俺の彼女
新作です。ん?俺と幼馴染の青春なんとかのやつ?なんだそれ?
「京くん、朝だよ〜。起きないと、チューしちゃうぞ❤️」
「ん、あぁー暦か。毎朝すまんな」
「おはよっ!京くんっ!」
「うん。おはよー」
俺の名前は柊京。平凡な高校二年生だ。
そして、俺に跨ってキス待ち顔をしている女の子は鶯谷暦。
俺と同じ高校二年生であり、俺の彼女だ。
見ての通りの美少女で、更には料理上手だしコミュ力お化けだし気が利くし、才色兼備で非の打ち所がないパーフェクトJKである。まったく、俺には勿体ない彼女だ。
「京くん、はーやーくっ。チュ〜❤️」
「もう起きてるから、そういうのはムードが整ってからな」
「ちぇっ、京くんのケチ〜」
「はいはい。ケチで結構コケッコッコー」
「‥‥‥‥‥」
「ごめん…」
「京くん」
「はい」
「今のはキュ◯ムだよ」
「はい…」
ギャグがしょうもないところ、それが俺の数多の欠点の一つだ。
「あ!京くんまた自分のこと卑下したでしょ〜!」
「え?何でわかるの?」
「京くんの事なら何でも分かるよ私。京くんが浮気した時だって絶対分かるんだからね。京くんが他の女のこと考えてた時も、頭の中の中まで見て絶対に許してやらない。京くんのこと誑かした女には制裁を加えて、京くんにはもう二度と他の女の事考えられないように調教してあげる❤️だから絶対、他の女の事なんか考えちゃあ、駄目だからね。分かった?」
「逆に何でお前以外の女のことを考えなきゃいけないのか微塵も分からないな。俺には暦しか居ないよ。だって、お前は俺の、俺だけの女なんだから。」
「京くん大好きっ!!!」
「俺も暦のこと大好きだよっ!!!」
まったく、俺の彼女は最高だぜ!
◇
「京くん、美味しい?」
「うん!最高!」
暦の料理の腕は贔屓目抜きで高級料理店のシェフ顔負けだ。
俺の両親は共働きで、月に1回しか家に帰らないので、日常的な世話は暦がやってくれている。暦には頭が上がらないな。
「今日はね、隠し味で血と爪を入れてみたんだ!」
「へ〜!だからこんなにも暦を感じられるのか!お前の愛情が胃を駆け巡って最高だよ!」
「やっぱり〜?もうっ!京くんは私がいないと駄目なんだからっ!」
「全くだな!」
「「あははははは!!!」」
「じゃ、そろそろ行くか!」
「だね!」
「「行ってきまーす!」」
これが、俺と暦のモーニングルーティンである。
私もめちゃくちゃ短いと思っていますが、許してください。