97話 足止め②
どうしよう…
シオリたちが周りの触手をある程度減らすまで足止めしないといけないのだが、この状況だと一分たりとも持たない。
だが、悩んでいる暇もなくただ攻めるしかなかった。
「おりゃあ!!」
俺とフレイはとにかくグレイをシオリたちのところへ行かせまいと攻撃を続ける。しかし、俺たちの攻撃は一つも当たらず先ほどと同じようにボコボコにされてしまう。
そしてついに俺が完全に捕まってしまった。
「まずはルイ。君からだ」
そう言ってグレイは俺の首元へと手を伸ばす。このままだと首をへし折られる、そう思い逃げようとしたが脚が動かない。
「え?」
脚が両方とも折れていたのだ。これではステータスアップを使っても逃げ切れない。
グレイの手はもうすぐそこまで来ている。
あ、死んだ
そう覚悟したときだった。
「させません!」
リボンが勢いよく俺とグレイの間に割り込み、俺をお姫様抱っこしてその場を離れる。グレイは極端にリボンから離れた後、背中の二本の触手でリボンに次々に攻撃を仕掛ける。しかし、俺を担いだ状態でもリボンはそれを綺麗に避けていった。
「君めんどくさいな…」
すこしイラついた顔をしながら追いかけてくるグレイ。するとリボンは急に後ろに向かって何かを投げつけた。
「これどうぞ」
それは煙玉だった。グレイの前でボンと爆発し、中から大量の煙が出てくる。
その煙は一瞬で一面に広がり、グレイ周辺を包み込んだ。
その間にリボンは逃げ続け、ある程度距離を開くことに成功した。




