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影融  作者: 椿 冬太郎
6/6

Episode6 「燃」

人物紹介]


日和(ひより)影郎(かげろう)

人々の影を喰らう暗酷と戦い始めた高校2年生。

影師になったばかりだが、実力はある。時々詰めが甘い。

※尚教えれる人材が周りにいなかったため、本で学習した模様。


菊月(きくづき)(あかり)

影郎の幼馴染の高校2年生。

礼儀正しく、勉強なども得意な優等生。

影郎の前だけ冷たい。


(あずま)京太(けいた)

影郎のクラスメイト。

ゲームオタクで、非リア。


阪西(さかにし)関大(かんだい)

影郎のクラスメイト。

実家が飲食店で、料理が得意。


三空(みそら)角夏(すみか)

灯のクラスメイト。陽気。

成績は良いが、学校に内緒でバイトしている。


日和(ひより)彩愛(あやめ)

影郎の母。シングルマザー。

いつものほほんとしている。

夫(影郎の父)の事をあまり覚えていない。


菊月(きくづき)照地(しょうじ)

灯の父。

先代の光師(ひかりし)である。娘と妻を溺愛しているが、ウザがられている。

影郎を心の中では認めているが、娘をたぶらかすと言い目の前にすると毒を吐く。


菊月(きくづき)美生(みき)

灯の母、照地の妻。

影師や光師などではない。

しっかりものであり、夫には手を焼いている。


水裏(みずうら)零華(れいか)

影郎達と同じ暮宮高校に転校してきた、物静かな少女。

普段は本を読んでいる。



天木(あまき)(よう)

実名は天木陽介(あまきようすけ)

介という字が古臭いと思い、介を消した名を芸名にし、普段使っている。


火谷(ひたに)一星(いちほし)

名門の火谷家出身。

子供の頃に見た特撮番組、仮面戦士プロテクターに憧れている転校生。

正義感が強く身体能力は高いが、頭が良くない。

身長が低いのがコンプレックス。


火谷(ひたに)輝夜(てるよ)

一星の姉で、大学2年生。

長身で黒髪の長髪なため、清楚に見られるが、男勝りで距離感が近い。

弟思いでよく世話を焼いている。

-2020年5月12日 夜-

「プロテクトパンチ!」

叫び声と共に放たれた黒く、人のそれとは思えないほど伸びた拳は暗酷に直撃した。

それを確認した黒き者は自身の姉を呼ぶ。

「姉ちゃん!そっち行ったぜ!」

暗酷が吹き飛ばされた先にいるそれは、拳を黒く染め呼び声に対して返事をする。

「おーけー!(いち)もっかい行くよ!」

と言うと飛ばされてきた暗酷を上へと吹き飛ばした。

その先に黒き者がいた。

構えを取り近づく、そして手刀で暗酷を真っ二つにした。

黒切星(くろきりぼし)!」

2つになった暗酷の体を背に落下していく黒き者。

その後、暗酷は消滅していき結界も閉じられていく。

「よっと、こっちでも通用すんな!俺の技!」

着地した一星。

その体を包んでいた影は消え、いつもの状態に戻る。

近寄ってくる姉、輝夜。

「諸々の事は終わったよ、帰ろ!(いち)

2人は現場から家へと帰っていった。

「姉ちゃん、さっきの人どうしたの?」

「ん?あー、記憶消して危ないよーって言ったら帰ってったよ」

「良かった!あ、前みたいに圧かけたりしてはないよね?」

「いやさ、あのオヤジ可愛いだのなんだの急に言ってきたからウザくて顔の前までこう!ね?」

「姉ちゃんまたやってんじゃん!まぁ今回に関しては相手の見る目がないとも言えるが⋯」

「ん?なんか言った?」

「いえ!なにも!」

姉弟仲は良い、のか?


-5月15日 夕-

輝夜に公園へと呼び出された灯と零華。

2人が到着すると、輝夜の声が遠くから聞こえてきた。

「おーい!お待たせー!」

全速力で走ってきて、2人の前で止まった。

息を整えたところで本題を伝える輝夜。

「それでな、今日はいつもみんな頑張ってるし、女子会的な感じで!私が気になってたCafe RISEに行きましょー!私が奢るよ?」

それを聞き灯は

「奢りなんて申し訳ないですよ、同行はしますが自分の分は払わせてください」

といい、零華は相変わず本を読みながら

「行くなら、行こ」

と言った。

すると輝夜は2人の肩を掴み、強引に連れて行った。

「はい!決定!行くよー!」

店に到着しドアを開ける。

モダンな雰囲気の店でカウンターとテーブルがある店内。

普段来ないような空間に迷い込み、一同テーマパークに来たような目で店内を見回す。するお灯にとってはとても聞き馴染みのある声がした。

「いらっしゃ、あ!灯!」

そこに居たのは三空だった。

「三空!あんたここでバイトしてたの?」

「ま、まねー!ははは⋯先生とかには言わないでね?」

と耳元で言われた為頷く灯。

それを確認した後、三空は席へ案内しメニューと水を置く。

皆でメニューを見ていると、三空が灯の隣の席へ座ってきてメニューに指を指した。

「これ!オススメだよ!マスターが作るカレー!」

「あんたテンション高いわね⋯」

少し呆れている灯。

「カレーか、この時間だと⋯」

時計を見て晩御飯と言うには早すぎる時間と思う零華。

「それなら3人でわけよ!ね!」

ゴリ押しする輝夜。

押しに負け、結局カレーを頼んだ。

「おまたせ!」

三空が持ってきた。

出されたのはカレー、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、パフェ。

「あれ、パフェ頼んだっけ?」

輝夜が不思議そうにしていると、三空が飛び込んできた。

「あ!パフェはね、水裏さんが頼んだやつ!」

と言うと顔を少し赤らめた零華が小声で言った⋯

「言わないって⋯」

「あ!ごめんごめん!じゃ皆楽しんでねー!」

軽く謝罪をして去っていった。

少しして、カレーを食べ終わり本題に入る輝夜。

「でさ、2人ともあの日和って子が厳重注意人物になってるのは知ってる?」

「え、あのバカ⋯いや、前に従兄弟がそんな事を言いかけたような⋯」

灯が呟くと、零華が口を開ける。

「知ってる。日和くん、ここ数ヶ月で覚えたにしては出来すぎてた。」

それ聞き輝夜が話す。

「そうなんだよ、上からも特に情報が来てる訳じゃないんだけど、注意しろってさ〜、灯ちゃんは何か知ってる?」

灯は考えながら口を開いた。

「確かに、突然お父さんにバディになれって言われてなったけど、数ヶ月で暗酷を倒せてるのは早すぎる⋯でも上の人にも少しは顔が効くはずのお父さんがなんで厳重注意人物であるバカ影を私に押し付けてきたの⋯うーん⋯」

灯の様子を見て輝夜が

「あ!そんな考え込む感じにするつもり無かったんだけどなぁ〜ははは⋯でも灯ちゃん、好きな男の子の面倒くらいみてあげな!」

と笑顔で言うと

「あ、あああ、あいつの事を!わ、私が!す、好き!?そんな訳⋯」

動揺する灯を見た零華が呟く

「図星」

「うるさい!」

と怒る灯。

なんやかんやで楽しく過ごした3人だった。


だが影郎の謎は未だ分からぬままであった。



-同日 夜-

ライターの蓋を開け閉めする男が路地を歩いていた。

「ここか、ホットスポット」

すると少し上の方から声がした。

「アハハハハ!ジジイのが早くついてたのかよ!オレ達遅れちまったかァ〜?」

「ウヒヒ⋯誤差だよ⋯まだ2人来てないし⋯」

塀の上にゴスロリ少女2人が座っていた。

「ったく、ジジイ呼びはやめろっての、まったく」

といいタバコを手に取り吸い始める男。

「オクレタナ」

「うるせぇ!お前がトロいんだよ!」

後ろからガタイのいい男と小柄な男の2人組が現れた。

「オマエガ、バイク二、クギヅケニナッテイタカラダロ」

「うるせぇ!お前がもっと飛ばせばもっと早く来れたんだよ!」

と喧嘩していると、男が割って入った。

「喧嘩はやめろ、ここから各自任務を遂行してもらう。」

2人組を黙らせ、手短にまとめた後男は言い放った。

「全てを」

と言うと全員で

「影に」

と言い散らばる4人。

男は再度歩き出し、タバコを捨てた。

その火は黒く燃えていた。

お待たせ致しました。約2週間ぶりの更新となりました。

リアル忙しく、遅れてしまいました申し訳ないです⋯

また、自分のペースになってしまいますが投稿続けていきますので何卒よろしくお願いします。

ではでは楽しんで頂けたら幸いです。また次回お会いしましょう!

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