第2話~推理~
俺は、このなにもない時代、つまり、電気の使えない時代に来てしまった。
まあ、門番のおっちゃんにも頼まれたことだし、とりあえず卑弥呼について聞いてみっか。
「すいませーん。ちょ、そうそう君だよ。最近なにか、不思議な事とか困った事とかない?」
「ん~。特にありませんね。」
「あ、そう。ありがとう。 おーい!そこの人ー!」
「へ?私!?」
「そうだよ!へ~、弥生時代にもこんなかわいい娘がいたんだ!ちょっと聞きたいんだけど、最近、何か不思議な事とかってあったりした?」
「ん~……、あ!そういえば、最近私ぐらいの年齢の娘が消えちゃうってことがあるらしいの。理由は分からないんだけど、みんな、死んでるってことじゃなくてさっき言ったとおり消えちゃうの。」
「ん~。てことは、きえてから一度も姿を見ていないってこと?」
「そうなの。」
「……ありがとう。」
どういうことだ…人が、消えた…
わからない…さすがに情報が少なすぎる…
もう少し聞き込みをしてみっか。
―――――――――約20分後
「つっかれたーーーーー!!!!!」
あー、ほんとに疲れた。でも結構な情報が集まったぞ。
まあ、わかったことと言ったら、80パーセントの確率で卑弥呼が関係してる、ってことかな。
んじゃあ、卑弥呼に会いに行ってみますか。
コンコンッ
「すいませーん。」
……
「すいませーんっ!」
……
あれっ?いないのかな。
「……ダレダ……」
ん?様子が変だぞ。
「……ダレダト、キイテオルノジャ………」
「あの、中に入っていいですか?」
「……イカン。ココハワラワノヘヤジャ……」
どういうことだ。声がおかしい。まるで地の底から響くかのような、とても低い声だ。
「じゃ、じゃあいいです…」
とりあえずここから離れよう。
おかしいぞ、これはやばい。とりあえず門番のおっちゃんに相談してみよう。
「おーーーーーーーーーい、おっちゃーーーーーーん!!!!!!」
「おう!おまえか。どうした!まさかもう解決したのか!?」
「いや…それはまだなんだけど……」
「なんだ…」
「でも!いい線まではいってるんです!卑弥呼…っと卑弥呼様って、何だか様子がおかしかったです。いつ頃からですか?」
「そうさな~……あっ!そういえば、二月ほど前に『…卑弥呼様に会いたい……』って言ってきたやつがいてな、え~っと誰だっけな~…… !そうそうたしか魏の使者だと名乗っていた。来るはずの日本の使者が来ないんで、渡すものがあるから来たって言ってたぞ。そっからだな。卑弥呼様の様子がおかしくなってきたのは。」
「そいつが怪しいっすね。」
「あぁ。でも気をつけろ。ここ日本とは違い、異国には呪い師なるものがいるらしいんでな。」
『まるで、ゲームや本の世界の話みたいだな。』
「わかりました。ところでその中国の…じゃなくて、魏の国の使者っていうのは今どこにいるんですか?」
「確かまだこの国にいたと思うぞ。なにやらここに用があるらしいんだ。しかしなんせ言葉は通じないもんだし、何かと不気味だから、みんなかかわんねーんだわ。」
「なるほど。とりあえずそいつのとこに行ってみます。で、そいつはどこにいるんすか?」
「たしか、こっから西に約15分ほど歩いたとこかな。」
「ありがとうございます!」
くそ~、結構ややこしい話になってきやがったぞ。
とりあえず魏の国の使者とやらにあってみっか。
――――――――――――約15分後
ここかな?……うぉ!!!がっつり表札に書いてた!!!
【ここは魏の国の使者がいます。夜8時から朝9時までは睡眠中です。近隣で騒がないでください。騒いだら呪っちゃうゾ♡】
………
『ツッコミどころ満載だったが、これはあえてなかったことにしよう…』
コンコンッ
「すいません。だれかいますか?」
「はいは~い、いますよ~っと!っとあぶね~ここじゃあ中国人設定だったんだっけ。ヤァ~、ヤァ~、アニョハセヨ、ニーハオ、アッサラ~ムアライクム!」
「……『予想どうり変な奴だァァァァァ!!!!!!』あなた、日本人ですよね?」
「ギクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!ノーノー、アイムチャイニーズ!」
「中国人は英語で言いませんよ!正直に言ってください!怒りませんから!」
「……私はぁ~日本~人でぇ~すぅ。」
「ふざけないでください!それにやっぱり日本人じゃないですか!ホントにっ!」
「えっ、怒らないって言ったじゃん…」
「そんなのウソに決まってるじゃないですか!そんなのちょっと考えればわかるでしょ!」
「しょぼ~~~~ん…… それより私に何か用ですか?」
「あ!そうそう。危なく忘れるとこだった… あなた、卑弥呼に渡したいものがあるって言ってここに来たんですよね?」
「ん?誰から聞いたの?あッ!ちょっとっ待って当てさせて!……………分かった隣の八百屋さんだ!」
「違いますよ!門番の人ですよ!それで、何を渡しに来たんですか?てゆうか、あなた魏の国の使者じゃないですよね?」
「だれかは言えないけど、魏の国つながりではないことは確かだよ!それで渡したのは、金印。」
「……それだけ………ですか?」
「うん!そうだよ!」
「そうですか…ありがとうございました……」
ん~、どういうことだろう……予想だと麻薬か何かだと思ってたけど…
……ん?待てよ…なんか引っかかるぞ……
卑弥呼…
2か月前…
呪い…
呪い師…
金印…
魏の国…
………わかった!!!
卑弥呼は2か月前、魏の国から来たと名乗ったやつを部屋に入れた。それまではとくになんともなかったはずだ。問題はここからだ。やつは金印を渡した。呪いをかけた金印を…
それを受け取った卑弥呼は、呪われ現在に至るというわけだ。
くそっ!早く卑弥呼の持っている金印を壊さなくちゃ!
俺は、卑弥呼のいる家まで駈け出して行った…
題名と内容があんまりあってない気がします。
次回、投稿遅れます。