78話 グレイ vs フレイ・ルイ①
「覚悟してね」
イケメン幹部ことグレイは何もないところから剣を生み出し構える。
さっきまでとは様子が違く、本気で俺達を殺す気でいる。その状態のグレイから逃げ切るのはまず無理だ。
「やるしかないか」
「フレイ、最初だけ任せていいか?途中で俺が隙をつくから」
「わかった。どでかい一撃決めてくれよ」
フレイは以外にも一切迷いなく了承する。それは俺が勇者ライトと戦ったのを近くで見ていたからだろう。ここは何としてでも期待に応えないといけない。
「じゃあ行くぜ!」
俺が少し離れるとフレイは手足に魔力を込め炎を生み出す。そして足の炎を爆発させ一気にグレイとの距離を詰めた。
「おっ!中々速いね」
グレイはそう言いながらたやすくフレイの攻撃をよける。それでもフレイは攻撃を止めない。そこから激しい攻防が続いた。
「レイにびっちり修行させられてるからな!これでも遅いって言われたぜ」
「へぇ。じゃあそのレイって子はもっと速いんだ。すごいねその子」
「勇者だからな」
「……!じゃあ君は導人か。なおさら殺さないとな」
そう言われるとフレイはにやっと笑い
「やれるもんならやってみろ。それに導人は俺だけじゃない」
「俺もだ」
「っ!?」
隙を伺っていた俺は、ステータスアップを使いグレイに死角から近づき一撃を入れた。




