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60話 恩人フレイ

「よぉルイ。元気ないんだって?」


フレイはそう言ってニヤニヤしながら家へと入ってくる。


「なんで知ってんだよ。大体誰に俺んち聞いたんだ?」


「リボンちゃんに聞いたんだ。この前たまたま会ったからな」


「あれ、お前リボンのこと知ってたんだ」


「あぁ、ちょっと前なんか可愛い子がいるなって思って声掛けたらまさかのルイの仲間だった」


この女好き目。俺の仲間にナンパしやがって。

そんなことよりなんでこいつがわざわざ俺んちに来たのか。ずっとニヤニヤしてるし、冷やかしなら早く帰ってほしいのだが。


「お前は何しに来たんだ?」


「ルイを元気にしに来たんだよ」


「なんだそれ。どうせ冷やかしだろ」


「まぁまぁ、とりあえずこれを見ろ」


そういってフレイはカバンの中からあるものを取り出した。それは三冊の本だった。


「本か……」


「露骨にテンション下がったな」


「今は見たくなかったからな」


「いいから中見てみろ」


エロ本を失ったばっかで今は本を見たくなかったが、フレイが見ろ見ろうるさいのでちらっと本を開いてみる。どうせ魔法の本とかだろうと思っていたが、驚くことにその本は迷宮城にあったものと似たエロ本だった。


「嘘だろ……?なんでフレイがこれを?」


「この前勇者さん達と迷宮城ってとこに行ったんだ。そこのゴールに大きな書斎があってよ。その書斎の隠し部屋にこれがあったからこっそり持って帰ってきたんだ」


「でもあそこの本は全部燃えたはずじゃ」


「え、なんで知ってんの?」


「あぁ、ちょっと前に攻略したからな」


「だからか……やたらとモンスターは死んでるし水は全部凍ってるし。普通の人にはできないと思ってたんだよ。ルイのところの勇者がやったっていうなら納得だ」


それじゃあこいつらは迷宮城に魔王の幹部がいると思って行ったのか。それで何もいなかったから帰ってきたんだろう。特に倒したって報告もないし俺たちが行った時にも何もいなかったし。

まぁそんなことよりだ。今はもっと気になることがある。


「それで、このエロ本は隠し部屋のどこにあったんだ?」


「机の引き出しの奥だよ。他も探したけど全部灰だった」


机の中か。あの時は急いでたからそこまで注意がまわらなかった。

それにしてもこの三冊はでかい。


「本当にありがとう。お前はやっぱり親友だ」


「最初あんな帰ってほしそうな顔してたのに。都合のいい男だな。ま、いいってことよ。これでも読んで元気出せよ」


フレイ、お前はなんていいやつなんだ。


ここでフレイのために本気で恩返しがしたいと考えた俺は、すぐにいい案を思いついた。


「フレイ、ちょっといいか?」

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