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カンタレラ  作者: KU☆ZU☆O
3/5

girl get xxx

貴族の少女 レミリオン=カウラの物語

二つの視点からの別の展開

なんか無茶な気がして(ry

 不愉快なほど豪華なシャンデリアの下、

 赤いカーペットに彩られた趣味の悪い部屋、

 窓から見える景色といえば、田んぼか近くに流れる川とそれに架かる橋くらい。

 そんな都暮らしの私に言わせれば骨董品のラリアール城に私レミリオン=カウラはいる。

 なぜなら、そこでダンスパーティーが行われているから。

 私は先程から、ダンスやお菓子、食事などに一切手を出さず外を見ていた。

 なぜって、退屈だから。

 何人か私に声をかけてきたけれど、さして興味もなかったので適当にあしらった。

 あぁ、なぜわあたしはこんな退屈な世界に生まれてしまったのか?

 まるで、鎖につながれた犬ね。

 そんなことを考えていると、

 「お嬢さん、外を眺めるよりも楽しいことをしよう」

 私よりも年上の、よく言えば大人、悪く言えばおっさんが話しかけてきた。

 面倒だ。

 「ごめんなさい。あなたと踊ることに興味がないわけじゃないけれど、私はうまく踊れないの」

 まあ、一応、マダムに習ったから踊れないわけではない。実は得意な部類に入るが、こう言えば大抵の男は引き下がる。

 しかし、

 「うまく踊れるかどうかよりも、一緒に踊ってくれるかどうかの問題だよ」

 いかにも貴族らしい、キザッぽいくさい台詞をはいて、男は私の手を取った。

 そして無理やり、私を連れてホールの真ん中に立ち、踊りだした。

 私はこういうタイプの男が嫌いだ。

 なんでも自分の思うとおりになると信じて決め付けて、他人の意見を聞きもしない。

 滅んでしまえばいい。本気で思っている。

 そして、ダンスが一通り終わって会食に戻ったとき、

 「君が気に入ったよ。今夜、私のところに来ないかい?」

 どうやらこいつが、この趣味の悪いダンスパーティーの主催者な様だ。

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