第5話~戦い~
「とりあえず、上の句が読まれるまで待つか…」
みんな、おもいおもいのことをしている。あるものは小説『源氏物語』という本を読んでいる。またあるものは眠っている。あんなんでだいじょぶなんかな?
それから数分後……
「それでは、さっそく読ませていただきます…『わが庵は都の辰巳しかぞ住む~~~……」
ドガッッっと音がしたかと思うとものすごい勢いで参加者全員が、ある男に向かって走り出していた。
「うわっ!やべっ!おれもいかなきゃ!」
俺もさっそくそっちのほうへ向かっていった。
「ヒィィィィィィィィィィィィィィィイイイイイ!!!!!!!!!!!」
追いかけられている男は、ものすごい断末魔を発しながら逃げている。
「ぐはッッッッ!!」ある男がこちらへ吹きとばされてきた。
「む、無念…」
………っえ!?
「死んだのか!?」俺は学校の授業でやったような気がする方法で脈を測ってみた。
「死んでる……!この大会は本当の意味で何でもありなのか…!」
しかし、この人にずっとかまっている暇もない。俺はこのゲームに勝利しこの国を救うんだ!
向こうではものすごい乱闘になっていた。俺はとりあえずこの回は流すことにした。
「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「焼け死ねェェェェェェェェ!!!!炎球!!!!!」
「甘いわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!氷壁!!!!!」
ん!?どういうことだ…遠くのほうで氷の壁が見えたような…気のせいかな……
「そこのお若いの…ちょっと…」「ん?俺のことか?」
「そうじゃ、ちょっとこっちに来なさい。おまえさん、この辺のものじゃないじゃろう…ん?」
なんだこのじじい……なんでわかるんだ?
「………」
「ふぉっふぉっふぉ!図星のようじゃな。なぜわかったかって?そちは今、氷壁を見て、驚いた顔をしておった、この国で魔法が使えんのは赤ん坊だけじゃ。だからそなたがこの世界の人間ではないことは容易に分かった。」
っ!!!こいつ、ものすごい観察眼だ!
「名をなんと申すのじゃ?おっと、人に尋ねるときはまず自分からじゃったな。わしは足我創次じゃ。」
「俺は、佐藤、佐藤強志だ。ところでそのふりるど?って言うのは何なんですか?」
「簡単にいえば呪の力じゃ。正確にいえば、心の中で想像していたものを具現化したような感じじゃな。」
「へ~、そうなんだ。もしかして俺にも使えたりして!なんてねっ!」
「いや、呪力には無限の可能性を秘めておる、試してみる価値はあるぞ。」
「ほんとうか!じゃあ、さっそく教えてくれ!その呪力を!」
「まあ、まて、落ち着くんじゃ。焦っても何も始まらん。落ち着くことが一番の呪力上達への近道じゃからな!まずは、精神を統一するんじゃ!」
「わかったぜ!………………………」
「よし、そこで心の中に思い浮かんだ呪力の言葉を唱えるんじゃ!」
「…………………………」
「お、おいどうしたんじゃ!?」
「………………………ZZZ」
「なにをねておるんじゃ~~~~~!!!!!」
「はっ!俺、寝てたのか………?」
「ちょっと、シリアス感を出してごまかすんじゃない!」
「ばれたか!」
「当然じゃ!さあ、もう一度やるのじゃ!今度は寝るでないぞ!そして、心の中に浮かんできた言葉を唱えてみろ!」
「よし!…………………………雷弾!!!!」
ドカンッ!!!
「おぉぉぉぉお!!!!なんだこの技!カッケェェェェェェェエ!!!!!!」
「その技は……お前さん本当に呪力を使うのは初めてか?」
「ああ、そうだけど…」
「その呪力は選ばれし者にしか使えぬものじゃ!なのにそなたは……」
「ま、とりあえずありがとな!」
俺はとりあえずさっきの戦いの決着がついたようなので見てみた。
どうやらさっきの勝負は残り二分ほどで片付いたようだ。
どうやらある一人の男がとったようだ。しかしそいつの様子がおかしい。
「おい!!!お前、なぜもっと早く札をとれんのだ!」
「申し訳ございません!豪造様!」
「ふっ、もうお前は用なしだ!消えろ…闇グ…」
「おい!!!やめろ!!!雷弾!!!」
「ん?だれだ?お前は…。ふっ、ただの小僧か…しかしさっきの技…あれは選ばれし者にしか使えぬという呪力だったはずだ。ここで息の根を止める…というのもいいがやめた。お前以外のものを殺し、お前とサシで戦うということにしよう!闇重力!!!」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」
ズガーーーーーーン!!!!!!!!
まわりにはとてつもない重力で押しつぶされた死体たちが見るも無残な形で転がっている。
「・・・・じいさん、だいじょぶか?・・・お前だけは・・・・・ゆるさねぇぞ!」
俺はこいつだけは殺す!
すいません!!!パソコンが壊れてて投稿が遅れました!
本当に申し訳ありませんでした。