【プロットタイプ】飽き性
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
私が漫画とアニメに向ける矢印って、物凄く一過性のもの。
すぐに熱するし、すぐに冷める。それで終わったら全部捨てたくなる。
だから漫画やアニメのヲタ活はあんまりしません。
小説も、漫画も、アニメも、全部好きだし、よく見るけれども、グッズまで手を出す事は少ない。
所謂、価値観の違い。と言うもので、私の中では手が伸びる前に引っ込めてしまうのだ。だからまぁ、仮にグッズが欲しくなったら、爆買いをする友人や動画を見て、満たされにいく。
鏡花は俺と同じ様に物語を愛する生き物だ。漫画も小説もアニメも好む。だが世の中の人間の様にグッズに散財しない。部屋を気に入ったキャラのグッズで埋め尽くす事もない。
話によると中高時代にはやっていたらしい。が、今はやらない。アニメ系列の散財は、これから先も、気力が続くまではやるつもりはないとの事だった。
燃えるだけ燃えて、後は散るだけ。という炎の様な生き方をしている癖に、時おり池の水の様に静止する。此奴の二面性をよく表していた。
「別に欲しくない訳じゃないよ。硝子ケースに入れて、眺めたいとも思っているよ。でも私は他の人より冷めやすい。二、三日もすれば箱の中身が変わってる。何てよくある話。
だから一過性じゃないもの以外、手を伸ばさない様にしているんだ」
溜めた栞達。一つ一つスリーブに入れて、その上でアルバムにしたものを眺めながら、鏡花はそう言った。頁を捲る事に色硝子を模した栞達が入退を繰り返す。
一枚一枚の金額を聞くと、思わず眉を顰める程の金額。あまり安くはない物に金を掛ける時点で、散財が嫌いではない。寧ろ好みそうな快楽主義な一面が此処に現れていた。
「熱が冷めた時、私は全てがどうでも良くなる。どうでも良くなった物に目を掛ける程、私は懐が広くない。平たく言うなら全部捨てたくなる。土地代だってタダじゃないのだから」
そう言いながら、徐にアルバムの中から気に入った栞を取り出して、スタンドに引っ掛けた。曇り空の中でも透明に輝く其れは、心に光を灯してくれる。
「其れは……その作品を好きな人に、買った物に、余りに失礼じゃないかい?」
鋭利な瞳が此方を射抜く。怒りが見え隠れしているのは、俺に対してでは無いだろう。きっと過去の自分に対する批判が大きく含まれている様に思えた。
「だから捨てられないものだけに金を費やすのか」
「そうだね。そうとも言う。だから個人的に『飽きない』と予測する物にしか注ぎ込みたくないんだ。
あと私は、手が届きそうで届かない感じが何より好きなんだ。だって飽きないから。手に入ったらもう飽きてしまうから」
そんなろくでもない事を言いながら、鏡花は机に顎を着いてステンドグラスを眺めていた。
今流行りの漫画やアニメのグッズは全部欲しくなる。全部集めて飾りたくなる。でも完結と同時に全てがどうでも良くなる。全てを撤去したくなる。
だから、もう終わってしまった物を追い求めている。中高時代に売っていた、決して手に入らないグッズを探し続ける。
なんで巡礼とか、骨董品とか、栞集め趣味なの? と言われたら、一過性の物じゃないから。
途中で飽きても、また戻って来やすいから。
ずっと供給あるし、私の中ではかなり渋い趣味だから。
私が流行りの漫画とかアニメとか手を出したくないのは、これが原因。
漫画とかアニメやってるうちって、沢山の供給があるじゃないですか。
展覧会もそう、グッズもそう、結構頻繁にあります。
でも終わったら、其の置いてあった場所、やっていた場所っていうのが、他の物に置き換わるじゃないですか。
飽き性なんで、今まで熱烈に供給があった物が無くなると、直ぐに飽きるんですよ。
その代わり、同じ熱量の物を探し始めるんですよ。
それって作品を愛している訳じゃないよね。
頭を一杯に出来れば何でも良い訳で、其れに固執してる訳じゃないよね?
それでグッズ買っても、同担の方にも、欲しがってる方にも、グッズにも失礼じゃない?
と思って以降、やってません。
だから凄く嫌な話、熱量の配分を自分で弄ってるだけ。
狂う場所を自分で操ってるだけ。
形振り構わずって感じじゃないんですよ。
中高時代、一回だけやったことあります。
マイナージャンルなので、グッズの展開がそもそもない。だから此処で買わなければ一生手に入らないと言うもの。
メディアミックスが少ないから、私の熱の上がり下がりが少ない。
手に入らないからずっと求めて居られる。
けれども今でもずっと好き。大好き。
だからそう言った物に対しては財布の紐が弾け飛びます。
またアリスちゃんのラバーストラップ売って欲しい。