例えばこんなXマス
投稿が遅れました…
そしてシーズンズレが本格化…
もう4月辺りまでの話はほぼ全て小ネタ集に収めてしまいましょう…
大晦日?お正月?知ったことか!
もう冬のニュアンスが尽きたんだよ!
「おじゃましまーす」
「…あの、響さん?」
「なんでしょうか唯斗さん」
「…ちと早くはございやせんか?(さん付けってなんか昔の新婚っぽい!)」
今俺は唯斗の家にお邪魔しようとしていた
「やっぱり早かった…?」
「いや大丈夫だ(むしろ嬉しいくらいなのだが…)」
「準備があるなら俺も手伝おうかな〜って思って来ちゃったんだけど…。よかった…大丈夫なんだね」
「(可愛過ぎるぞぉぉぉぉぉぉぉ!!?ギャップが…。いつもとのギャップがヤバすぎるぅぅぅぅ!)」
「…唯斗?」
「よ〜しよしよし♪それなら沢山手伝ってもらっちゃおうかな♪でもまずはお客様をもてなさなくちゃな。さぁ俺の部屋へ行こう。今すぐ行こう!」
「手伝わなくていいのか?」
「いいのいいの。響が手伝ってくれるなら4倍のスピードで終わるって。その分遊ぼうぜ♪」
それもそうだな
まだ9時ちょいだし
準備するのは夕方くらいでもいいよな
「よっと」
「のわっ!?」
唯斗は突然お姫様抱っこをしてきた
「響は軽いから俺も楽でいいな」
「…それ、元の俺にも言えるのかよ」
確かにこの体はスッゴく軽いと思う
この体が布団になってくれたらそれはもう素晴らしい朝が迎えられるだろうってくらいだ
「元の響は運動神経が良かったわりにはヒョロヒョロだったし多分余裕かな」
「…うわぁ。想像してしまった…」
「ま、まぁ絵図としては端からみたら最悪かもしれんが、響はもう戻らないんだろう?だったら大丈夫だ」
「その時は唯斗が女の子になれば大丈夫だな」
その時は今までの仕返しにおんぶから抱っこまで色々しちゃうからな!
…まぁ無いと思うけど
「響はずっと女の子のままでいてくれ…(女の子での生活なんて俺には耐えられないぜ…)」
「言われなくてもそのつもりだよ。だって唯斗は女の子が苦手なんでしょ?」
「苦手…という訳じゃないけどな。可愛い女の子は男として好きだ。だけど今の俺は響以外の女の子はみんな目で見る対象にしかならない」
「なんか凄い言い方だな」
「簡単に言うと、響以外は彼女にゃしないってこった(ひえ〜。自分で言って恥ずかしくなっちまった)」
「そう…か…」
な、なんか嬉しいけど恥ずかしいな…
まったく、全部全部唯斗のせいだからな!
「さ、俺の部屋行こうか」
「う、うん」
「やっぱり凄い部屋だな」
中学の頃とは一風変わって唯斗の部屋はフィギュアとかプラモが多く配置されていた
「ロボはやっぱり男の熱きロマンが詰まってると思うんだよね唯斗さんは」
「しかしなんだこれは?」
俺は色々混ざり過ぎてなんの機体だか分からないダサい何かを指差した
「ああ、それはガンザムリートカスタム改タンク仕様だ。7つの機体が1つになった究極のロマンだ」
「大事な『ガン』の部分が無いんだが?」
「あるじゃん。Vが」
そう言って唯斗はガンザムリートカスタム改タンク仕様の頭部に付いてるV型のアンテナを指差した
「アンテナだけ!?」
「局地型のシングルアンテナ式のあの機体を覗けばこれは立派な『ガン』の部分だ」
この謎のロマンスロボの詳細が知りたくてもう少し詳しく聞いてみた
「ザムは?」
「ザムは『ザ』と『ム』に分ける。『ザ』はこの首回りや機体中の管、『ム』は凸の部分だ」
ああ…うん。一回じゃ理解出来んわ
「『リート』は分かるぞ。この針だらけの肩パッドみたいなヤツだろ」
「その通り、んで『カスタム』は左腕のマシンガン。『リート』と『改』は同じだ」
「…で、このタンク部分は?妙に小さいし日本の国旗が付いてるんだが…」
「チハだ」
「チハ!?モビル的なスーツのタンク部分がチハ!?」
チハっつったら軽機関銃でも装甲に穴が空くって言うあの小さくて可愛い戦車のチハなのか!?
「下半身なんて飾りだからな」
「そ、そうですか…」
陸上戦じゃ最弱だろうな
「…さて、する事もないし『義務の叫び黒いオプス2』でもやるか」
「その意味を取り違えた直訳…一体何処で…」
「超エキサイティング翻訳だ」
「やっぱりね…。というか素直にBO2と言えば良いのに…」
あのサイトはまずい…
誤訳パラダイスだぜ…?
「男の子はね!好きな子の前ではとことん変化球を投げちゃうもんなの!それくらい分かってよね!」
「…そうなの」
「なにも引くこたぁないだろ…」
いや、そう何度も好き好き言われると…ねぇ?
…嬉しくてしょうがない
「それより他のゲーム無い?分割とか俺は無理」
「そうだな。俺の設定だと画面の明るさMAXだから響にゃキツイかもな」
「他だとすると…」
「うーん、PS3って家族で出来るゲームは少ないかもな…」
「…………」
「…………」
「なにするか決まるまでなんか話すか」
「そだね」
実はDSやらPSPやらを持ち合わせていたのだが、俺にとってはゲームより唯斗とお話する方がずっとずっと良い
「あ、ガンザムリートとかプラモはもういいからね」
「当たり前だ。俺は響に関する話がしたい」
俺の…話?
「例えば?」
「響に関する事なら何でも聞きたいが、特に聞きたい事と言えば…」
「うんうん」
「身長は伸びたのか?とか、胸は大きくなったのか?とかかな」
「うわぁ…」
いくら彼女だからってあまりにも酷いな…
小さい子に身長聞くのかフツー?
胸の小さい子に胸の大きさ聞くかフツー?
「あとは告白された事はあるのか〜とかかな…」
「告白ならされたよ」
もちろん唯斗にね♪
は、恥ずかしいなもぉ…
「な、なんだって!?」
その途端唯斗は俺の肩をつかんできた
「誰だ!?誰なんだ!?(俺がソイツをぶっ飛ばしてやる!)」
「…お、落ち着け唯斗!俺に告白してきたのは1人しかいないから!」
「1人?…まさか」
ようやく唯斗も落ち着いてくれた
「お、お前しか居ないだろ…?」
ああ、スッゴく恥ずかしいよ…
なんかこう…熱くなってきたよ。冬だってのに
「な、なぁ〜んだ…。俺か…はは…(俺が俺をぶっ飛ばすのか?…いや、あれは無かった事にしよう)」
「それにもし告白されても断ってたさ。お、俺には唯斗しか居ないから…な?」
「(なんて可愛いヤツなんだ響は!)」
ガバッ
唯斗はいきなり俺に抱き締めてきた
自分の彼女があんな恥ずかしいことを言えば誰だって抱き締めてくるよそりゃ
…もしかして俺の心の一部がコレを狙ってたのか?
こちらとしては嬉しいこと山の如しだがやった事はとんでもないブリっ子だな
「ごめんな…荒ぶったりして…。肩、痛かったろう?」
「だ、大丈夫だよ。痛くなかったし」
実はちょっと痛かった
でも男の心理的なものを利用して抱き付かせたっぽい俺も悪かったしなぁ…
「そうか?なら良かった」
それから俺達は色々話したり結局ゲームしたりして過ごした
昼は唯斗がピザを頼んで食べた
正直、昼にピザっていう時点でクリスマスは終わったようなものだったが、今日の本来のメインは夕食なんだよね
なんというか…スッゴく贅沢なクリスマスだね
時間が経つのはホントに速く、あっという間に夕方になってしまった
「もうこんな時間か…(ああ、毎日がクリスマスだったら響とこうして過ごせるのに…)」
「そう言えば今日は唯斗のご両親は見ないね」
というか高校に入ってから一度も見てないな
「ん?ああ、親父達は今旅行中だよ」
「旅行?」
「そ、旅行」
それで昨日は『明日は俺んちに来いよ?夕方くらいに来いよ?絶対来いよ?』って言ってたのか
確かに両親が居たらロシアン幼女なんて連れ込めないわな
「今日は泊まれるぜ?(俺ったら何言っちゃってんの!!…べ、別にやましい事なんて考えてないし?あわよくば大人の階段登っちゃおうかな〜なんて思ってないし?…ふ、ふふふ)」
「いいね!後で母さんに連絡して聞いてみるよ」
泊まりなんて久々だなぁ
中学の頃はよく泊まってたもんなぁ…
そんでオールして(唯斗が)怒られて…。あぁ、みんな懐かしい
「…!!ホントか!(イヤッホウウウ!!頼むぜ美代さん!!)」
「ああ、夕飯を食べた後にでも聞いてみるよ」
「よし!早く食べよう!むしろ今から食う勢いで!」
「準備も無しにか?」
「よし!今から作ろうそうしよう!」
随分とまぁ…
まだ5時過ぎだぞ?
いや、夕方の仕度ならこの時間くらいから始まるか
「手伝うよ」
「共同作業だな♪」
「な、なんとでも言え」
まぁそんなこんなで俺達は台所へ向かった
「ドジッ子みたいに皿落とすなよ?可愛い奴にありがちだけどリアルにやられちゃ洒落にならん(そんな可愛い光景を見てみたい自分も居る訳で…)」
台所に着くなり唯斗は俺に注意してきた
「バカめ、こちとら皿洗いから皿運びの経験くらいあるわい」
まぁ、まだ10回くらいだがな…
「ドジッ子まで付くと『天然科ドジッ子属ロシアン幼女(男口調)』だからな。ますます隙入る所がなくなって世界中の女の子が泣くな」
「なんだよ天然って」
「我ら男性の理想的な女の子の要求は結構多く、全てを満たす存在は少ない。しかし(ry」
また哲学モードか
…哲学とは違う気がするがこの際今みたいな状態も哲学モードとしよう
しばらくして哲学モードから戻った唯斗はちゃんと仕度を始めた
まずは皿洗い
これは俺も手伝った
男女仲良く皿洗いをするその後ろ姿はそりゃもう美の塊だっただろう
その後唯斗は少量の牛肉を俺に渡し『思いのまま斬れ』と言ってきた
そして唯斗は職人の様に他の肉を斬り刻んでいった
俺はどういう風に切っていいか分からず、取り合えず長方形に切っていって、それを上手く初心者マークに切った
余った端材的な肉は生のまま食べた
牛だし生で食べてもいいよね?赤玉(腹痛止め)飲んどけば無敵だし?
後はそこらのスーパーで買った手羽とポテトを揚げたらおしまい
それを皿に盛り付けたら皿をテーブルまで運ぶだけの簡単なお仕事を俺は任せられた
俺は手伝った
手伝った…けど、皿を洗って肉を初心者マークにして皿を運んだだけじゃん
「しかし肉だらけだな」
「俺は男。響は元男。後は解るな?」
ああ、解るぞ
「男のクリスマス。それはただひたすら肉を食べる日。野菜なんて糞食らえ」
「その通り。だけど肉だけじゃアレだから響の好きなポテトを揚げてみました」
「ありがとう…。全体的に子供メニューだけど…。ありがとう…。ポテトをありがとう…」
十数分後
「あれだけあったのを全部食っちまったな。案外余裕だったよ」
手羽にチャーシューに焼いた肉(初心者マーク)、それにポテトか
今思えばよくこんな小さい体に入ったよ
「あの、響さん?まだケーキが残ってるんだけど?」
「…ううう〜」
そうだったよ…
クリスマスと言ったらケーキだよ…
すっかり忘れてた
「俺もそうだが響も流石に無理っぽいな」
「…そうだね」
ああ、食べたかったよ
「賞味期限まで全然余裕だしまたの機会にな」
「うん」
その後は風呂に入ったのだが、これは別々に入った
唯斗は残念そうな顔をしていたが仕方がない
なんとなくまだ常識的にアレだという事と、元々俺は家族以外と風呂に入るのは苦手というのがある
中学の修学旅行の時は大変だったな。主に俺が
「お、俺達恋人だもんな。一緒に寝るくらいおかしくないよな?な?」
「ふふ、そうだな」
風呂を出て母さんに許可をもらったから今日は泊まる訳なのだが…
唯斗の奴緊張しすぎ
まぁ女の子と密接しながら寝るなんて緊張しない方が凄いか
言うまでもなく、今俺達は唯斗の部屋にいる
しかもベットの上だ
シングルベットだけど俺が小さいから余裕で入った
うん、暖かい…
「俺はもう寝るぞ…。なんだか暖かくてスッゴく眠いからな…」
「…あ、ああ」
誰かと一緒に寝るってこんなに安心出来るんだね…
「ねぇ、手繋いでいい?」
「お、おう」
布団の中で手を繋ぐのってスッゴく安心するな…
…でもやっぱり恥ずかしいなぁ
恋人なんだし良いよね…?
「おやすみ」
「お、おやすみ…」
俺の意識はそのまま遠退いていった
「(寝ちゃったのかなぁ)」
いつも寝るのが早い響は早く寝る事が出来た
しかしその響のせいでなかなか寝付けないヘタレがここに1人いた
「(やばい、やばいよ…。密着し過ぎてやばいよ…。それに俺の手汗で響の手がやばい…)」
唯斗である
「(顔近い!ああ可愛い!お前のせいで理性がやばい!…いやいやいや、紳士が寝込みを襲うなどあってはならない!)」
「(待てよ…?あの日も確か寝ちゃった響をベンチに寝かせて…。ああ、既に寝込みを襲ってたわ…。チューしてたわ…)」
仕方がないので唯斗は妄想する事にした
「(妄想してたらきっと眠くなる筈だ!…ふ、ふふ)」
「(『見せられないよ!』)」
その後唯斗は自分の妄想によって壮絶な戦いを強いられた
高度な妄想による脳の疲労が引き起こす眠気と高度な妄想によって産み出された欲望が対峙しあい、しばらく眠れなかったが、遂に眠気が勝利し眠る事を許されたのだった
「…そのニーソ…1万で売って…下…さい…」
酷い寝言を残しながら…
今回はなかなか酷い構成でしたね…
最近ゲームにしろ萌えにしろ飢えているというかお腹いっぱいというか不思議な状態が進んでいます…
規制法が酷いのは解っていますが、もっとバトルとかギャグとかが欲しいです!
みなさんはどんなアニメが流れて欲しいですか?




