86話 グレイvsシオリ&レイ
グレイ対シオリ&レイの戦いが始まったわけなのだが、
「まったく。なんでわざわざ嘘ついたんですか。シオリさんかなり怒ってましたよ」
「いや、本当のこと言ったらお前たち来ないだろ」
「行きますよ!ルイさんは絶対助けます」
「え?俺は?」
暇なのでしゃべりながらその戦いを見ていた。
戦況は互いに様子見をしていて、間合いに入らせないようにしている。
「やっぱすげぇな勇者は」
「迫力が違うな」
目で追うのが難しいほどの速さを持つレイに、暴れまくる魔法を打つシオリ、そして巨大な触手で軽く受け流すグレイ。俺達の戦いとは全く違う。
そんな、グレイの触手に目を輝かせている人がいた。
「あの触手、リボンも欲しいです……!」
リボンだ。
こんな気持ち悪いもののどこがいいのかと、俺達があっけにとられているとリボンの熱弁が始まった。
「あれ、リボンのローズバインドの上位魔法ですよ!初めて見ました!かわいい~!」
「か、かわいい?」
「かわいいでしょ!?あんなうねうね動いて。拘束能力も強そうですし」
「そ、そうだねー」
やっぱリボンは時々おかしいなと思っていると、
「もしルイさんがリボン達から離れようとしても、あの触手があれば永遠に拘束できますね」
「え……?」
いきなりの怖い発言に体が固まってしまう。するとリボンはニコッと笑い
「冗談です。そんなびっくりした顔しないでください」
「だ、だよな!びっくりしたよ……」
冗談だと言われたのだが、その後も何故か緊張が解けない俺だった。




