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62話 複製計画

そして次の日、俺とフレイは人気のないところで集まり作戦会議を始めた。


「昨日はどうでした?」


「いやぁ久しぶりに楽しんだよ。フレイ、本当にありがとな」


「どういたしまして!」


まずは昨日の感想とフレイへの感謝を伝えたところで早速本題に入る。


「それでまずどうやって金を稼ぐかなんだけど……」


この世界ではゲーム機やスマホといったものが当然なく、本は数少ない暇つぶしのアイテムである。だからなのか小説家などの著者への待遇が割とよく、本が売れた利益の半分以上が著者の手元に入ってくるという仕組みになっている。なので、このエロ本の作者として売れば相当な利益が見込めるのだ。

そのことをとりあえずフレイに伝える。


「なるほど。俺が書きましたって言って売ればいいのか」


「そう、ただそれだけだ。迷宮城ができた年を考えると本当の作者は死んでるだろうしな。誰も文句言ってこないだろ」


「それならさっさと本屋で複製してもらおうぜ!」


「だな」


やることが決まった俺とフレイはすぐに本を複製してくれる本屋へと向かった。

だが、ここで俺は不安が一つ残っていた。それは本屋を経営している人がほとんど女の人だということだ。本好きが女の人が多いというのもあるし、この世界ではまず男は力仕事だ。ほとんど魔物退治や農作物を育てたり漁師をやっていたりする。だからこのエロ本を見せて複製してくれるかどうか怪しいのだ。


その結果は、


「こんなもの複製するわけないでしょ」


案の定断られてしまった。



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