66話 最高の出だし
本屋へ帰ってきてようやく販売時間。来たのはたった二人だけだった。
爺さんはまぁ初日はそんなもんじゃろと言っていたが、やはり少し売れないんじゃないかと不安になってしまう。しかし、
「こんな素晴らしいエロ本初めて見たよ!」
「これで一冊1000ダリは安すぎるよ!」
内容に関しては評価はめちゃくちゃ高く、作者ということになっているフレイに感謝の気持ちを伝えていた。
あの二人がいっぱい宣伝してくれたらいいんだけど。
そう思いながら帰ってまた翌日。販売の時間になったのでフレイと一緒に本屋へ行くと、
「おいおいまじかよ……」
「こりゃすげぇな……」
まだ時間前だというのに長蛇の列ができていた。
「爺ちゃんこれ全部売れるんじゃねぇか!?」
「当り前じゃ。じゃがまさか二日目でこんなに来るとはな」
昨日二人だけしか来なかったのにこの人の数。相当みんなに自慢したのだろうか。俺達が予想するよりもかなり多くの人が来てしまった。
お客さんを待たせるのも申し訳ないのでどんどんと店の中へと入れていく。
お客さんは、
「こりゃ最高だぜ!」
「お前さんが作者か?一生ついていくぜ!」
といったように大絶賛の嵐で、ほぼ全員が三冊とも買っていくのでどんどんと在庫がなくなっていった。そして数十分後、
「すいません!在庫切れになったのでここで終了になります!」
エロ本三種百冊ずつ、合計三百冊が売り切れてしまった。買えなかったお客さんたちは膝をつき、露骨に落ち込みながらトボトボと帰っていった。
お客さんが完全に帰った後俺達は売り上げを確認する。
「合計90万ダリ!二日でこれはすごいぞ!」
「この感じじゃと一万冊は余裕で売れるのぅ」
「まじか!じゃあこのまま突き進むぞ!」
「「「おぉーー!!!」」」
こうしてエロ本販売二日目は絶好調という結果で終わった。




