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第六話 訓練二日目

改定した結果かはわかりませんが…少し文章が短くなりました。これ以上肉付けが思いつかない…

今日は魔法の特訓だ。と言っても、ただひたすらに初級魔法を打って魔力を切らすだけなのだが…


この魔力を切らすという行為には、2つの意味がある。まずは、魔力切れに慣れること。


魔力の量が半分を切ると、吐き気がして、少しの間、まともに立てなくなってしまう。


そして、魔力が切れると、砂嵐のようなもので視界が埋め尽くされ、普通の人なら一時的に気絶してしまう。前の世界でいう立ちくらみからの気絶か?頭に血が足りていない時になるんだった気が…?俺も一回ぶっ倒れて、冬弥に迷惑かけたな…


…当たり前だが、戦闘中にそんなことが起こっては即敗北。だからこそ、こうして魔力切れに慣れるのだ。


2つ目は、魔力の総量を増やすため。魔力が切れるほどに、本当に少しずつだが、魔力の総量が増えていく。これを使い、魔法をもっと多く使えるようにするためだ。


…だが、ここで一つ問題が生じる。今は、『偽装』スキルでステータスを隠しているとはいえ、本来の魔力量はかなり…というか、子供にはありえないくらい多くなっている。


一応、ステータス通りの実力になるはずだが、それでも心配ではある。それに、万が一ステータス通りの実力だったとしても、俺のレベルはすでに8。


普通は素振りだけでレベルが上がることはないだろうし、すでにレベルが上がって偽装後の魔力量でも180になっている俺の魔力では、18回も生活魔法を使えてしまう。


というわけで、今回使うのは生活魔法ではない。今こそ、神様にもらったあのスキルを使う時!


『万象創造』…つまり、あらゆる現象を創造できる力。これを使って、魔力消費を3倍、効果は同じにして、生活魔法の初歩である『ライト』を発動させる。


これで使える回数は6回。これなら、ちょっと魔力が多い程度で通せるだろう。ちなみに、最初に偽装していた75は、魔剣士の中でも上位層だ。


よし!早速使ってみよう。魔法の発動方法は本で読んだ。


確か…「手のひらに魔力を集め、開放するような感じで動かすと行使しやすい」だったか?


「生活魔法:ライト」


俺が魔法を唱えると、小さな光の玉が目の前に出てきた。


『ライト』は、小さな光の玉を生み出し、身の回りを照らす魔法だ。魔力消費量も、本来は10程度。


俺が何回か唱えると、3回目で少し吐き気がしてきた。前世でも寝不足で学校に行くなんざ普通だったから、こんなのはへっちゃら。


…よく遅くまで起きている人はわかるはずだ。全く寝なかった日の翌日は本当にお腹の中がぐるぐると回っている気がして…それと同じ感じだ。


ガイアさんが言うには、はじめてでここまでスムーズに魔法を発動できる人はほとんどいないらしい。大体の人は、うまく発動できずに魔力だけ消費するそう。…前世から器用貧乏だったからな…


そう思いつつも6回目の『ライト』を使うと、ひどい立ちくらみがした。視界が全て埋め尽くされ、目を開けているはずなのに何も見えなくなる。そうして、段々と自分の足で立てなくなり…


「おっと…やっぱりこうなったか…」


俺は、倒れたところをガイアさんに支えられた。本当に昔ぶっ倒れた時と同じ感じだな…


「って、ただ倒れただけか!?てっきり、気絶をしたのかと…本当に規格外だな…」


「はは…一瞬意識飛びましたけどね…」


「それでも、すぐに起きれるやつはそうそういない。最初はみんな1時間ほど気絶しているもんだが…」


「あ、もう支えてもらわなくて大丈夫です。もう治りましたので…」


「本当に色々と早いな…まぁいい。大丈夫なら、1、2時間ほど自由にしていていいぞ」


「わかりました」


…さて、暇になった。本を読んでもいいんだが…もう家にある本はほとんど読んでしまったしな…


…そうだ!街に出て探索してくるか!暇潰しにもなるし、いずれ領地の統治の手伝いをするかもしれないし、うまくできるようにするためにも、街の探索をしよう!


…はい、嘘です。純粋に町に行きたかっただけです。自分の父の領地がどんな場所なのか観光したかっただけです。


というわけで、許可取りだー!


―父はいつも通り書斎で事務作業をしていた。そこに俺は話しかける。


「父さん!街に行ってもいい?」


「どうした?急に。というか今は訓練の時間じゃ…?」


「魔力が切れたから1,2時間くらい休憩!」


「そういうことなら別に行ってもいいが…魔力切れしたはずなのに回復が早いな…」


「それガイアさんにも言われた!それじゃ、行ってくる!」


「ばれないようにいけよ~?」


「うん、わかった!」


許可取り成功!よし、地味な服装にして、街に行くぞー!!

楽しんでいただけたでしょうか。誤字脱字があった場合は、指摘をお願いいたします。極力ないようにしていますが、自分でも気づかない間違いがあったりしますので。


...ちなみに、この話には少しだけ筆者の体験した実話が混じっていますw

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