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64話 本屋の魔道具

「さすが爺さん!男だぜ!」


やっと許可をもらえフレイも立ち上がって喜びをあらわにする。

爺さんになっても男の欲望には逆らえないもんだ。


「こんなきれいな絵は初めて見たな……本当に兄ちゃんが書いたんか?」


「おう!俺が書いたぜ!」


嘘をつくのは心が痛いが今は仕方ない。


「すごいのぅ。若いころ伝説のエロ本があるって聞いたことがあったが、これも伝説級じゃのう」


「だろ!だから頑張って売りまくろうぜ!」


「じゃな!ちょっと待っとれ」


そう言って爺さんは後ろから本を複製する魔法具とたくさんの白い紙を持ってきた。

その魔道具は青い球体で、こんなので本当に本を複製できるのかといったものだった。


「これが魔道具……」


俺とフレイは初めて見る魔道具に少し緊張する。


「魔道具はかなり珍しいからの。まぁ見てろ」


そう言って爺さんはエロ本三冊を順番に青い球体に入れていく。


「エロ本が消えた……」


「大丈夫じゃ。いま読み取ってるだけじゃ」


いわゆるコピー機のコピー段階ってことか。

そしてしばらくしてエロ本三冊が出てきたので、次に爺さんが大量の白紙を入れた。すると


「「おぉ!!!」」


次々に青い球からエロ本が出てきた。こんな一瞬で、しかも本の状態でポンポンとでてくるので俺達はその様子に見とれてしまう。


「すごいじゃろ。この白紙の量だったら百冊ずつは作れるぞ」


「そんなに作れるのか!」


「そりゃ使用制限されるよな」


こんなの世の人たちが持ってたら小説家や漫画家からしたらたまったもんじゃない。法律で禁止されてるのも納得だ。


そして待つこと三十分、それぞれ百冊ずつのエロ本が完成した。


「最初はまずこのぐらいで大丈夫じゃろ」


「売り切れて欲しいな」


「いや、それは心配しなくていいだろ」


「じゃな。こんないい出来のエロ本、男たちが見逃すわけがない。今回の百冊は番宣みたいなもんじゃ。それで噂が広がったらすぐに皆買いに来るじゃろ」


「なるほどな。じゃあ俺達は今から宣伝にでも行こうぜ」


「そうだな。最初の客が来てくれないと意味ないし」


本の複製が終わった後、俺達は宣伝しにギルドの方へと向かった。

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