71話 意外な訪問者
「今日久々にクエスト行くか」
「え、珍しい」
「本当ですか!?」
しばらくして、本屋の仕事が爺さん一人ですべてできるぐらい落ち着いてきたので俺は冒険者に戻ることになった。なので今日は久しぶりにクエストに俺から誘ってみた。すると、リボンが想像以上に喜び俺に抱き着いてきた。
「うわぁ!よかった、お帰りなさい!これで負担が……」
そういえばこの間ずっとリボンがシオリの魔法の面倒を見てたのか。だから俺が帰ってきてこんなに喜んでるのだろう。
「お疲れ。リボンが来るまで俺がずっとその役だったんだぞ」
「尊敬します……シオリさんが魔法をポンポンポンポン打っていろんなもの破壊したりするから沢山の人に怒られたり、自分が巻き込まれたり……モンスターより先にシオリさんに殺されると思いましたよ」
「うんうんわかるよ」
「なに?二人で何の話してるの?」
「いや、案外敵は近くにいるのかもしれないって話」
「へぇ怖いね」
お前のことだよ
俺とリボンはその言葉が喉まで上がってきてたが口を押さえて我慢する。
「それじゃ早く行こ」
「まずはギルドになんのクエストがあるか見に行きしょう」
「そうだな」
俺達はクエストに出かける準備して家を出た。すると、家の前に予想外の人がいた。それは
「あ、ギルドマスターだ」
「お久しぶりですね」
「あぁ久しぶりだな」
ギルドマスターはいつもみたいに険しい顔をして立っている。そして俺と目が合った。すると顔がもっと険しくなっていく。
あれ?なんか怒ってない?
少し怖かったが挨拶しようとしたらギルドマスターの後ろにもう一人誰かいるのに気づく。
「それにレイのとこの導人もいる」
「本当だ。フレイさんもこんにちは」
「こ、こんにちは……」
そう、フレイだ。だが何かおかしい。いつも元気いっぱいなフレイだが、今日は捕まって手錠をかけられた犯人ぐらい下を向いて静かだ。その瞬間俺は思った。
あー、嫌な予感がする。
「ルイ、ついてこい」
「お、俺はなんも関係が……」
「うるさい」
俺は何も聞かれてないのに無罪を主張したが、そのままフレイと一緒に引きずられて強制的に連れていかれた。
引きずられていく時に見えたのは普通に驚いているシオリと、またシオリと二人だけでクエストに行く羽目になって絶望しているリボンの顔だった。




