57話 迷宮城攻略⑫
エロ本番人とシオリ&リボンの戦いが始まってしまった。
エロ本番人はただの本でできている上に一対二。しかも、シオリがいるのだ。こんなのエロ本番人が勝てるわけがない。
現に今もリボンのローズバインドによって動きが止められて、シオリの魔法をもろに食らってしまっている。
「おりゃおりゃおりゃ!」
「ぐっ……」
「え、エロ本番人……」
エロ本番人からダメになったエロ本がポロポロと落ち始める。こんなエロ本がひどい扱いを受けているのに俺は何も動けないのか。
「はぁもうすっきりした!これで最後ね」
シオリはそう言って杖を構える。
あいつ、まさか火属性魔法で跡形もなく灰にするつもりだな!?
「ファイヤー!!」
獄炎がエロ本番人に向かって放たれる。
このままじゃ俺のエロ本が全部灰に……そう思った瞬間、気付いたら体が動いていた。
「させねぇ!!」
俺はステータスアップを使いシオリの魔法を殴ってかき消した。
「何してんの!?」
「どうしたんですか?ルイさん」
「本は大切に使わないとだめだ!」
普段本を読まない俺が言うもんだから、二人は何言ってんだといった表情で俺のことを見る。
「ルイ普段本読まないじゃない」
「うるさい、そんなの関係ない」
「はぁ……いいからどいて」
「どかない!」
そう言うがシオリは無視して杖を構えなおした。
絶対止めてやる。
そう思ったが体がさっきより力が入らない。俺はエロ本を救うのに必死で肝心なことを忘れていた。
「制限時間すぎてるわよ」
「はっ!」
「リボンお願い」
「はい、ローズバインド!」
「いてっ!」
「何してるんですかもう」
リボンのバインドによって動けなくなった俺は引っ張られ、番人の前から強制退場させられる。
「それじゃバイバイ。ファイヤー!」
「番人ーー!!!」
業火が番人を包み込み、一瞬で全てを灰に変えた。
俺は涙を流しながらそれを見ることしかできなかった。




