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響さんの日常  作者: ZEXAS
彼氏彼女になるまで
39/91

例えばこんなイヴ




投稿が遅れ気味…


新作の方を文にし始めているのが理由なのですが…

アレですね

いわゆるニューワールドを手掛けるのは楽しいですよね。wktkしますよね


自分が読んでてwktkする作品…そんな世界を作者は目指してます


…結局は自己満足なんですけどね(^^;

響さんの日常開始から全く成長してませんね…。仕方ないね








普通デートというのは何処か水場のあるキレイな場所を待ち合わせ地点とし、どちらかが遅れてくるのがテンプレである


しかしこの奇妙な秘密を持つ2人は違った


いや、片っ方の変態は違ったと言えよう


「おっじゃまっしまぁーっす!響ちゃそは居ますかぁー?」


いくら家が近い幼馴染み的なカップルでも待ち合わせもクソもない公式初デートはしないだろう


「あらあら唯斗くんいらっしゃ〜い。お勤めご苦労様ぁ♪」


「いやいや〜。お恥ずかしながら待ちきれないものでしてねぇ〜」


そしてなんと唯斗は直接迎えに来たらしい


「わかるわぁ〜。今響は一生懸命お着替えしてるところなのよ〜。私のレクチャーナシでねぇ♪」


「え?出掛ける時以外はジャージか男の時のTシャツと短パンしか自分では着なかったあの響が!?」


「そうなのよ!凄いでしょう!?ママは感激よ〜♪」


「(…俺の為に?)」





(※響さんに視点が代わります)




「…うーん」


大体着る服は決まった…んだけど…。うーん…。


色の組み合わせがなぁ…


男の時は黒か白の服でも良かった。

だけど今は色んなパターンの組み合わせが必要なんだよな…。


唯斗や母さんと出掛けた時に周りの女の子の服装を見るとみんな季節感にあった色の組み合わせが多かったんだよね


別に黒と白だけで組み合わせてもインパクト的なのはあるからいいんだけど、やっぱりちょっと違うよね


デートは「いつも」とは違う「特別」な時間なんだ

特別な時間ならいつもの感じじゃなく特別な感じを出す必要がある


だから今日は黒と白だけじゃダメだ


冬に合った優しくて暖かい感じのヤツがベストなのだよ。たぶん




10分くらいして




「うん、完璧だな♪」


鏡に映るは小さな女神


酷い自画自賛だが、たぶんこれはまだ俺が(元)俺の姿を覚えているって事だ。

うん、実に素晴らしい


元とはいえ自分を忘れるって事はとても悲しい事だからな


「…外に出ると少し寒いかもしれないな」


今の俺の姿は(考え中)




ガチャ


「響〜?準備出来たぁ?早くしない…と。ッ!?」


「ん?母さんか。ねぇ、どうかな?」


自分で着飾るなんて初めてだけど大丈夫かな?


「先に下に行ってるわね…(理性がヤバいわ…。ここまで私の理性をズタズタにしたからには帰ったら…うふふ)」


「…?」


やっぱりダメだったかな?


いや、ベストは尽くした。後は唯斗に任せよう





「な…なんという事だ…」


「…ダメ…か?」


「いや、そんなことはないぞ!凄くいい!超いい!うん、超OK!」


「ホントか!?」


「ああ、証拠に…」


ギュッ


「!?」


い、いきなり抱き締めてくるなんて…


「卑怯だぞ…」


「な、一番いい証明だろ?」


「唯斗君!」


「す、すみません!お、お母さまの前で!」


そ、そうだよ!

母さんの居る前でなんて事をしてくれたんだ!


あれはたぶんヤバいぞ!


「ずるい!ずるいわ!そんなに堂々と抱きつけるなんてずる過ぎるわ!私なんてこんなに理性を抑えてるのに!」


そうだったの…


「申し訳ございませんでしたぁぁぁぁ!」


すると唯斗は俺から離れて母さんの前でスピーディーな土下座を披露した


「どうか、どうかお許しを〜!」


「…流石唯斗君ね。ハイスピード土下座はいつか役に立つわ。その能力に免じて許してあげましょう。(響の照れた表情も見れたしぃ〜♪)」


「ありがたき幸せ!」


何やってんだか…






・・・・・・・・・・・・




一原市大通り




「取り合えずここまで来た訳だが、響は行きたい所あるか?」


「え、まさかのノープランなの?」


「いや、あるっちゃあるが…。お約束過ぎるぞ?」


「それでいい。どうせ俺達は出来立てカップル。世論通りに行くのがセオリーじゃん?」


「(難しい言葉を覚えると意味も考えずニュアンスで使いたがるのは子供の証。いいねぇ、俺の彼女は正真正銘の幼女だ!)」


あ、やべ!使い方間違えたかな?

っていうかセオリーって何?野菜?


「そこまで言うなら行こうか、遊園地へ」


「…遊園地だと?」


「何か問題でも?」


男女2人で遊園地に行く

それは周囲の人々から温かい目で見られに行くという事だ

しかも一部からは嫉妬の目で見られる…


「(響がどんな心配をしてるかは分かる。だが既に周囲の視線は響によって集められているという事にいい加減気付いて欲しい)」





そんなこんなで結局遊園地に行く事になった訳だが






・・・・・・・・・・・・





「「あ」」


「「え?」」


「なんだみんな〜奇遇だな〜♪」


「(おいおいおいおい、誰かとは遭遇するとは思ってたがまさかタカハ氏達と遭遇するとは思ってなかったぞ!?)」


「(お、賑やかになりそうだな。華菜とだけだとどうもカップルっぽくなっちゃうしみんなでこの遊園地を回るとするか。ていうか響可愛いな…)」


「(な、なんで!?…いや、私の考えが甘かったわ!響ちゃん達は本当のカップルなんだもの。ここに来るのは当たり前じゃない!私のバカッ!…ていうか響ちゃん可愛いわね…)」


「(奇遇だなぁ、まぁ1人で回るよりみんなで回る方が良いしいっか。ていうか響ちゃん可愛い!可愛い過ぎる!結婚したい!)」


こんな日もあるんだね〜

これは賑やかになりそう♪


「(しかしタカハ氏達は響のご友人だ。無下に扱う訳にはいかないな。はぁ…)」


「(よし、みんなで回る時はどのアトラクションが良いか考えてきて良かった)」


「(会っちゃった以上は仕方ないわね…。せっかく2人っきりでデート的なのをできると思ったのに…)」


「(可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い求愛!!)」


「ねぇ唯斗、みんなと一緒に行こうよ」


「…あ、ああ、だが良いのか?」


「ん?」


「今日はその…アレだろ?デートだろ?」


そ、そうだった!

うーん…。どうしよう


「ま、いいか。藤崎を除けばダブルデートみたいなもんだし」


「そっか、高橋と三島さんもカップ…なんだと!?」


「(も!?どういうこったあ響ちゃん!)」


え?どゆこと?三島さんと高橋って付き合ってるの?


「そ、そんな事ないわよ!ね?宏樹」


「そだね、幼馴染みだし普通の男女よりは仲良く見えるだろうけど彼氏彼女の間柄ではないよ」


「そんなにきっぱり言わんでもいいんじゃないかにぃ?(…俺的には森長の野郎と響ちゃんの間柄の方が気になるが)」


「折角のイヴだ。みんなで過ごすのも悪くはないと俺は思うぞ。な?響」


「うん」


「ま、ここで喋るのもアレだ。入っちまおうぜ」


藤崎が入口の方へ歩いて行く。俺達はその後を着いていった


「藤崎が先導かよ」


「他に誰が勤まるんだ高橋君?チミは何か良い周り方でも知ってるのかな?」


「そうだな、藤崎は案内役がお似合いだな。(ま、たまには任せるのも悪くはないかな)」


「…なんか誉められた気がしねぇな。まあいいや」




そんなこんなで俺達は俺達カップル+幼馴染みコンビ+要らないオマケというメンバーになり、この大型遊園地『一原オープンワールド遊園地』に入場した


名前の由来?はオープンワールドゲームくらい気合い入れて造られたかららしいが、まぁどうでもいい






・・・・・・・・・・・・





入ったは良いがみんな遊園地は本当に久し振りらしく、どこから行くか迷っていた。

そして藤崎が「お化け屋敷的な所が無難じゃないかな」と言ったお陰でやっと決まり、俺達はお化け屋敷的な所へ行った



「今更だけど俺、お化け屋敷ってあんま入った事ないんだよね」


「え?響ちゃんってお化け屋敷に入った事無いの?」


「うん、だってどうせ突然係の人がギャオーとかワーとかいって出てくるだけでしょ?小さい頃はそんなの見るよりは絶叫マシンに乗る方が良かったんだ」


でもこうやってみると軽くみんなと探検してるみたいで良いよね


「確かにそうかも知れないわね…。でも私はこうやって見て楽しむアトラクションの方が良いかな」


「ふむふむ…響ちゃんはマシン派…(なんかエロくね?)」


「(マシン派!?一体どんなマシンなんだ響!?)」


「(ああ、俺も明治のせいで軽くロリコンになってしまったよ…)」


しかし良い出来…なのかな?

微妙に寒かったり生暖かい風が吹いてきたり突然フラッシュが起こったり


丸い何かが降ってきたりどっかから悲鳴が聞こえたり…


「なんか…暗いだけだな」


「俺は響の怯えた顔が見たいな」


「すまないな、俺が恐れてるのは母さんだけだ。それ以外はあんま恐くないよ」


「そうか…ちょっと残念だな」


「もし母さんが現れたらお化け屋敷というよりキルハウスとかデストロイハウスだよ」


「…………」


「…?」


あ、あれ?みんなどこ行ったの?


「(暗視カメラ持ってきて良かった♪心細そうな響ちゃんやべぇ!)」


「(ちょっと俺にも見せてくれよ!俺には響をただただ見守る権利がある!)」


「(藤崎だけずるいわ!私も見たい)」


「(俺にも見せてくれー)」


そ、そうか…このお化け屋敷は軽く迷路みたいになっていてみんなバラバラになったのか


なら早く合流しないとな…


「(あれ?もしかして係の人じゃない?)」


「(お、おいおい…スタンバってるのバレバレじゃん。何やってんの)」


「(だが明治は気付いていないようだな)」


みんなどこら辺にいるんだろう…?

うーん、流石に1人じゃ心細いもんだな


「ぉぉぉぉあああああ!」


「へ?」


突然何かが出てきて俺の体は後ろにバック

そしてそのまま


ぽすっ


尻餅をついてしまった


「「(な、なんかすっげぇかわええ!)」」



「ぎょあうえあああ!」


ななな、なんだコイツ!?

変な奇声上げやがって!


…って係の人か。驚かせやがって


さて、さっさと行こう…


「…………」


あれ?体が持ち上がらないぞ?


「ふんぬー!」


力が入らないな…

まさか腰が抜けたとか?


い、いや…それはないな

俺があの程度で腰を抜かす訳がない


「(響のヤツどうしたんだろう?)」

「(な、なんかライトがあればオパンツ様を拝めるんじゃね?)」

「(動けないのかな?だったら助けてあげたいけど、もう少し見ていたい私がいる)」

「(暗視ゴーグルさえあれば明治の下着を見れたのにッ!…ハッ!俺は何を考えているんだ…)」




結局起き上がれなかった俺は心配して起こしてくれた係の人に外まで運んでもらってしまった


運ばれる最中は人情溢れるお化けもいるんだな…とバカな事を考えていた

なんというか…本来の役を崩しちゃってごめんなさい…


手を振るお化け係の人はなんかすっげー優しい感じだった



そしてみんなが出てくるのを待っていると驚く事に4人全員が一緒に出てきた


もしかしてバラバラになったんじゃなくて俺だけはぐれたのかな?


ま、まるで迷子みたいじゃないか!そんな子供みたいなのイヤだぞ!?


これはアレだ

勇気ある俺はガンガン進んでいったのだが、係の人を見た時に若くしてヘルニアを発動させ腰が砕けた


うん、完璧…かな?


「…大丈夫だったか響?」

「怖かったのね…」

「ほら明治、ハンカチだ」

「ちょっと涙目な響ちゃんも可愛いが…遊園地は笑顔であるかなきゃな」


「え?…えぅえ?」


取り合えず出されたハンカチは受け取ったが、何がなんだかサッパリだ


「もう強がったりするな。未来の夫としては未来の妻が無理して大変な目に合うのは…な」


「…え?あ、うん…」


なんでか知らないが俺は泣いていたらしい

確かに目は湿っていたが、ただの目の掻きすぎだと思ってた


うーん、心は俺でも体は小さな女の子なんだなぁ

おそらく女の子の生理現象なんだろう


俺は恐くなくても体が恐がったんだな

どおりで背筋がゾクッとした訳だ





それから俺達は色んなアトラクションに乗り歩いた

ぶらついて何か買って食べたり何か買ったりした


本来はデートだったけど、こういうのもいいよね








最後の方のやっつけ感…

5000文字に納まりそうもなかったから仕方ないね…


後書きストーリーでも書こうと思っていたのですが、さっさと季節を変えたかったがために断念


そりゃもう次回はクリスマス

次は恐らく大晦日

更に次はお正月


はぁ、多神教派の日本って年末年始はイベントがぎっしりですよね…


子供は喜び大人(主に母親)は溜め息をつき

作者は季節ネタにしがみつける事に歓喜し、季節ズレが酷い自分のような作者にとっては喜ぶかどうか微妙なラインになんとも言えない感情を抱く


イケメンは彼女を連れ回し、幸せな作者は家でのんびりゲーム三昧



今更ですが作者の今年の抱負は『気合』です


人生気合と幼女さえあればなんとかなります


無論、作者の原動力は気合と幼女とゲームと幼女と幼女です



…年末年始をなんとか繋ぐ事が出来ればなぁ

小ネタ集みたいなのにして書けばなんとかなるかな?




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