89話 グレイvsシオリ&レイ④
ついにレイがグレイの間合いに入ること成功し、倒すチャンスが訪れたと思われたのだが。
「……私のスピードについてきますか」
「割とギリギリだけどね」
グレイが徐々にレイのスピードに慣れてきてしまった。最初は焦り顔を見せていたものの、今では体勢を立て直し軽々とレイの攻撃を避けている。
そしてグレイは巧みな剣術と触手をうまい事使い、ついにレイを間合いから外すことに成功してしまった。
とりあえず一波さったグレイは額の汗をぬぐい、
「ふぅ……さすがに焦った…」
と言ったその時だった。近くでドンっ!という爆音と共に暴風が巻き起こったのだ。
な、なんだ!?
そう思いグレイたちの方を見ると、先程まで蚊帳の外にいたシオリがいつの間にかグレイのすぐ近くにいたのだ。
その理由はすぐにわかった。シオリは地面に風魔法を当ててロケットのように飛んでいったのだ。この前ガーラから逃げる時に使った技で、その時の着地で自分は大怪我を負ったのですぐに思い出せた。
もしずっとこの機会を狙っていたとしたら大したもんだ。
シオリは完全に油断をしていたグレイに向かって杖を向ける。
「勝負ありね!」
そう言ってゼロ距離から魔法をぶっ放した。




