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響さんの日常  作者: ZEXAS
彼氏彼女になるまで
25/91

夏休みと言ったら散歩…

夏休みと言ったら散歩…

な訳無いですよね

海にプール、海外旅行はありますが

山は熱いから登らないのが作者スタイルです(今は冬なんですけどね;)



作者同様にちょっとぐーたらな響さんですから昼前まで寝ています

でも響さんはあんまり夜更かしはしない子なんですけどね…


睡眠時間が多いと体調には良くないと言いますし大丈夫でしょうか…





「ううん…」


もう朝か…

でも何か違和感が…

そう、ぐっすり眠ったって感じのするアレが…


「……おぉ?」


俺は更にもう1つの違和感に気付いた


何だか安心する様な、添いたくなるような不思議な感じの…


……胸…板?



「なんだろ…」


抱き心地は中々良さそうな肌色の何かだと感知した俺は、ソレにギュッとしてみた


「……………」


うん、中々良い居心地だ

ずっとこのままでも良いかもしれない…


「…?何か暖かいなぁ…」


中々暖かいという事とか色々あって、ぐっすり眠った筈なのに眠くなってきた


「…う〜ん…お休みなサイ…」


懐かしのCM………

……………。

………ん?


………誰の声?

ま、いっか………

…さよなライオン…

……………。

…………。

………。




響が寝静まってしまった

その響の隣には光の変態紳士が…


「……(響の奴…また寝やがったよ…)」


「……(驚かせてやろうと思ったのに、寝てしまうとは可愛い奴め)」


「……(まぁ寝顔も見れて俺的には超ハッピーなんだがな)」


「(にしても、ジャージが寝巻きとはな…。まぁ前の響が着てたヤツだからぶかぶかで色々とそそる格好なんだがなぁ…。俺がジャージっ娘に耐性があるから良いものの…。はたから見たらだらしない子だぞ…)」



そう、森長唯斗である


彼は響の家に遊びに行った所、

『買い物に行きたいが響が寝てるので行けない。寝ている響を置いて買い物に行くのは危険かも!?どうしよう…』な美代が困った顔をしていた


唯斗が来て安心した美代は


『あら、良い所に来たわねぇ♪私はちょっと用事があって家を空けなきゃ行けないの。良かったら留守番を頼んで貰えないかしら?…今なら響と2人っきりよ♪寝顔も見れるし良いことづくめよ♪』


と言った所


『承りました女王陛下!私めがこのおハウスをお守りさせて頂きます!』


と返された


『そうそう、いくら響が可愛いからって手を出しちゃ駄目よ?もちろん変な事をやらかすのも駄目よ♪』


『そんなぁ…』


『ふふふ、欲まみれの若者って良いわねぇ♪きっとあなたなら響を幸せに出来るかもねぇ…。でもまだその時じゃないわ。今はグッと堪えるの!』


『スッゴく有り難い言葉を貰いましたが、参りましたねぇ…。今は駄目ですか』


『駄目よ♪』


『くぅん…』


『ふふふ、お馬鹿さん♪』


『では、さよならウナギ』


『行ってきマンモスうれぴー♪』


『古代象歓喜!』


『赤青授翼…』


『いや、レ○ドブルーは要らないわよぅ…』



こんな話までしていたとか



「…ん……」


…また寝てたのか…


「あぅ…?」


何か胸に違和感が…


「ひゃっ!?」


ななななんか服の中に!?

…ってさっきの抱き枕じゃん

…う〜ん、やっぱりこうやってギュッとしてると落ち着くなぁ…


人間の習性かな?それとも女の子の習性なのかな?


…前者であって欲しい


「…なんか抱き枕の先端らしきものが胸の辺りにある訳だけど…。なんか心地良いしこのままでいっか…」


誰も居ない訳だが小声でそう言った


「(いっかじゃねぇ!早く気付け!…ああもう嬉し恥ずかしって感じだ!超小さいけど胸やわらけー!ちっぱいサイコー!)」


「ああ…もう起きなきゃ駄目だな…」


そろそろ起きようと抱き枕を離そうとした


「…?」


しかし抱き枕はなかなか服から出てくれない


むにゅ


「あぁう…」


「(ちょっと堪能しますかな♪驚かそうと思ってたけど、紳士としてはこちらの方が…)」


ななな、なんだ!?なんか胸がおかしいぞ!


むにゅむにゅ


「ひゃうっ?んぅ…?うー…」


「(そろそろ抱き付いちゃおうかな♪)」


「…な、何だったんだろう今の…」


ガバッ


その時響の言う抱き枕が大きく動き出し、今度は逆に響が抱き締められた


「…え?えぇ!?」


な、抱き枕が抱き付いてきたぞ!?

どういう事だ?


「天然さんだなぁ」


「うわっ喋った!」


「何言ってんだよ。俺が誰だか分からんと?」


「分かランスってあれ?」


よく見たら…人?

どっかで聞いた声だし、顔さえ見れば…


「って…えぇぇぇぇ!?」


ゆ、唯斗じゃないか!?


「何でここにっ?」


てか顔が近い!

後少しで口がくっつきそうだ!


「なぁ響?」


「なな、なんだよ…」


近い近い


「今俺がギューッと抱き締めぇぇぇぇ!してるのは誰だ?」


……俺じゃん


男同士…って今は違うけれども…

犯罪だぞ犯罪!


あと顔が近い!


何か色んな思考がぐるぐる廻って顔が熱くなる


「ぶは!(その赤くなりながらのちょっと涙目な困り顔…反則だろ…)」


「わっ、ツバ飛ばすな!」


「へへへ、響にツバ飛ばしちまった。これも一種のマーキング♪」


「うわぁ、最悪だ…」


あんまやりたく無いけど俺は自分のジャージの袖で顔を拭く


「ぶは!」


「うわぁぁぁ!」


「猫?猫なのか?その仕草は猫なのかぁぁぁ!?」


「俺は犬派だぁぁぁ!」




それからしばらく唯斗に弄ばれた(くすぐられた)




・・・・・・・・・・・・



(※事後ではありません!)



唯斗に色々説明されて気付いたんだが、俺は11時まで寝てたらしい


唯斗が来たのは9時頃らしく、2時間も俺と添い寝をしてたっぽい…。スッゴく恥ずかしいな…


「それにしても11時起きとは…。虚しさの募る時間に起きちまったな…」


「食欲的な問題でか?」


「ああ、腹減った…」


「女の子がそんな言葉遣いしない」


「うっさいうっさい、俺が丁寧語を使ってる所を想像してみろ」


「丁寧語な上にお兄ちゃんって言って貰えるとみんな吹き飛ぶな」


「馬鹿兄貴…」


「それはそれで素晴らすぃぃぃぃぃ!!!」


「クソ兄貴には敵わないな…畜生め」


「それより飯どうする?」


そうだったなぁ〜本当にお腹減った〜


「どうしよっかな〜」


「あ、土産にミ○ド買って来たんだけど食べる?」


「え?…○スドは魅力的だが何かこう、違うだろ?ニュアンスでならギリギリいけるかも知れないけど…」


「響」


「ん?」


「ニュアンスの使い方、多分間違ってる」



「外行って何か食いたい」


「…奢ります、姫」


「うむ、ジュースくらいは奢ってね」


「ジュースを奢ってやろう」


「…いや、一本で十分だからね?そんなに要らないからね?」


「何故そのネタを?」


「藤崎と高橋がたまに息のあったコミュニケーションを披露するからな」


「あーね」(唯)


「あーね?」(響)


「あー、なるほどね」(唯)


「あーね」(響)


「……外いこうか」


「うん…」




・・・・・・・・・・・・



「ううう…何でまたこんな乙女チックな…」


「これはもう…その姿のままでも夜を過ごせるレベルだな…」


唯斗の言ってる事は何だか分からないが、恐らく今の俺の格好のせいだ


レース?が少し付いてる真っ黒な薄い、肩の出るワンピース的な服の上に、これまたレースの付いた真っ白な肩に掛ける何かを掛けている状態だ


ここに白か黒かのリボンの付いた帽子など被ってしまった暁には『ちょっとしたお金持ちor良いトコのお嬢ちゃん』って感じになってると思う


黒いワンピースに白い掛けもの…

対なる色遣いで少しは目立つと思われる


更に自前の白い肌や白銀の髪は真夏の紫外線で焦げた人達の中に紛れれば目立つ事間違いない



「でもこの格好は可愛いけどみんなの釘付けだよな」


そりゃそうだ

だって俺も今の自分みたいな娘が街中を歩いてたら絶対に見ちゃうもん


「あんま目立ちたくないなぁ…」


「響よ…お前は気付いてないかも知れんが、お前自身も結構目立つ事してるぞ」


「うっそだー」


「あ、こんな所に黒い帽子が…。ほらよ響」


ぱすっ


唯斗は響に青いリボンの付いた黒い帽子を被せた


「ま、マジかよ…」


「うん、可愛い可愛い」


「そう言うなら…」





・・・・・・・・・・・・



現在、響達が居るのは一原街。だいたい中規模の都会である




「あのさ唯斗」


「何だ?」


「よくよく考えるとこの格好ってちょっとアニメチックじゃないか?」


「そこが良いんだろ」


「へ?」


「周りを見れば『同業者』の存在に気付ける筈だ」


「う〜ん…?」


俺は辺りを見回してみた

そしたら何となく異様な空気を放つ存在に気付いた


唯斗程ではないがそこそこイケてる顔のヤツ、残念なヤツ、普通なヤツなどあまりバリエーションは豊かでなさそうな奴等が、揃いも揃ってチェック柄にジーパンにリュックと言うスタイルをしていた


そいつらを見てると、さっきからチラッチラッとこっちを見ていた

…ある意味ホラーな現象が起こっていた


「凄いだろ、今はあまり見ない旧アキバファッションだぜ?」


そっちかよ


「今は見ないって?」


「…うむ、最近のアキバは変わりつつあってだな…。そうすると奴等も少し変わったりし始めるんだよ…ファッションとか色々…」


「何か長くなりそうだね…。俺はもうお腹ペコペコなんだよ…」


「おおぅ、すまないすまない…。弾丸トークをし始める所だったな。まぁ要するにアイツ等は『時代が変わっても俺達は変わらねぇ!』って感じの奴等なんだよ」


「ふぅん、頑張ってるんだね」



「ふっ、そうだな…。俺も見習いたい所だ…。っとすまん響、飯食いに行く前にちょっとトイレ行って来る」


「え?ちょっと…!」


すたたたたた〜!



あー、行っちゃった

走れるくらいだから小さい方なんだろうけど…

仮にもこんな幼女置いて行きますかねぇ?



仕方が無いから近くの店のベンチに座って待つ事にした…




一方唯斗は


「おめーら分かってんだろうなぁ?」


「もちろん、報酬は弾むよべいべー」


「あんな可愛い女の子撮っていいなんて…Youは最高でしな!」


「あんまりお前らみたいな同志から搾り取るマネはしたく無いんだがな…」


「知らねえヤツだったら金なんて払わないんだが唯斗なら別だぜ?」


なんと唯斗はお金儲けをしていた。

チェック集団は中学生から大きなお友達まで…沢山の『同志』が居た


「俺のサークル(写真愛好会、主に幼女)より質が良い上に安い!俺のサークルの奴等は守銭奴だから一枚5000円とかで売ってくるんだよ…チョー有り得ねーよ」


「そいつは高いな(まぁ、一枚1000円も中々高いけどね…。響、すまん…)」


「あ、今度デジカメで撮ったの売ってくれないか?俺達は街中では携帯以外使えないからさ…世間的に考えて」


「ま、借りを作っちまったし仕方ねえか。考えとくよ」


「「よろしくサーセン」」


「使い方間違ってねぇ?」


「時にはニュアンスも大事なのだよ、その場の勢いと言うか…」


「(…とにかく金は貯まったな…。最近ネトゲに課金し過ぎて金欠だったからなぁ…。同志が居なかったら響になんも買ってやれなかったな…)」


「じゃ、そろそろ行くわ」


「「おおぅ、バイニー」」


「バイニー♪」




一方響は…



「…唯斗遅いな」


っと言っても唯斗が行ってから5分くらいしか経って無いけど…


「…はぁ、お腹減ったなぁ…」


「やぁ、響くん。久し振りだねぇ」


「ん?」


突然の声に、下を向いていた俺は顔を上げた


そしたら弱々しくも優しそうな雰囲気を漂わせる眼鏡を掛けたおじさん、竹中さんがそこには居た


「竹中さん!」


その時の俺の心は旧友との再開の時みたいに舞い上がっていた。


竹中さんはいつもの優しそうな、しかし絶望に満ちた笑顔を崩さずに頷いた


「ほらほら、隣座ってよ」


「参ったなぁ、響くんが急に可愛くなって…僕はちょっと恥ずかしいよ、と言いつつ隣を座らせてもらうけどね…」


俺は唯斗が来るまで竹中さんと何か暇潰しでもしようと思った







さて、久々に長く書きますよ〜

いや、PC版の方を見てきましたが、PC版だと改行の多さが際立ちますね…


でもPCに合わせると携帯では読みづらくなるので『何処でも気軽に容易に読める』と言う理念が…


でもこれからはちょっとPCに合わせて一文一文を長めにする様にしました。



それにしても冬休みが始まってしまいましたね…


まぁお陰で投稿のスピードが上がるかも…(上がれば良いんですが…)



そう言えばPVなんたらが10.000を越えました!


いやぁ、無料で読めるとはいえ一万人以上の方がこの世界に足を踏み入れて下さった事、

不定期にも関わらず待って下さった事、

そして、尽きる事の無い妄想マシーンこと我が変態脳みそに感謝感謝です



過去の作者程長くは無い後書きでしたが、今回はここまでにしておきます


いやぁ、後書きを打っている途中でまた新たなルートが産まれまして…(^^;


響さんと唯斗氏をくっつけると色んな妄想が出てくるんですよ…


ではでは…

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