69話 変わったイケメン
その金髪のイケメンは俺と目が合うとニコッと笑い
「ここが伝説のエロ本が売っていると噂の本屋かな?」
と聞いてきた。イケメンだからか、エロ本といっているのに下品さが全くない。
これだからハヤトやコイツなどのイケメンは腹が立つ。
しかしお客さんはお客さんなのでエロ本のところまで案内する。
「はい、エロ本はこっちです」
「ありがとう」
イケメンはそうお礼を言い、本を取ってパラパラと開き始めた。そして他のお客さんと同様驚いた顔をして、
「これを描いたフレイ先生はどこにいるのか?」
「あぁ俺だけど。ずいぶんイケメンなお客さんだな」
フレイが奥から出てくるとイケメンはフレイの肩をガシッと掴み、
「君はこの絵を誰に教わったんだ!?」
「えっ……!?」
あまりの圧にフレイがうろめいてしまう。その圧は俺と爺さんもビビってしまうものだった。それを見てイケメンはハッとし、
「すまない、少々気が荒くなってしまった」
「いや……大丈夫っすよ。ちなみに俺が自分で練習して描きましたよ」
そう聞いたイケメンは露骨にテンションが下がり、
「そうか……すごく似た絵だったんだけどな」
そうボソッと言った。そしてエロ本三種を二冊ずつ買いその時に
「フレイ先生、これから新作を出すつもりはありますか?」
とフレイに聞いていたが、もちろんフレイは描けないので嘘をつく。
「今回で俺の全部を出し切ったので……それに今はほかにやることがあるので描きません」
「そうですか……かなり残念ですが仕方ないですね」
としょぼんとしながらイケメンは帰っていった。
「なんかすごい客だったな……」
「だな……」
少し呆然とした後、俺達は本屋の閉店作業を進めた。
青黒髪→金髪に変えました




