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58話 迷宮城攻略後

ルイ達が迷宮城を攻略した数日後、違う者たちも迷宮城を攻略していた。

それはシオリ以外の勇者達とレイの導人であるフレイである。


「いやぁ簡単だったっすね案外」


「それはそうですよ。罠は止められてるしモンスターはほぼ全滅してますし」


「でも最後の宝箱のところはフレイ君がいなかったら僕たちはあのドアに食われて死んでたよ」


「あぁ。あれは本当に助かったぜ。俺だったら怪しすぎて無視してた」


「えへへ、それほどでも」


ついこの前ルイ達に攻略されたばかりなので罠も止められているしモンスターも倒されている。その状態で勇者たちはやってきたのでほとんど何もしなくてよかったのだ。そして最後の宝箱のところはフレイが何も考えずに宝箱を開けたことにより無事に大きな書斎にたどり着くことができたのだ。


しかし、肝心なゴールに辿り着いたのはいいが勇者3人が望んだものはいなかった。


「魔王の幹部がここを出入りしている情報を得たんだけどな……全く形跡がない」


「その情報が嘘だったか。それとも前に来た人達がすでに倒したかですね」


「あのモンスター達の残骸を見たらそれも納得するけどな」


「ですね……」


わざわざ遠征までして魔王幹部の情報を得たのにそれも失敗。勇者としてのメンツがつぶれる形で終わることになってしまった。


「特に重要なものもなさそうだし帰るか」


「そうしましょう」


「あ~あ、収穫ゼロか」


勇者たちは何も得れないまま帰ることになった。

ある一人を除いて。



そしてまたその数日後。場所は変わって魔王城。

魔王幹部の一人が激怒していた。


「ふざけるなぁぁあ!!!!!」


「どうした?そんなイラついて」


「あ、魔王様。申し訳ございません。お見苦しいところを見せてしまって。しかしこれには訳があるのです」


「なんだ?言ってみろ」


その男はこぶしを握り締め怒りを必死に抑えながら言う。


「迷宮城の聖域が何者かによって燃やされていました……」


男がそういった瞬間、空気が一気に変わった。その原因は魔王の怒りによるものだった。その膨大な魔力は幹部である男がビビッて動けなくなるほど強く恐ろしい。


「あの聖域が……燃やされた……?」


「は、はい。そうです……」


「許さない」


「はい、許せません!」


「命令だグレイ。聖域を燃やした愚かなバカ野郎、いやゴミ野郎、いやクソカス野郎を見つけ出しボコボコのぐちゃぐちゃのぎちょんぎちょんにして来い!」


「ボコボコのぐちゃぐちゃのぎちょんぎちょんですね!任せてくださいこのグレイに」


「最近じゃあのガーラがやられたんだ。気をつけろよ」


「はい、かしこまりました」


こうして魔王幹部グレイは聖域を汚した愚か者を始末するために動き出した。

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