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第三話 教会へ(半分以上解説)

 セトの授与式から二年が経ち、俺は五歳になった。

今日が授与式を行う日で、今は馬車に乗って教会へ向かっている途中だ。…また腰が死なないか心配だが、セトの授与式から度々行っているし、多分大丈夫だろ。


…あ、これフラグじゃん。


 まあ、そんなことはおいておいて、今回は前回紹介しなかったことを紹介していこう。まずは能力値についてだ。能力値とは、ゲームで言う攻撃力とか防御力のことで、この世界では、物理攻撃、物理防御、魔法攻撃、魔法防御、素早さ、魔力、体力、知力の8つがある。この8つは、それぞれA、D、MA、MD、S、MP、HP、Iと表される。


 次に、称号についての説明をしていこう。称号は、特別な条件を満たすことで獲得できる。もちろん、ただ称号を得られるだけではなく、スキルの獲得やステータスの上昇、特別な効果の常時付与など、いろいろな恩恵を得ることができる。


 さて、話すことがなくなった。どうしようか……ん?俺、昨日スキルと職業の『関係』しか話してないよな?個別で話してないよな?…なにやってんの?おれは。


 先に職業の説明だ。職業には、レア度が☆1〜☆10まであり、基本は星の数が増えるほど強い能力値になる。父と兄が持っている聖騎士の職業は☆7で、かなり強い方に分類される。☆10の代表格は、勇者や賢者、聖女、剣神などで、これらの職業の能力値はチートといっても過言ではないくらいだ。


…まぁ、ここら辺の職業は一つの国に一人いるかいないかぐらいのレア職業だしな。剣神の職業が確認されたのは約100年前だとか。そりゃ強い能力値を持っているに決まってる。


 次に、スキルについてだ。スキルには、固有、エクストラ、コモン、耐性、強化の5種類がある。


 固有は、世界に一つしかない、自分だけのスキル。ほとんどのスキルが強力で、これを持っている奴に喧嘩を売ったら、負けを覚悟したほうがいい。例としては、かなりの倍率の身体強化や、見えない球の発射を行うことができる『無属性魔法』や、すべてのものを斬ることができる『天断』などだ。


 エクストラはかなりレアだが、その分コモンスキルより強い。固有には劣るがこちらもかなり強力で、職業固定スキルなどもこれに含まれる。例としては、


 コモンは、『剣術』などの一般的なスキル。あまり強くないスキルが多いが、あると便利になるスキルも多い。


 耐性は読んで字の通りだが、無効系スキルもこれに含まれる。無効系スキルは強すぎて実質エクストラスキルみたいなものだが。


 強化は自分や味方のステータスを強くできる。単純だが、時々かなりの強化率のスキルがある。それがゲットできれば勝ちだ。『身体強化』がいい例だな。


 これに加え、すべてのスキルにはレベルがあり、レベルが高くなるほど強くなる。効果時間の延長や新しい技能の追加など。


 さて、説明はこんな感じで十分だ。そろそろ現実へと目を向けよう。


 現実では、ちょうど街に着いたところだった。ここからは徒歩だ。馬車を降り、歩き始める。今回は、立てないほど腰は痛くないので、なんの問題もなく歩く。前回と同様、十数分ほどで教会に着くと、父に話しかけられた。


「それじゃ、頑張ってこい。5時には迎えに来る」

「分かった。行ってくる」


 父から見送りの言葉をもらって、俺は中に入る。


 しばらくまっすぐ進み、教会のロビーのような場所にはいると、神官のような格好をしたひとが俺に話しかけてきた。


「グランツ家次男、アース様ですね?こちらへどうぞ」 


 俺を案内してくれるらしい。案内された先は、俺を転生させてくれた神様に似た石像の前。ここで祀られているのはあの神様らしい。


神官によると、どんな姿勢でも良いので、ここで創造新様にお祈りをすると、創造神様からステータスを貰えるらしい。


 試しに、俺は片膝をつき、手を組んでお祈りのような姿勢を作ってみる。


 その姿勢のまま目を瞑り、数秒ほど待つと、真っ暗だった視界が急に明るくなり、俺が転生する前に行った、白い部屋に飛ばされた。


「もう跪かなくても良いぞ。堅苦しいのは嫌いでな」


 久しぶりの神様の声に反応して俺は立ち上がり、話しかける。


「それで、何か用事ですか?別に変なことをした記憶はありませんが…」


「お主のステータスのことじゃ。スキルはいいんじゃが、職業と能力値をどうするか相談しようと思うての。自分でやるか?それとも、ランダムにするか?と言っても、能力値は初期値がどのくらいかぐらいしか選べんがな」


「自分で決められるなら、自分で決めます。能力値は、AとSが高く、DとMDを低くしてください。ほかは選んだ職業の平均でいいです」


「分かった、そうしよう。知力はもうすでにかなり成長しているが…戦闘には関係ないからいいだろう。職業はどうする?」


「どんなものがあるのか分からないので、見せてもらってもいいでしょうか?」


「よいぞ。......ほれ、職業の一覧表じゃ。ちなみに、お主が取れる職業しか表示しとらんぞ」


 色々と話が進み、神様が職業の一覧表を出してくれた。


「取得できない職業もあるのか。まぁ、当たり前か…」


 一覧表を見て、俺は呟いた。当たり前とはいえ、せっかくなのだから好きな職業でやりたい。…そうだ、★10の職業を取ろうかな?こんな機会、またとないのだから、楽しまなきゃ損だろう。そう思い、一番下の方までスクロールする。★ごとに分けてあるからわかりやすい。


 一番下まで行き、少し上へ行って★10の項目を探そうとする。だが、上の方へ行く前に、俺はあるものに目を留めた。


「——★11職業......?」


 それは、人間の常識を覆すような★数の職業だった。

楽しんでいただけたでしょうか。誤字脱字があった場合は、指摘をお願いいたします。極力ないようにしていますが、自分でも気づかない間違いがあったりしますので。

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