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響さんの日常  作者: ZEXAS
彼氏彼女になるまで
30/91

幼女と海での三日間(4)

タイトルが4日間になったり三日間になったりと大変でした。

作者がイベント期間をドわすれとか…


と、とにかく!今回のイベントの目的は多重フラグ建築です。


前回を読んで頂いた方はお分かりと思いますが、1人目の対象者は博樹さんです。

唐突過ぎね?都合良過ぎね?と思う方だらけになると思われます。


でも良いんです!

都合良過ぎる位が作者の求める世界なのです!これも作者の萌道です!




数分後


『俺の部屋にこーい!』とだけ書かれたメールを見た博樹は渋々響の部屋まで行った。

博樹の問題は解決していないから渋々なのは仕方がない


「…な、なんの様だよ」


部屋に入るなりこのセリフである。

しかし響はそんな事を気にしないくらいに気が高ぶっていて、目はキラキラと輝いていた


「博樹ー!よく来てくれたなー!」


満面の笑みで突進してきた響を一応優しく受け止めておく博樹。


そりゃもう響はどえらい美幼女。兄の事は気掛かりで仕方ないが、こんな可愛い女の子をギュッと出来るチャンスを逃すヘタレな男ではない


「おうおう!兄ちゃんがギュッとしてやるぞ〜」


「(カタコト忘れてる…)」


どう考えても響が抱かれているようにしか見えない

まぁ主に身長差のせい


「…で、なんの様?」


「えへへぇ、それはだなぁ〜♪」


天使の様な笑みで見つめる響に一瞬惚れかける博樹

兄(響)の事が無ければ理想の容姿の響に一発一目惚れだったのに…。

素直に認めればいいのに


「一緒に風呂に入ろうぜー!」


「え?何言って…」


「だ〜か〜ら〜、一緒に風呂に入ろうぜ!」


「な、何言ってんの!?おま、…兄ちゃんは女の子なんだよ!?」


「家族だろ家族!…それに前も入ってたじゃないか」


お前なんか家族じゃねえよ、さっさと兄ちゃん返せ!と思う矢先に放たれたセリフ


「(なんでそんな事を知ってるんだ?)」


「さ、行こうぜ!」


「ちょ、まっ…」


不意を突かれて浴室へと運ばれる博樹だった

ちなみに抵抗は少ししかしなかった




「うぉっほほ〜!広いなぁ〜!」


びっくりした

だって風呂が広いなら分かるけど、着替える部屋も超広いなんて


いや、まだ風呂は見てないから広いかは分からないんだけどさ?


着ていた服に手を掛けたところで博樹を見たら、プイッと向こうを向いてしまった。

…まぁ仕方無いよな

昔はギャーギャー騒いで風呂に入っていたがそれは同性だから

今は異性だ…


だけど俺はそんな事はお構い無し!

少しでも早く博樹と仲良くなりたいんだ。

そう、昔みたいに…



『兄ちゃーん!あははは!あははははは!』


『ん?どうしたんだ博樹?楽しそうだな』


『みてよコレ!母さんに買ってもらったんだ〜!』


『オールスターな大乱闘なあのゲームか!?よくやった!』


『唯斗さんも誘って3人でやろうよ〜』


『おう!今唯斗を呼ぶから待ってろ!』


『やったー♪』


すー


『お兄ちゃん…私もやりたいなぁ〜なんて』


『おうおう!七海も来い!』


『えへへ…やった〜』


『『あははははは♪あははははは♪』』



…な、何もかもが懐かしい…。またあの頃にカムバック!


「…ってあれ?博樹は?」


気が付くと博樹は居なくなっていた。


「脱ぎ捨てられた後もあるから先に入ったのかな?」


よっしゃあ!後は突行あるのみだな!


俺は素早く浴室のドアを開け、浴槽のある部屋へと入った


「広い…」


広い、広すぎる

俺んちの風呂の何倍もある…。


「うおおおおー!」


風呂で思いっきり走るのって誰もが思い浮かぶ一つの夢だよね


「とーうっ!」


そして勢いよく風呂へダイブ!


じゃぽん


「うあっち!熱い!」


色々と敏感なこの体は熱にも弱い。

情けない事に、45℃のお湯も今となっては熱湯なんだよね…。


「ううぅ…」


ちっちゃい椅子に座ってヒリヒリくる脚をさすりながら涙目になる


「…女の子はもっとおしとやかにした方が良いよ」


ボソッと放たれる声が聞こえたので、その声の方向を見たら体ごと背を向けた博樹が居た。


「…ん?…!」


良いこと思いついた!

こう…博樹を後ろからがばぁってすれば親密度が上がるんじゃね?

やっべ俺天才!


熱湯は…まぁゆっくり少しずつ慣らせば大丈夫だろ


じゃぽん…


「…!」


熱い!でも入れないかと言われると入れるぞ


我慢しながら体を沈めていき、ついには首辺りまで入った。


もちろんこの湯船が深い訳ではなく、単に俺がしゃがんだから首辺りまで来ただけだ


「…………」


そーっと、そー…っと


もう博樹の背中がすぐそこに来てる


「…………」


ゴッ!


「とうっ!」


がばっ


「のわっ!?(な、何か柔らかいものが…)」


「な、何やってんだ!」


響に抱きつかれて体を動かす博樹。しかし抵抗する力は弱い


「スキンシップってヤツ…かな?」


ばしゃばしゃばしゃ


「今年に入って一度も一緒に入ってないもんな…。こんな姿になる前に入ってればよかったな…」


響の顔を見た博樹は顔を赤くした

悲しげな顔をして博樹を見詰める響の顔は風呂に入ってるせいで赤く火照っていて、幼女のくせにどこか色気があった。


「お、姉ちゃん…近い」


「おお、悪かったな」


あははと笑いスッと離れる響を惜しそうに見詰める博樹。

可愛らしい笑顔で見つめてくる響にまた赤くなり、混乱状態になっていた


「(本当に…兄ちゃんなのかな…。こんな可愛い兄ちゃんでいいのかな?)」


今度は博樹が響の方を向いた


「(可愛い…)」


「今までは母さんと七海としか入ってなくてさ〜。しかも色んな所を触られるんだよ。そしたらさ?変な声が出るんだよ」


「変な声?どんな所を触られたんだ?」


不意…でもないが、博樹の言葉に響は少し動揺した


しかし、あまり考えずにありのままの事を話した


「…えーと、耳と脇と脇腹と胸…かな?」


「(やばい、理性がやばい!この娘が兄ちゃんでもそうでなくても大変な事になりそう…)」


「…?…!?これは…」


いやはや…とんでもないモノを見てしまった。


「え?……………」


ふむ、覚醒した時のは見た事無かったな


「わー!わーわーわー!(女の子に見せてしまった!なんてこったい!)」


「何を騒いで…ああ、なるほどね…」


兄弟だからこそ恥ずかしいのか、俺だと信じてもらえず普通の女の子と思ってるのか…。


前者であってほしい…


それより…


「なんで俺より大きいんだよ〜!!」


「あわわわわ…(何で兄ちゃんより大きいの知ってんの!?…いや、分かってたの!?)」


むむむむむ…

こやつ、黙っておったのか!普段気にしないから気づかなかったぞ!


…って言うかさっきから頭がポーってする

のぼせてきたのかな?


「…ああいや。すまん、そろそろ洗って来るね」


「え?…う、うん(今更だけど、あの娘の体…キレイだなぁ…)」


ばしゃあ


「うわ…」


立った…けど立ち眩みでフラフラしてしまった


ばしゃ


「だ、大丈夫か?」


だけど博樹が支えてくれた。いやぁ、本当に良い子だな博樹は〜。


「(触ったのは肩だったけど、何かスッゴく柔らかくて良い匂いだった…)」



その後は何事もなく、俺達は風呂を出た



「あっつい風呂だったな〜」


「あ、ああ…(色々と熱かったな…)」


風呂を出た後、響はすぐにドライヤーで髪を乾かしていた。


「長いと大変だけど切るのはもったいないよなぁ…。長髪幼女とか最高だけど、実際になってみると長髪幼女も楽じゃないな…」


「(確かに女性だったら髪の手入れは慣れている筈。だけどこの娘は全然慣れてない様子だな。演技なのかな?)」


女の子になって4ヶ月近く経っても全然慣れてないのはいつも美代にやってもらっていたからだ。

やってもらっていたというよりは美代が自主的にやっていたからだが…


「博樹…この櫛で流してくれないかな?俺じゃ全然出来ないや…」


「ああ、いいよ」


最初に比べて博樹の対応は大分変わった。

少しずつだが博樹は響の事を信じてきてる様だ。


博樹が櫛や手櫛で髪を撫でると響は気持ち良さそうに表情を緩める。


「(な、何か上手いな…。母さんの時とほとんど同じ感覚だ)」


「(この髪に触っているだけでこっちも気持ち良くなってくる…)」


髪も乾き終わったら、響は感謝の意味を込めて博樹の頭を撫でた


「ありがとう、助かったよ。よしよし」


「…うん」


響は褒める時はいつも頭を撫でる癖があった。(博樹や七海の様に年下に限るが)


男の時は強引にワシャワシャと撫でていたのだが、今は力が無いので優しく撫でているみたいだ。

もっとも、響はいつも通りにやっているつもりなのだが…


「あ、あのさ…。もうしばらく一緒に居てくれないか?こんな広い部屋でも1人だとやること無くてさ…」


「(か、可愛い…。こりゃ色々と危険だな…)」


上目遣いで見てくる響に博樹はまたまたドキッとした。


「いいよ。ちょうどモンハンもあるし一緒にやろうよ」


「本当か!?やろうやろう!」


響はすぐ表情に出るタイプなのか、天使の様な笑顔を花開かせた。

数年後とかものっそい事になっているのは目に見えていた。


偶然集会場に居た唯斗と高橋を含め4人で協力して狩りをしていたが、日をまたぐ前に響が寝落ちしたのを機に解散となった。



放置するのもアレなのでふっかふかのベッドに寝かせて薄い掛け布団を掛けると立ち去ろうとした博樹の服の端を響の手が掴んだ


「…?」


博樹は離そうとしたが、何故かその時の響の力は強く、博樹を離さなかった。


「…う…少し…。も…う少し………」


「…しょうがないなぁ」


寝言だったのか何だったのか分からないが、博樹は響に添い寝してあげる事にした。

しょうがないという彼の表情はとても優しかった。



真夏に2人で寝るとか暑苦しいと思った博樹であったが、このロイヤルな部屋は適度な温度に調節されていて、全く問題ない様子だった。


響が寝付くまで添い寝してやろうと思っていた博樹もやがて一緒に寝てしまった


博樹の中の少女の印象が良い意味で大きく変わった日だった






あ、あと少しフラグを建て終わったらさっさと季節を変えちゃいます


だって今冬ですし…

作者の物語って他のラノベより季節の移り変わりが遅いっぽいので…


閑話を入れたかったのですが、そんな事してたら春になっちゃいます。

世界にこちらの時間が追い越されちゃいます…

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