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82話 醜い口喧嘩

「私とフレイの二人で行かせてもらいます」


レイは俺達と魔王幹部を討伐することをきっぱりと断ったのだ。

しかし、それは俺とフレイにとってかなり都合が悪い事だった。聖域を燃やした犯人であるシオリを連れていけなくなるからだ。


「いやいや勇者一人で行っても危ないって!」


「そうだぜレイ。俺達が手も足も出なかったんだから」


「あなた達よりも強いので大丈夫です。それにこの人と行ったら何が起こるかわからない」


頑なに拒否するレイは、そう言ってシオリのことを指をさす。

シオリはさすがに我慢できなくなったのか


「あんたね、私はもう魔王の幹部を倒してるの。私からしたらレイのほうが邪魔なの!」


「なっ!私はあなたの頭の悪い魔法で倒せるわけないと思っていますから」


そこから勇者たちの醜い言い争いが始まった。


「はいはい、幹部の一人も倒せない奴の嫉妬ね」


「勇者と国民に認知されてないただの一般人のどこに嫉妬すればいのですか?やっぱり馬鹿の思考は理解できませんね」


「へぇ。じゃあレイはその馬鹿の一般人にも負けっちゃてるんだぁ~。今まで魔王幹部を倒しに行かずに何してたの?その速いだけの脚でも使って大陸中探しに行けばいいんじゃない?」


こいつ今自分が馬鹿の一般人って認めたぞ。

それよりここでヒートアップして喧嘩が始まったらシャレにならない。


「まぁまぁ落ち着けって」


俺は二人を止めようとするが睨み合いが始まり止まる気配がない。

そんな時、フレイが全てを解決することのできる答えを出した。


「それなら今回の幹部どっちが速く倒せるかで解決すればいいんじゃね?」


勇者と犯人のどちらもつれていくことができ、喧嘩をとめることができる。素晴らしい回答である。さすがはフレイだ。


「それで決めましょう」


「いいわよ。見せつけてあげる。どっちが勇者として優れているか」


「リボンはどうしましょ。お留守番しとけばいいですかね?」


「いや、一応来てくれ。相手は魔王幹部だしな」


「わかりました」


こうしてなんとか全員を連れていくことに成功したのだった。


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