74話 再会
放り出された俺達はまず情報取集から始めた。きれたギルドマスターに何も教えてもらえないまま投げ飛ばされてしまったので魔王幹部に関する情報がゼロなのだ。もう一回戻ってギルドマスターに聞けばいいと思うかもしれないが、怒られたばっかで怖くて戻れなかった。
そして色んな人聞いてみたところ、あまり魔王幹部がフレイを探し回っている噂を知っている人は少なく、知っていたのはギルドの役員や情報屋だけだった。その人たちの情報によると、その魔王幹部は極めて冷静でむやみに人に手を出さないという。そのかわり、怒ったときは容赦なく、喧嘩を吹っ掛けた冒険者たちは泣きながら逃げてくるらしい。特に女性冒険者はその場で引退をする人がほとんどだそうだ。
その魔王幹部が今、フレイはどこだ!と言って怒りながらこの街に近づいているのだ。
「そんな奴に俺らで勝てるのかよ……」
「絶対無理だろうな。ほぼ自殺みたいなものだ」
俺達は起こりうる未来を想像して、落ち込みながらある場所へと向かった。それは本屋だ。もしこの街にあいつが入ってこれたら、まっ先にここへと向かうだろう。だから爺さんに気を付けてと注意を呼びかけに来たのだ。
もうこの街の警備には注意を呼び掛けているらしいので、入ってくることはないと思うのだが念のためだ。
「爺さん。話があるんだけど……」
そう言ってドアを開けると、
「やぁ、待ってたよフレイ先生。いや、フレイ」
「お前ら助けてくれ……」
そこには魔王幹部と怯えた爺さんがいた。




