に暮らすの!』発言によりクリスマス以降一度も外に出してもらえなかったせいで唯斗とはゲーム内でしか会ってなかった
その為、今の俺は恋人と会える事を唯斗よりも楽しみにしていた
今年はクールにいきたいので冷静を装っているが、実際は今すぐにでも抱き付きたい…
「…どうしたんだ唯斗?」
途端に固まった唯斗
何故かはなんとなく解っているがあえて聴いてみた
「…な、なんかその格好…」
そう、今日は初詣
今の俺は着物姿なのだ
発案も着せたのも母さんだが、これがまぁギャップというかなんというか凄いもので…
幼女が着物っていう時点で生唾ものなのに、白銀の髪のミスマッチのようなそうでないような素晴らしさを鏡で目の当たりにした時はもう天国へ行けるんじゃないかなと思った程凄まじい威力だった
「ああ、この格好?母さんがやってくれたんだ」
「七五三?」
「ーーー!?」
なんだと…!?
こ、この格好が七五三だと…?
「な、なんで七五三?」
「なんか少し響からすると小さいような…。七五三の時に着物をレンタルした時みたいな感じになってるから…」
…そ、そういえばこの着物って七海のお下がりだったって母さんが言ってたような…
更に言えばこの姿を見た時は愛情より保護欲が湧いたような…
「赤い着物、良いと思うよ。おめでたカラーで(か、可愛いけどこれはどう見ても子供…。犯罪の匂いがするよ…)」
「…やっぱり黒い着物の方が良かったかな」
「だ、駄目だぞ響。初詣でに黒い着物で来る人は『道』の人か『喪』な人だ」
『喪』な人は初詣に来れないと思うけど
『初詣2』
「神社に来たら最初はおみくじだよな」
「えー。売店は〜?」
「行きは混んでるってのに荷物を増やしたら後が大変だろう?」
「それもそうだな」
「あ、ついでにたこ焼、焼きそば、お好み焼きは却下な」
「…それは流石に聞かなくてもわかるよ」
「そうだな、買うとしたらりんご飴かカステラだな」
「カステラの出店なんてあるんだ…」
「ほら、見てみ?」
「あ、ホントだ…」
「…うげぇ、半吉だ…」
「唯斗に同じく俺も何故か半吉…」
「お前も半吉か。じゃあ2人で合わせれば吉だな(キリッ」
「…あ〜…うん」
「ごめんなさい…カッコつけました…はい…」
「…?」
※単に言葉の意味を理解してないようです
「(…しにたい)」
『3学期スタート』
「遂に始まっちゃったな」
「ああ、響と居られる時間が減っちまうな…」
「いつも一緒にいると飽きるっていうらしいし、学校に居る間は会わないくらいが丁度いいんじゃない?」
飽きる早さなら世界TOP10に入るんじゃないかってくらい冷めやすい日本人なら尚更だな
「…響は俺に飽きちまうのか?(ウルウル)」
「…え?…いやいや、俺は違うよ!飽きないよ。だ、だって俺には…唯…斗…しか…いない…し?」
そんなに思ってくれてるのか…
なんだか照れちゃうなぁ
「うんうんそうだよな!わかってたさ!(その照れながらの台詞を待ってた!)」
こ、こいつ〜!
コロっと態度変えやがってぇ〜
「む〜!」
「ふほぉ!?(あ、あの響がこんな表情を!?)」
「……?」
「響ぃ〜」
「ひゃっ!?」
唯斗が突然抱き締めてきた
「(ヤバイヤバイヤバイ可愛い可愛い可愛い!)」
「ちょ、ちょっと唯斗!?学校だよ?玄関前だよ?みんな見てるよ!?」
「ああ、見てるがいいさ!見せてやるさ!さあさあもっと見ろ!」
わわわ、先輩方の目がヤバイ!?これはヤバイよ!
明日辺り下駄箱にナンバーの入った赤紙が入ってるパターンだよ多分!
波頼にそんな風習は無いとは思うけどそんくらいヤバイよ!
「ゆ、唯斗!苦しい!苦しいよぉ!」
「はっ!?…す、すまん!やりすぎた!」
すまないのはこっちだよ唯斗…
ホントはずっとこの体勢でいたかったけど嘘ついちゃった…
母さんには何度も使ったせいでもう効かないけど…
「俺、ちょっと正気を失ってた…。痛い所は無いか?ホントにごめんな…?」
「だ、大丈夫だよ。ほら、行こう?」
「あ、ああ。行こう」
…ああ、新学期か
今の状態を見ると大変そうだけど、なんだか楽しそうだな…
『三島さんとトーク』
「あっという間の冬休みだったなぁ」
「去年の夏休みは2ヵ月くらいの長さを感じたのにねぇ」
現在俺は三島さんとトーク中
最近は休み時間になると唯斗も来るのでもうすぐ5人トークとなる
いつもは高橋が気が向いたら途中で入り、当然の様に藤崎も入ってくる
唯斗は女子2人の輪であろうと構わず入ってくる為、高橋も藤崎も入ってきやすい空間が生まれる
その為、最近は5人で話す機会が増えた
どうでも良いけどこれって実質男子4人と女子1人ってことになるよね
そして今は実質男女1人ずつのマンツーマン
…こ、これは浮気じゃないよ?
唯斗からじゃ得られない女の子成分を得る為なんだ
それに女の子として生きる以上は女子力を高めないといけないじゃん?
その為の女子トークって訳だよ
って自己暗示してれば大丈夫。…多分
「響ちゃん」
「なぁに三島さん?」
「森長君とは上手くいってる?」
「…え?ああ、うん…」
「ふふふ、良かったぁ〜(私が)」
「…?…?」
女子トークわかんないよ
いきなりわかんないよ
「あ、でも私以外の女子の大半は森長君の事気に掛けてるから響ちゃん的には良くないかもね」
「た、確かに…」
「あれ?森長君がモテてるの響ちゃんも知ってるの?(なんだか意外だなぁ…)」
「え?うん。唯斗は知り合った頃からモテてたから」
あの頃から唯斗とその周りは凄かったなぁ
「響ちゃんも知り合った頃から好きだったの?」
「…?誰を?」
「…もちろん森長君よ(な、なんという超天然…)」
「…いや、それは無いよ」
「えっ?」
ナイナイ
だって知り合った頃から好きっていったら男同士のなんたらじゃん
今は…うーん。なんというか…わかんない…
「あの頃はあくまで親友。恋愛感情なんて欠片も無かったよ」
「…今の発言、なかなか危ないわよ。響ちゃん」
「…っ…!」
や、やっちまった!
このクラスの女性達の大半も唯斗が好きな人達だったよ…
基本みんな良い人だけど、やっぱり内心穏やかではないのかも…って感じの人も居るしこれはマズイ…
訂正した方が良いかな…
「でも、偶然この高校に入れる事になって唯斗と一緒に通えるって知った時は運命的だな〜って…思った…よ?」
「「(か、可愛い!!)」」
「「(そして森長の野郎羨まし過ぎる…!)」」
「へ〜。響も最初の頃からドキドキしていてくれてたんだな。照れるなぁ〜♪」
ゆ、唯斗いつの間に!?
それに最初からって…
っていうか聴かれてた!?
「ーーーー!」
「「(ああ、森長(君)と入れ替わりたい…)」」
「うんうん、顔が赤くなってる」
事故だ!
これは事故だ!
誰かが俺を落とし入れようと仕組んだわn…事故だ!
「「(愛でたい…愛でたい…愛でたい…)」」
や、ヤバイよこのクラス
空気がおぞましいよ…
(※オチなし、ヤマなし、イミなし!)
『3学期終了』
「さて、色々あったような無かったような、あっという間に終わったような3学期だったが、みんなは楽しめたか?」
たぶん楽しめたと思うよ竹中先生
文化祭も楽しかったし
「さてさて、お前らの顔を見れば解る。ゴタクはいいからさっさと成績表出せってな。お望み通り今から渡すぞ」
「「おおおおおおおお」」
「…ぇぇぇぇぇ」
Eクラス全員が歓喜の声を上げる中、約一名が不平を上げた(もちろん俺)
「約一名不平を上げる者がいるようだな明治。解りやすい声だから誰だかすぐに解ったぞ。なぁ明治?」
「う、うぐぅ…」
やはりこのビューティフルでキューティクルで透き通った声だとすぐに解っちゃうか…
前に自分の声を録音して再生してみた時の驚きも凄かったしなぁ…
いやぁ、あの時は自分の声にドキドキしちまったよ
「よし、じゃあ渡すぞ〜」
「次は…明治〜」
「は、はぃぃ…」
「「(可愛い…)」」
遂に地獄の審判の時が…
取り合えず俺は教壇の前まで行った
「ふむ、もーちょい頑張って欲しいなぁ」
ひえええ…
またオール3だよ…
「春休み、来るか?」
「いえ、大丈夫です…」
「本当か?」
「…は、はい…」
「…よし、行っていいぞ。じゃあ次は…」
安定してるのは良いことだけどさ、そろそろ4が欲しいところだよね
まぁ授業中寝てる奴が思うことではないけど…
「どうだった?」
席に戻ると三島さんが聞いてきて、藤崎や高橋、それに他のみんなも来た
「ま、まぁこんなもんでぇごぜぇますぅ…」
「「(うわぁ…こりゃ酷い…)」」
「春休みの勉強会には行った方が良いぞ…」
…………。
「…やっぱり?」
「「(その表情は反則だよぉ…)」」
…春休みは唯斗と遊びまくる約束だったんだけどなぁ
「し、仕方無いよね…」
「おお!レッドポイントプリンセスの響ちゃんが遂に了承したぞ!みんな、宴だ!胴上げじゃ!」
ちょっと藤崎なに言ってんの!
「俺に続けぇぇぇ!」
「「うおおおお!」」
「わっ!?」
「「わーっしょい!わーっしょい!」」
て、天井!天井がぁぁぁ!
「(全く、通知表ほっぽりだしやがって…。俺も加わるか!)」
「「わっしょいわっしょい」」
「ま、マジで天井がヤバイ感じなの!ヤバ夫なの!」
…こうして俺の一年はこんなに騒がしく終わった
仲が良いのはよろしい事だけど、ちょっと凄すぎないかなぁ




