幼女の海での三日間(3)
10日とちょい振りですね…。まことに申し訳無い!
そして今回は短め?です
短めで投稿が遅れたと言うことは…つまりアレです
文字制限(全角5000文字)を突破したので分けました
次話も今日か明日に投稿します
「しっかし凄いね響ちゃんのお母さんって」
「華菜の言う通りだな。明治の母さんって何者なんだ?」
「俺自身も解らなくなる時があるよ…」
(※忘れている人も多いと思いますが、華菜というのは三島さんの事です。ちなみに博樹ではなく宏樹は高橋氏の事です)
〜♪
メールだ…
『from母さん
件名 無し
本文
みんな〜、ちょっと来てぇ〜って言ってくれない?私達はロビーにいるからね〜』
母さんからだな
「美代さんからか?」
「みたいだね」
「何て?」
「ロビーに居るから来いって。博樹達もそこに居るみたい」
ここ、ロビーなんだけど…。母さん何やってんだ?
「行こうぜみんな」
唯斗の指先には母さん達の姿があった。
俺達はすぐに母さんの居る所へ向かった
「あ、あら…同じロビーに居たのね?」
博樹の様子を見ると少し呆れている様だった
七海はともかく博樹はわかっていたらしい
「やっぱり親子なんだなぁ…」
高橋は何を言っているんだ…
「そんな事より部屋の事なんだけど…」
ちょっと顔を伏せて話す母さんは何処か新鮮だった
「まさか部屋が色々あってあぽーんとか?」
「違うのよぉ…。そうじゃなくて…」
「何か…」
がばっ
「むぐぐぐ!?」
俺が話そうとしたら母さんに口を抑えられた
何故に?
「あ、あのねぇ…。詳しい話はこれから行く部屋でするからそれまでアナタは黙っててくれないかしらぁ?」
母さんは口から手を離して俺の正面に来た
「ーーーー!!?」
目が…すこぶる怖かったとです…。
「みんなもついて来て、ね?」
「「…はい(ひぃぃ!)」」
「「(お)母さん怖い…」」
俺達はどう考えても意味ありげな母さんの後をついて行くしかなかった
・・・・・・・・・・・・
母さんの後について行くと、かなり大きな部屋に入った
「「(凄い…)」」
広い…
そして豪華だ…
「さて、これだけ広いし好きな所に掛けて良いわよ〜」
母さんに言われるままみんなは豪華なソファーに座ったり床に座ったりしていた
俺も…
「あ、あなたはコッチね」
「…?」
急に抱っこされて誰も触れようとしなかったデカくて豪華なベッドに降ろされた
「な、なんぞ?」
「全ては私が悪いのぉ…」
え?
「いやぁ、参っちゃった」
それから母さんは話を始めた…のだが、その内容はなかなか無茶苦茶な内容だった。
ホテルの受付で何か色々していた母さんは何を思ったのか俺が外国の大金持ちのお嬢さんで、出来れば部屋を安くして欲しいと言い出した。
戸惑う店員に母さんはこう言った
『お嬢様とその一家に気に入られれば、外国へ支部を出すコネが生まれるだろう…』と
丁度度胸の無い店員だったみたいで、彼は
『嘘かも知れない。だが本当だとしたらこんな重要な事を自分で処理仕切れる訳がない』
という考えに至り、すぐさま上層部に連絡した
事が大きくなってきて母さんはわりと焦り出してきたらしい
上層部ではその話が本当なら外国への連絡先くらい言えるだろうと考え、母さんに俺の名前と連絡先を教える様に話した
海外で働く父さん宛の連絡先を教えたのだが、偶然にもロシアに居たらしく、その時の父さんはロシアでは有名な会社の社員だった
偶然が重なり俺がロシアの大金持ちのお嬢さんだと勘違いしたホテル側は大喜びで良い部屋を格安で手配した…という訳だ
「ず、随分とスケールのデカイ話ですな…」
「ロシアっ娘って言われても違和感ねぇな」
「確かにその可愛いさならお嬢さんなんて言われても違和感無いわね」
…我ながらこの見た目は凄いと思う
もうメッチャ可愛いじゃん?超可愛いじゃん?
「でね、響の名前を変えさせてもらったのよ〜」
「…へ?名前を?」
「そうよ〜♪」
「…で、どんな名前にしましたとですか?」
どんな名前かなぁ…
嫌な予感しかしないなぁ…
「あなたの名前は可愛い可愛いアリスちゃんよ〜♪」
ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!
嫌な予感的中!!
「お姉ちゃん…顔が絶望に近い何かになってるよ」
「いや…」
可愛いけどさ?
アリスって名前は可愛いけどさ?
うーん…
「ねーよ…やっぱアリスはねーよ…」
これでアリス二回目
二回目アリス
おはようアリス
おやすみアリス
今日はもう寝ようアリス
またアリスかよアリス!
「響ちゃんの目がだんだん濁ってきてるわ…」
「へぇ〜良い名前じゃんか。ロシアのアリスか〜」
「…そ、そうか?」
「(…元に戻った。どころか輝いてない?)」
そーかそーか!良い名前か〜♪
確かに良い名前だな。可愛いさ100倍増しって感じ!
「気に入ってもらえて良かったわ〜♪この4日間はしばらく明治アリスで居てもらうけど良いわねぇ?」
「OKOK任せとけ♪」
今日を合わせて3日間名前が代わるくらい大丈夫!
簡単なお仕事ですよ
俺は無い胸を張ってエヘンとばかりのポーズを決めた
理想の幼女像だ
「「(可愛いなちくせう)」」
「あとね〜?言語は日本語でも良いんだけど…カタコトにして欲しいな〜って」
「…なんで?」
「普通に考えてみなさい?あなたは日本に来た外国人なのよ?あまりまともな日本語は話せないのが常識でしょう?」
「え?でもテレビで見る外国人グループの人は一応日本語を喋ってるよ?」
在日のあのグループとかあのグループとかあのグループとか…
「明治は知らない様だな…。アレはスタッフがあれを言えこれを言えって言ってるだけだぞ?」
「あざといキャラ付けってヤツだな」
唯斗まで知ってんのか
「ま、『最近覚えた日本語は?』って聞いて『○○デス』なんて言ったところでキャラ付けになんてならないんだけどね。全くアホみたい」
三島さんこえぇし…
「じゃ、今から片言ね」
「ちょ、待って」
「カタコトね?」
「は、ハイ…」
母さん強引過ぎ…
「じゃ、アリスちゃんは何処から来たの?」
練習って事ね。まぁ咄嗟にカタコトなんて出る訳ないし練習はしなきゃね
「ロシア です」
「誰と来たの?」
「母さんと 友達 です」
「…うーん、なまりが欲しかったけど可愛いしこのままでいっか」
なんだよそれ…
という訳で俺達は無事にチェックイン出来た訳だが…。
みんなが部屋を出ていくので俺も出ていこうとすると母さんに止められた
今回のスペシャルゲスト…つまりVIPである俺が特別にこの部屋に通された訳だからこの部屋を使わなければならないとの事
日本での付き人ポジションの母さん達は普通に良い感じの部屋で一夜を過ごすらしく、俺はこの馬鹿デカイ部屋で1人…
俺の部屋を含めて4部屋あるらしく、ある部屋には母さんと博樹が、ある部屋には唯斗と高橋と藤崎が、
ある部屋には三島さんと七海が
母さん達の部屋はどれも7人部屋で、狭さなんて皆無なすごし易い様だ
それに比べると俺の部屋は、一戸建てなんか余裕で建てられるくらいの広さで、高さも4m以上はありだろう
とにかく広い!馬鹿みたいに広い事しか分からん!
母さんが部屋を出ていく時に急に抱き締めてきたが、俺は抵抗しなかった
寂しい訳じゃないよ!?
何もしないのもアレだし、俺は馬鹿デカイテレビを見ながら甘いお菓子をつまんで持ってきたゲームをやると言うだらけた時間を過ごした
数時間経って
半分寝ていた俺のもとにみんながやって来た
どうやら夕飯の時間の様だった。
ホテル内の飲食店に行く事になった
俺はこの期間は外人らしく振る舞う為、語尾に「です、ですた、ます、ました、ございました」を付ける事にした
見た目通り子供っぽくする為にもこれが一番…かも
あ、自分がちっさいって認めちった…
ホテル全体に御触れが出てるらしく、すれ違う従業員全てから挨拶された
そう言う時は
「こんばんは〜、です♪」
と言って頭を下げとけば一発ノックアウト。従業員は鼻を押さえるのだ
我ながらあざとい!きったねぇ!だがやめない!
「ひ、アリスちゃん可愛い過ぎ…ぶはっ…」
身内に負傷者も居るみたいだ…。まぁ藤崎だしいいか
飲食店ってかバイキングに行ったのだが、ホテルのバイキングって言っても限度があるんじゃね?ってくらいに置いてある食べ物が豪華だった。
博樹も唯斗も高橋も藤崎も男はみーんな好きなものを遠慮なくガツガツ食ってた。
ポーカーフェイスを忘れない従業員の顔も真っ青になってた。
俺はというと、持ってくるのは肉、肉、肉
接待モードの企業に大ダメージを与えるが如くの量の高い肉
会社の気持ちは分かる
でも子供だから良いよね?
遠慮せずガツガツ食べても良いよね?
だって子供は無邪気な生き物なんだもの
三島さんは…魚と野菜…かな?
女の子だもんね。フレッシュに決めるよな
と思ってたが、このご時世野菜は高いからなぁ…
それに三島さんが取る魚って全部マグロじゃん
母さんと七海は…
あれ?居ない。そして母さんと七海の席だけ積み上がった皿の量が…
さて、ホテル涙目な食事も終わり、各自の部屋に戻って来た訳だが
「風呂…かぁ〜」
この体になってからは母さんと七海と一緒に風呂に入る事が多かった
だけど今日は1人…
「寂しくねぇからな?」
…しかし1人は辛いのう
前はいつも1人とか博樹と一緒に入ってたんだがなぁ…。
…ん?博樹?
「そうだ!博樹を呼ぼう!」
そうと決まったらメールだメール!
(ここで一旦切ります)
最近空白が続くこの後書き…。
何か書くこと無いかなぁ…




