95話 助っ人(使い捨て)参上……
「ちょっとシオリさん!何してるんですか!」
しばらくの間一人でグレイト戦っていたレイが、限界になったのかこっちにやってきた。
「ごめんごめん。ルイ達に呼ばれちゃって。あ、レイの導人もいるよ」
「フレイ!?」
フレイの名を呼んだレイの顔は怒りに満ちている。この状況はまずいとすぐにわかったのか、シオリはそそくさと戦場に戻り、フレイは逃げようとしたが逃げるところもなくあたふたとしていた。
「な、なんでしょう?」
逃げるのをあきらめたフレイは怖気ながらレイのほうを見る。
「なんで立ったままで何もしないんですか!手伝ってくださいよ!」
「え?」
あっけにとられているフレイに今回ばかりは同情する。それは自分たちで倒すとシオリとレイが言っていたからだ。
「いや自分たちで倒すって…」
「いいから手伝ってください」
「はぁ…わかったよ」
「それじゃああの人の動き止めておいてください」
「は!?そんなの無理だって!」
「知りません。あの背中のやつがめんどくさいのでお願いします。それに…」
レイはフレイをにらみ、言葉を続ける。
「この状況を作った原因はあなたでしょう?そのぐらいやってください」
レイのやつ、シオリと全く同じことを言っている。似た者同士ならもっと仲良くなれるはずなんだけど。いや、似た者同士だからけんかをするのか。
まぁそんなことはどうでもよく、これでフレイのやつもグレイのところへ連れていける。
「ようこそこちら側へ」
「まじで勘弁してくれ……」
「ルイさんはリボンがついていくので安心してください」
「え、リボンちゃん。俺は?」
「気合で頑張ってください」
「うん。わかってた。だよね!」
そう言ったフレイの目は少しうるんでいた。




