54話 迷宮城攻略⑨
「四十九手だと……?」
それを見た時、俺の意識はそっちへと向いた。
俺は四十八手なら知っている。それは日本で気になって調べていたからだ。しかし、今回ここに書いてあるのは四十九手、一つ多いのだ。
こんなの気になって仕方ない。
「さて、どんな一手が生み出されたのかな」
俺はすぐにその本へと手をのばす。そして、取ろうと引っ張ったその時だった。
いきなり本棚がガタンっといって揺れ始めたのだ。そして、本棚はゆっくりと横へと動きだした。
「ま、まさか」
そう、出てきたのは隠し部屋だった。あの四十九手と書かれた本はこの部屋へと繋がる鍵だったのだ。
もしかしたら中にとんでもない秘宝があるかもしれない……
俺はシオリとリボンには何も言わず静かにその隠し部屋へと入っていく。しかし、そこにあったのは結局本だらけだった。
「ちっ、なんだよ。財宝とかじゃねぇのかよ」
財宝だったら独り占めしてやろうと思ったのに。
「おーい!2人ともこっちに隠し部屋があるぞ!」
「え!ほんと!?」
「すぐ行きます!」
もう隠す意味が無くなったので俺は2人を呼ぶ。すぐに来るとは思うが一応どんな本が置いてあるのかだけは見ておこう。
めんどくさいながらも、適当に本を取り開く。
その瞬間、俺は全てを理解した。なぜここが隠し部屋にされていたのか、そしてなぜこの城が誰も突破できないような罠だらけの城になっているのかを。
この本はエロ本だった。




