狩り
忌み鬼「なぜ皆ここへ集められたんだ?邪神とやらの目的が知りたい…」
いいなり「邪神はここへ来た人間の感情を食い物にしてるんだと。本人が言ってたぞ。」
そういうと、地面が割れてそこから黒い手のようなものが這い出てくる…
邪神「よんだぁ?」
いいなり「くそ野郎が。とっととここから出せ。」
邪神「君たちが出す感情が美味しいんだもん。一生ここにいなよ。」
そこへスクープがくる。
スクープ「あっ邪神じゃーん写真撮ろうよ!」
邪神「いいよ。うぇーい。」
いいなりはため息をつく。
いいなり「こんな感じでふざけたやつなんだが…」
忌み鬼「でも逆らってはいけないな。こいつは強い…俺達じゃなにもできないほど…それで…そこにいるでかい図体した無言のやつはなんて名前なんだ?」
そういい、ずっと無言の同じ麻袋を被った殺人鬼を見る。
いいなり「あぁ…こいつは何故かずっと喋らないんだ。映画にでてくる殺人鬼みたいにな。名前はシャドウだ。あと、めっちゃ飯食うぞ。」
忌み鬼「そうか…よろしくなシャドウ。」
そういってもシャドウは返事をしない。
忌み鬼「これから飯にしようと思ってるんだが…手伝ってくれないか?」
シャドウ「……!!」
するとシャドウは立ち上がり、忌み鬼についてくるようになった。
忌み鬼「はは…飯が好きみたいだな!ご馳走作ってやるよ!」
忌み鬼は笑いながら、シャドウと森の方へ入っていった。
すると、誰かがいる。二人は息を潜めて誰かを監視する。イノシシを狩っているようで、手斧を構えている。
?「よし、狙いを定めて…えいっ!」
その手斧は空を切りイノシシへと…当たらなかった。的外れな方向へ飛んでいき…
イノシシは逃げていってしまった…
?「あーもう!晩御飯にしようと思ったのに!」
子供のように悔しがる彼女を二人は見ていると…
?「誰か…いるよね?」
忌み鬼はぎょっとする。気配を消すのは得意なのだが…どうやらバレたらしい。
忌み鬼「すまない。俺達は食料調達で来たんだ。新しく来た殺人鬼、忌み鬼だ。」
?「わぁ!新しく来たの!?嬉しーい!」
そういい、軽々と忌み鬼を持ち上げ抱き締める。かなりキツめに…
忌み鬼「うっ…苦しい…ギブギブ…」
そう忌み鬼が言うと、彼女は下ろし、
トレイル「ごめんね!いつも新しい殺人鬼がくるとこうしてるの…私はトレイルだよ!よろしくね忌み鬼!」
二人は握手をして、忌み鬼は事情を説明する。
忌み鬼「さっきも言ったが、俺達は飯の獲物を探しているんだ。さっきのイノシシみたいな。手伝ってくれないか?」
トレイル「いいよー!ただ…私狩り上手じゃないの…好きなのに…」
少し落ち込むトレイルを励ますように、
忌み鬼「練習を重ねればいつかは成功するようになる。俺だってそうだった。」
トレイル「うん…そうだよね!ありがとー!」
トレイルは子供のようにぴょんと跳ねた。
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