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貴族の少女 レミリオン=カウラの物語
二つの視点からの別の展開
なんか無茶な気がして(ry
不愉快なほど豪華なシャンデリアの下、
赤いカーペットに彩られた趣味の悪い部屋、
窓から見える景色といえば、田んぼか近くに流れる川とそれに架かる橋くらい。
そんな都暮らしの私に言わせれば骨董品のラリアール城に私レミリオン=カウラはいる。
なぜなら、そこでダンスパーティーが行われているから。
私は先程から、ダンスやお菓子、食事などに一切手を出さず外を見ていた。
なぜって、退屈だから。
何人か私に声をかけてきたけれど、さして興味もなかったので適当にあしらった。
あぁ、なぜわあたしはこんな退屈な世界に生まれてしまったのか?
まるで、鎖につながれた犬ね。
そんなことを考えていると、
「お嬢さん、外を眺めるよりも楽しいことをしよう」
私よりも年上の、よく言えば大人、悪く言えばおっさんが話しかけてきた。
面倒だ。
「ごめんなさい。あなたと踊ることに興味がないわけじゃないけれど、私はうまく踊れないの」
まあ、一応、マダムに習ったから踊れないわけではない。実は得意な部類に入るが、こう言えば大抵の男は引き下がる。
しかし、
「うまく踊れるかどうかよりも、一緒に踊ってくれるかどうかの問題だよ」
いかにも貴族らしい、キザッぽいくさい台詞をはいて、男は私の手を取った。
そして無理やり、私を連れてホールの真ん中に立ち、踊りだした。
私はこういうタイプの男が嫌いだ。
なんでも自分の思うとおりになると信じて決め付けて、他人の意見を聞きもしない。
滅んでしまえばいい。本気で思っている。
そして、ダンスが一通り終わって会食に戻ったとき、
「君が気に入ったよ。今夜、私のところに来ないかい?」
どうやらこいつが、この趣味の悪いダンスパーティーの主催者な様だ。




