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65話 宣伝
男が多いエリア、そう考えたときに一番に思い付いたのはやっぱりギルドだった。
「よぉ兄さんたち。ちょっと話聞いてくれねぇか?」
コミュニケーション能力が高いフレイがどんどんと男冒険者に話しかけていく。
「なんだ?」
「今日の夜から爺さんがやってる本屋ですげぇエロ本が販売されるんだ。俺が書いたんだけどよかったら見に来てくれよな」
「まぁ暇だったら見に行ってやるよ」
大体返答はこんな感じでそっけなく、てきとうにあしらわれてしまう。やっぱりこの世界のエロ本はだいぶ質が悪いので誰も期待していないのだろう。
その後も頑張って宣伝していくが、
「気が向いたらな」
「あいよー」
「はいはい」
といったように興味を全く持たれていない様子だった。そしてあたりも暗くなってきて販売の時間が迫ってきたのでとりあえず本屋に戻ることにした。
「これ大丈夫か?」
フレイもやっぱり手ごたえがなかったのか少し不安なようだ。
「まぁ初日から全部売れるとは思ってないしな……」
そういいながらも俺も少し不安な気持ちのまま販売の時間を迎えた。




