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どんなときも優しい彼は、本当に優しい人なのか?

作者: 七瀬

白が300色あるように、感情も途轍もなくある事を知ればいい!






“どんなときも優しい彼は、本当に優しい人なのか?”




ふと? 私は付き合っている彼の事をそう思ってしまった。

なんだか“罪悪感”を後から感じてしまうが......。

大好きな彼の事を、疑うよな事を考えてしまった私に腹が立った!

彼は本当に優しい彼に間違いない!

疑ったら? キリがないし、私は心から彼を信じている。

それなのに、こんな風に想うなんって、、、。

彼氏に失礼だよね。

“本当に疑ってゴメン。”

私は心の中で反省した。




私の彼は、本当に優しい人!

“彼は普段から怒ったことがないし、怒り方も知らないんじゃないかと

思うほど、彼は優しい人!”

だから私は彼と3年も付き合っているが、“喧嘩をした事が1度もない!”

ほとんど私が一方的に彼を責め立てるように文句を言うだけ。

彼は私の愚痴も聞いてくれるし、小言も聞いてくれる。

ニコニコ笑っていて、親身に私の話を聞いてくれる。

そんな彼を私は大好きだし、彼も私の事が好きだと想っている。








 *






・・・でもある時、彼が忘れ物してしまい私が彼の職場にその忘れ物

を届けに行くと? 


まさか!? 彼が職場で声を張りあげ、彼の後輩に怒鳴りつけていた。

他の人達も、“その光景を見慣れているのか?”

誰も口出しをせず、何もなかったかように自分の仕事を淡々と進めている。

私は初めて見る彼の“怒りに満ちた顔を見た時、”

彼にバレずにそっと彼の職場を離れる事にした。




まあ、私はいつも彼に自分の不満をぶちまけているのだから!

彼が私の不満を引き受けて、その溜まった不満を何処にぶちまけていたのか

と思うと? 私は心が痛んだ!

彼だって、“心に溜まった不満を何処にぶちまけていいのか”

分からないのだと想った。

“彼は本当に優しい人。”

だから、今日! 私が見た彼は“別人”だったに違いないと思うようにした。

あれは、本当の彼じゃない!

別の彼があの場に居ただけなのだ。

本当の彼は、途轍もなく優しい人。

私の愛する人は、“本当に優しい人。”

だからあれは? “本当の彼じゃない!”

私は今日見た彼の事を、彼にも誰にも言わないと心に決める。





『ただいま~』

『おかえり、お腹空いた? ご飯できてるよ。』

『先にお風呂に入りたいな~』

『お風呂も沸いているから、どっちが先でもいいよ。』

『ありがとう、でもさ? “今日は、なんかいい事でもあった?”』

『えぇ!?』

『なんか、優しいから。』

『・・・別に、何もないよ。』

『そう! じゃあ、お風呂先に入ってくるよ。』

『うん。』







 *





私は彼に出来るだけ、“愚痴や小言、文句や悪口を言うのをやめようと

思っている。”

彼だって! 仕事の事だけでもストレスが溜まっているのに、私のそう言う

話で余計にストレスが溜まって、職場で爆発しているのだろう。

私は別の方法でストレス発散するようになる!

女友達とたまにバッティングセンターに行ったり、ボーリングやカラオケ

をしてストレス発散するように心がけた。

それからは少しづつだが、彼にストレスを溜め込ませないようにしている!





・・・ただあれから3カ月、彼は今でも職場で後輩に怒鳴ったりしている

のだろうか?

それが今でも不安で、私の頭がいっぱいになる時がある。

彼は仕事の事を家で話す事が一切ない人で、だから彼がどんな人と仲が良い

とかも私は何にも知らない!

彼は会社で、“職場の人達と上手くやれているのだろうか?”

それが私は心配でしかたがない!


読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] じつは貴殿の作品の隠れファンなのですが… 今回の作品は個人的には同意できないかと(-_-;) サラリーマンのパワハラは、ストレス解消が行動原因ではありません。
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