93話 助っ人参上!
参戦する決意が固まった俺達だが、戦場に近づくにつれ戦いのスケールのでかさに気持ちが押しつぶされそうになる。
こんなところに入って何か役に立てるのだろうか。
そう思ったが今にもやられそうなシオリ達のためにも一緒に戦ってあげようと心をふるいたてた。
「おーい!シオリ!助けに来たぞ!」
俺はある程度近くまで行くと、大声でシオリを呼んだ。シオリはこちらに気づくと周囲の触手を魔法で吹き飛ばしてからダッシュでこちらへとくる。
「ハァハァ……何しに来たの?」
シオリは息をきらしながら不機嫌そうに言う。昔から弱いところは見せないシオリだが今は隠そうともしてない。それもそうだ。肩や脚からは血が流れところどころあざもできている。ボロボロなのだ。
すぐさまリボンが回復魔法をかけるためにシオリに抱き着く。
「ありがとうリボン」
「こんなボロボロなシオリさん初めて見ました」
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃないよ。こんなケガしたの初めてだし。めちゃくちゃ痛いんだけど」
そういってシオリはケガしているところを見せる。リボンのおかげで治ってきているがそれでも痛々しい。
「どう?勝てそうか?」
「うーん、正直ちょっときついね。周りのやつもうざいんだけど、特にあの背中のやつ。防御しても吹き飛ばされる」
「あぁあれか」
背中から生えた二本の触手。たしかに攻撃を食らっているのは全部あの触手からのだった。
「ちょっと手伝ってほしいんだけど」
「まかせろ!そのつもりで来たしな!」
だが、俺とフレイじゃあの二本の触手は止めることができない。
なので、俺達が担当するのは周りの触手だ。
「とにかく俺達は周りの触手を少しでも止めるから。あいつをよろしく」
そういうと、シオリは真顔で答えた。
「何言ってるの?アイツの足止めやってよ」




