Episode5 「伸」
[人物紹介]
・日和影郎
人々の影を喰らう暗酷と戦い始めた高校2年生。
影師になったばかりで、まだまだ経験不足。
いつもマイペースだがやる時はやる男。
・菊月灯
影郎の幼馴染の高校2年生。
礼儀正しく、勉強なども得意な優等生。
マイペースな影郎の世話をよく焼いている。
・水裏零華
影郎達と同じ暮宮高校に転校してきた、物静かな少女。
普段は本を読んでいる。
実は舞の天才として名を馳せていた。
・天木陽
灯の従兄弟。
学生モデルで、実名は天木陽介。
介という字が古臭いと思い、介を消した名を芸名にし普段使いしてる。
・東京太
影郎のクラスメイト。
ゲームオタクで、非リア。
・阪西関大
影郎のクラスメイト。
実家が飲食店で、料理が得意。
・三空角夏
灯のクラスメイト。陽気。
成績は良いが、学校に内緒でバイトしている。
-2020年5月11日 朝-
ゴールデンウィークも終わり、外気も暑くなってきていた。
いつも通り登校する影師光師の幼馴染2人、その後ろに読書をしている影師の少女。
もうの1人光師は、二度寝中。
幼馴染の2人に、いつものメンバーも加わり茶化しあったり、嫉妬していたりと賑やかになっていった。
そうしているうちに学校へと到着し、いつものように授業が始まる。と思っていたが、突然先生が黒板に文字を書いた。
「今日から、水裏に続いてこのクラスに転校生が来る。入ってこい」
と言われるやいなや、勢いよくドアを開け飛んで現れた少年。
それを見て零華が口を開く。
「あ、もしかして」
零華が言い終わる前に大声で自己紹介をし始めた少年。
「俺は!火谷一星!皆!よろしくな!」
それを見てやっぱりと思う零華。
零華を見て少年が呼びかけた。
「あー!零華だろ!久しぶり!何年振りだ?」
呆れてはいるが、優しい顔で呟く。
「8年振り」
それを聞き少年は
「そっか!もうそんなになるのか!ほんと久しぶりだなー!あ、先生!この前の席俺のだろ?とぉ!」
先生の言葉も聞かず飛び上がり、自分の席の机へと着地する一星。
生徒の皆は拍手を送るが、先生が咳払いをすると皆静かになった。
「火谷取り敢えず座れ、授業始めるぞ」
慌ただしい朝はいつもの流れに戻り、進んで行った。
ちなみに、陽は遅刻して登校しましたとさ。
-同日 夕-
東、阪西、三空の3人と影師達4人、最近はこのメンバーで帰路についていた。
そこへ、1人の少年が加わった。
一星である。
「お前ら!こっちが家なのか?俺も仲間に入れてくれよな!ちょうどこっちだから!」
皆歓迎した。
少し経ち影郎が聞いた。
「聞きそびれたけど、火谷と水裏さんはどういう関係なんだ?」
問に対し答える。
「幼馴染だ!昔一緒家が近くて学校も一緒でよ!それに⋯」
続けようとした一星を小声で遮る零華。
「ダメ、今他の人いる」
「あ、そうか、すまんすまん」
と小声で零華に謝る。
途中で話が止まったので続きが気になる東が問う。
「それに!なんですか!まさか⋯彼女だったとか!?もしそうだったら許さないですぞ!」
それを見て阪西が宥める。
「どおどお、京太はすぐそういうことにしようとするなぁ⋯」
そして続きを誤魔化そうとしたが、中々出てこない一星。
それに見飽きて零華が答える。
「習い事、一緒にやってたの、塾」
すると少し落ち着いた東。
それを聞いた三空が零華に聞く。
「でも、零華ちゃん火谷くんの事気になったりしないの?」
すると、零華は逃げるように本を読み始めた。
「あー、逃げないの!」
三空と零華がじゃれ合ってるのを見て、陽が口を開いた。
「友達できて良かったなぁ」
それを見た灯が
「どの立場で言ってんのよ⋯」
と呆れてる。
そうしてじゃれ合っていると、東、阪西、三空はそれぞれの帰路に順番についていく。
すると影師達4人と一星だけになった。
少したわいもないことをだべりながら歩いていると、後ろから女性の声がした。
「一、あんたもう少し静かにしなさい。」
皆が声をする方へ振り返ると、歳上だと思われる長身の女性がこちらを見ていた。
「どうも、零ちゃんと陽くん、それに灯ちゃんは久しぶりね」
それを見た一同が声を揃えて言った。
「輝夜さん!?」「姉ちゃん!?」
すると、影郎は不思議そうにしながら灯に聞く。
「みんなの知り合いなのか?」
灯がその問いに答える。
「あんた今日この質問ばっかしてるわね⋯まぁいいわ、あの人は火谷輝夜さん。一星のお姉さん、私や陽と同じ光師。」
そう言われ、影郎は驚いていた。
「え!じゃあ、火谷⋯一星の方ね、も俺達の関係者⋯?」
「そう、私達は姉弟でバディ。」
そう言いながら近づいてきた輝夜。
「君が影郎くんね、うちの一が迷惑かけるかもだけどそれも込々でよろしく!」
自分よりも背の高い女性に近づかれ、頷くことしか出来ない影郎。
灯はバツが悪そうにしていたが、輝夜が更に話し始めた。
「ここにいるのは皆、暗酷と戦ってる訳だけど、自分達の管轄区域を決めようと思うの。」
そして、説明をし大まかに3箇所に区域を分けて担当することにした。
「じゃあ解散!またね〜!」
話終えると軽いノリで帰っていく輝夜。
「おい、姉ちゃん!あぁ、皆また話そうぜ!」
追いかけていく一星。
まるで嵐のような姉弟だった。
「昔からああなのか?」
影郎が呟くと
他の3人は頷いた。
「あぁそう⋯悪くはないんだけど、俺は苦手かも」
そう思う影郎だった。
-5月12日 夜-
ジョギングをして、疲れた男性。
ベンチに座って水を飲んでいた。
そこに迫る影。
飲み終えようとすると、目の前を黒い物体が包み込んだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!なんだこれ!」
驚いた男性、街灯が照らす道に逃げ出す。
それを追いかける黒い影。
そこに1人の少年の声が轟いた。
「待てい!」
声のした方を振り向く男性。
少し高いところに腕を組みたっている少年。
「人が呼ぶ、誰を呼ぶ?そう俺を呼ぶ。俺こそが!正義の味方!」
と言っている間に襲いかかろうとする暗酷。
「話を聞けぇい!」
と怪物に飛び蹴りをいれる。
「一、いつも言ってるけど油断大敵だからね」
後から女性の声がする。
後にいた女性が、男性の横で
「少し離れててください」
と言いい離れたことを確認すると結界が現れた。
「行くよ一」
「よし!とぉ!」
2人と怪物は光の中へ消えていった。
暗酷と対面した、2人。
「変身!」
一星が言うと、一星の体を黒い自分の影が包んだ。
それを見た輝夜、が腕を立てて合図をかける。
「いくよ、一!」
その合図を確認し、輝夜が立てた腕に自分も腕を立て合わせる一星。
「おう!行くぜ行くぜ行くぜぇ!」
合図が終わると同時に、猛スピードで動き始めた一星。
そして暗酷目掛けて拳を突き出すと、腕の影が伸びた。
「プロテクトパンチ!」
その拳は暗酷へと直撃し大きく吹き飛ばした。
「まだまだ行くぜ!世界を守るため、お前を倒す!」
拳を合わせ気合いをいれる一星であった。
どうも、1週間弱期間が空きましたが続編でございます。楽しんで頂けましたか?
私事で申し訳ないですが、最近とあるゲームにドハマりしてしまいまして執筆が進んでなかったです申し訳ないです()
また自分のペースにはなりますが、続編投稿していこうと思うので、お楽しみに!




