81話 シオリ達へのお願い
グレイに解放された後、急いで俺達はシオリ達をギルドに集めた。
三人とも今日は出かけていなかったのですぐに集まることはできたのだが、
「なんでこの人がいるんですか……」
「ど、ど~も……」
集まった時からずっと悪い空気が流れている。それはもちろんレイとシオリの仲がめちゃくちゃ悪いからだ。
「想像以上に仲が悪いな」
「あはは……まぁうちの勇者がやったことを考えるとな……」
「それでルイさん。リボンたちは何で呼ばれたんですか?」
「そうよ!たいした用じゃなきゃ帰りたいんだけど!」
シオリはこの状況がすごい嫌なのかさっさとことを始めようとせかしてくる。
「今言うから落ち着け」
「はやく!」
「わかってるって!魔王幹部を一人見つけたんだよ!」
「まじ!?」
「本当ですか!?さすがルイさん!」
「本当だ。だよなフレイ!」
「あぁ本当だ!」
「あなた達が見つけるなんて……」
見つけたのは本当だ。まぁ現在脅され中ですけど。
もちろんそのことは黙っておく。
「それで一回戦ったんだけど俺達二人じゃ歯が立たなくてな……そこで頼れるお前たちを呼んだんだ」
「だから頼む!みんな手伝ってくれないか?」
そう言って俺達は頭を下げた。答えはもちろんOKだった。
「任せて!私勇者だもん」
「頼りになれるように頑張りますね」
「いいですよ」
そりゃそうだ。こいつらは全員勇者とその仲間。魔王幹部の討伐となったら動くに決まってる。
俺達は本来の理由がばれずに事が進んだことにホッと息をついた。しかし、この不仲ペアの説得がそう簡単に終わることはなかった。
「ですが、私とフレイの二人で行かせてもらいます」
レイがみんなで戦いに行くことを拒否したのだ。




